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第2回運営委員会を京都で開催


「G8宗教指導者サミット」6月末に関西で開催決定 

  08/03/25

 2008年3月25日、京都市内のホテルにおいて、G8宗教指導者サミット(出口順得会長)の第2回運営委員会が開催され、外国人五名を含む三十数名の宗教者が出席して開催された。なお、今回の運営委員会において、G8宗教指導者サミット(以下「G8RLS」と略す)は、本年6月27日から29日の三日間、大阪・京都で開催されることが正式に決定された。

  今回の運営委員会は、昨年12月14日に開催された第1回運営委員会を受けての開催で、前回と同じく京都センチュリーホテルで開催された。会議は、G8RLS顧問を務める田中健一カトリック京都名誉司教による「開会の祈り」で始まった。事務局による出席状況の確認と出席者の紹介の後、G8RLS会長の出口順得和宗総本山四天王寺管長が開会挨拶を行った。


各方面から第2回運営委員会の様子

 続いて、G8RLS運営委員長を務める三宅光雄金光教泉尾教会長が議長となって議事に入り、まず「報告事項」として、以下の六点が事務局から報告された。@、第1回運営委員会の「議事録」が承認。A、昨年12月15日以後の準備状況の進捗が報告された。特に、本G8RLSがその「提言」を7月上旬に北海道・洞爺湖で開催されるG8主要国首脳会議に答申するためにも、政府機関や自治体との協力が必要なことから、十分な準備がなされていることや、国連やユニセフ、ユネスコなどの国際機関との連携もなされていることが報告された。

また、第1回運営委員会において保留されていたB、開催日と全体会議の会場については、各受け入れ機関等との協議の結果、G8RLS初日にあたる6月27日は、大阪大学中之島センターをメイン会場とすること。28・29両日は、同志社大学新島会館をメイン会場とすることが発表された。また、サブ会場として、大阪・奈良・京都の各神社仏閣の施設を活用することになった。C、参加表明教団としては、バチカンのフランシス・アリンゼ典礼秘蹟省長官が名誉顧問に、また、4月1日から全日本仏教会の会長に就任することになっている松長有慶高野山真言宗管長が名誉会長に就任したのをはじめ、この時点で、五十数名の宗教指導者が文書で参加表明を行っていることが公表された。

さらには、G8RLSを円滑に運営するため、参加教団に対するD、協賛金の依頼や配布ポスターの原案紹介。E、「2008年サミット財務大臣会議大阪推進協力委員会」(会長は橋下徹大阪府知事)や「2008年サミット外相会合京都支援推進機構」をはじめとする地元関西の政官財各界から、当G8RLSが広く支援されていること等が、三宅善信事務局長から報告された。


駐日ウガンダ大使の代理がプレゼンを行う

テーマやサブテーマの決定、各分科会の構成について審議され、分科会の具体的な構成やテーマ等の日英両文における詳細な表現等については、学識経験者等から構成される諮問委員会に付託されることになった。中でも注目を集めたのは、本G8RLSに参加を表明しているウガンダの駐日大使の代理が、G8首脳会議でも重要なテーマになっている「アフリカ開発」の問題で、アフリカ各国が日本の宗教界に期待している具体的なプロジェクトについて、UNITAR(国連訓練調査研究所)と協力して行っている事業を説明し、「是非、日本の宗教指導者に協力を仰ぎたい」と表明したことであった。この日の会議には、他にも、英・独・台湾からも参加者があり、当G8RLSが既に海外からも注目を集めていることが明らかとなった。

 さらに、A、G8RLSの詳細なタイムテーブルの原案が事務局から提示され、審議の結果、一部を修正して、さらに詳細なスケジュールの策定を事務局長に付託した。また、事務局側からB、分科会の会場選定(大阪・奈良・京都の神社仏閣)の具体案が提示され、各受け入れ施設との交渉が行われることになった。さらに、C、学識経験者等から構成される諮問委員会の委嘱事項や、D、今後の活動方針について、様々な視点からの意見が交換された。中でも、注目を集めたのは、E、「チベットにおける暴力」の問題が、これ以上悪化した場合に、当G8RLSとしては、どのようなスタンスを取るべきか等の具体的な問題についても、熱心に討議された。


熱の帯びたディスカッションが展開された

 最後に、閉会挨拶を出口順得会長が、「閉会の祈り」をG8RLS運営委員を務める大谷義博真宗仏光寺派宗務総長が行い、この日のすべての日程を終えた。なお、この日の主な顔ぶれとしては、「顧問」からは、叡南覚範天台宗毘沙門堂門跡門主、西田多戈止一燈園当番ら、「運営委員」からは、田中利典金峯山修験本宗宗務総長、桶屋良祐念法眞教教務総長、水谷栄寛世界連邦日本仏教徒協議会事務総長、平野雅章真言宗泉涌寺派教学部長、釈満潤臨済宗佛光山本栖寺住職、平岡満むつみ会会長、懸野直樹野宮神社宮司、高井道弘住吉大社権宮司、平田哲アジアボランティアセンター代表ら、「諮問委員」からは、井上昭夫UNITAR特別上席顧問、奥野卓司関西学院大学教授、マイケル・パイ大谷大学客員教授ら、「後援団体」としては、内藤義弘2008年サミット外相会合京都支援推進協議会事務局長ら、「事務局参与」としては、三輪隆裕日吉神社宮司らが出席し、読売・朝日・毎日・日経の全国紙、京都新聞などの地方紙他、通信社や業界紙からも多数取材に訪れた。



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