2001年9月14日 

テロ犠牲者への追悼と米国大統領への報復自制を要請


アメリカ合衆国 大統領
ジュージ・W・ブッシュ閣下


 私、三宅龍雄は、金光教泉尾教会の全信徒を代表して、また、世界宗教者平和会議(WCRP)の国際名誉会長として、2001年9月11日に、ニューヨークの世界貿易センタービルならびにワシントンDCのペンタゴン等を標的に行われた同時多発テロの犠牲者に対し、心からの哀悼の意を捧げます。

 いかなるもっともらしい理由があろうとも、多数の一般市民を巻き込んだテロ行為が許されるはずはありません。ましてや、この行為が「神の御名」のもとにおいて行われたとすれば、それこそ「神」に対する最大の冒涜であり、信じている「神」は違ったとしても、同じ宗教者として、痛惜の念を禁じ得ません。

 貴国政府が、この非人道的なテロ攻撃に対して、軍事力を用いて報復することについては、勇気を持って「自制」されることを強く希望します。なぜなら、非暴力のみが国際テロ撲滅への唯一の道だと信じるからです。暴力に対して暴力で応酬すれば、「憎しみと暴力の悪循環」が拡大再生産されるだけだからです。

 私共、宗教指導者は、世界宗教者平和会議等を通じて、今回のテロ事件の原因を除去すべく、一層の努力を図ってゆくつもりですので、世界の指導的立場にある貴国政府ならびに国民が、寛大なる赦しの精神を発揚されて、非暴力の姿勢を維持されますよう切に懇願する次第であります。

                        金光教泉尾教会長
                      WCRP国際名誉会長
                           三宅龍雄

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