◆◆ 金光教泉尾教会 ◆◆


<概要>
金光教は安政6年(1859年)、教祖金光大神が『自ら助けられた信心を人に伝えよう』との天地金乃神の依頼を受けて開いた宗教で世界各国に約1700の教会があります。金光教泉尾教会は、昭和2年(1927年)1月、創設者である三宅歳雄(1903-99年)が「人よ幸いであれ]」念願のもと、大阪の地で布教活動を始めた教会です。

創設者の三宅歳雄は、平和活動の推進者として世界的な評価を得ており、歴代ローマ法王や国連事務総長らからも、日本の宗教者の代表として何度も招かれています。さらに、WCRP(世界宗教者平和会議)名誉会長をはじめ、数多くの国際機関の重職に就き、その任を果たしています。また、カーター元米国大統領をはじめ世界の指導者をこの地に招聘して、平和フォーラムを催しています。

泉尾教会は、長年にわたり世界各地で難民救済事業を手がけています。たとえば、ベトナム戦争後のボートポープルの救出。インド・ネパール・バングラデッシュ・スリランカの各地においては、孤児を養育する施設や学校の経営。そして、アフリカ大陸では国連難民高等弁務官事務所の依頼で、難民キャンプへの給水パイプラインの建設などを行なってきています。さらに近年、大きな話題となっている地球的規模の環境汚染問題には、地道なリサイクル運動に取り組むと同時に『緑の地球を守ろう』を、ヒマラヤなどでの大規模な植林活動を行なっています。

大阪市内にはめずらしい、2万平方メートルにもおよぶ緑に囲まれた境内『泉光園』は、花博を記念して大阪府が制定した『大阪みどりの百選』に中之島公園などとともに選ばれました。大阪市民が選ぶ『OSAKA咲AKASO百選』にも、平和のシンボル『祈りの塔』がなにわの新名所として選ばれ、地域の人々からも親しまれています。


<金光教泉尾教会のあゆみ>


(概略) 人名・事柄について、特に指定なきは場合は大恩師親先生のことを指す。

▼明治36年(1903)
大恩師親先生三宅歳雄師、和歌山県海草郡中之島村(現在の和歌山市中之島)に生まれる。

▼大正7年(1918)
初代玉水教会長湯川安太郎師に連れられ、来阪。10年間の教会修行生活に入る。

▼大正12年(1923)
銀座教会で開教御用の手伝い中に関東大震災に罹災。

▼昭和2年(1927)
1月24日、泉尾教会(北泉尾1丁目)で布教開始。

▼昭和3年(1928)
(後の二代親先生)三宅龍雄師、誕生。

▼昭和7年(1932)
本部(岡山県金光町)に控所(信徒宿泊施設)と墓地を建設。

▼昭和8年(1933)
教祖五十年大祭に3列車で3,000名団体参拝。

▼昭和13年(1938)
神戸の山津波被災者救援活動に信者500名を派遣。

▼昭和14年(1939)
中国大陸へ戦地慰問を行う。上海で日本宗教大同連盟発会式に参加。

▼昭和20年(1945)
大阪大空襲で家を失った250名の一般市民を教会に収容。
「日米親善提携のための宗教者懇談会」を開催。

▼昭和22年(1947)
教会機関誌『いずみ』発刊。現在まで通巻703号刊行。
御布教20年記念大祭に占領軍司令部から参拝。講演を行う。
国際宗教同志会を創設(京都)。副会長に就任。
金光教布教興学基本財団理事に就任。

▼昭和23年(1948)
世界連邦建設同盟設立。これに参加。

▼昭和24年(1949)
聖地「泉光園」(現境内地)取得。会堂建設開始。

▼昭和25年(1950)
ジェーン台風による高潮で、建設中の会堂に水害被災市民数百名を収容。
日米講和条約交渉のため来日中のダレス米国国務長官と会談。

▼昭和26年(1951)
会堂(旧会堂)新築落成大祭を行う。

▼昭和27年(1952)
人類共栄会創設。会長に就任。
泉尾教会で国連食料機構総裁オア卿らを招いて世界連邦アジア会議大阪会議開催。

▼昭和28年(1953)
第1回御神願外遊(欧米各国を歴訪)。ローマ教皇ピオ12世と会見(バチカン)。コーネル・オーストリア大統領と会見(ウィーン)。ダレス米国国務長官と会談(ワシントン)。

▼昭和29年(1954)
ノーベル賞受賞者のコンプトン博士らを招き「祈りの塔」完成式を行う。
湯川秀樹博士・西谷啓治博士らと「科学者と宗教者の懇談会」を結成。

▼昭和30年(1955)
泉尾教会で世界宗教者会議大阪大会を開催。

▼昭和31年(1956)
(後の三代親先生)三宅光雄師、誕生。

▼昭和32年(1957)
原水爆実験禁止要請国民使節として訪ソ。クレムリンでブルガーニン首相らと会談。ソ連各地で講演を行う。帰路、モンゴル・中国を訪問。両国の指導者と会談。

▼昭和34年(1959)
伊勢湾台風被災地救援奉仕活動に信者500名派遣。
立教百年大祭に3列車3,000名で団体参拝。

▼昭和37年(1962)
金光教大阪府連盟理事長に就任。

▼昭和38年(1963)
世界連邦世界協会(WAWF)国際理事に就任。

▼昭和41年(1966)
旧会堂解体。現会堂建設工事着工。

▼昭和43年(1968)
現会堂(拝める宮)新築落成大祭。
ローマ教皇パウロ6世と単独会見(バチカン)。

▼昭和44年(1969)
第20回IARF世界大会に参加、加盟(ボストン)。
ギリシャ正教アテナゴラス総主教と会見(イスタンブール)。
大阪国際宗教同志会創設。理事長に就任。

▼昭和45年(1970)
第1回WCRP(世界宗教者平和会議)京都大会開催。
戦火のベトナムを訪問。インドシナ難民救援活動を開始。

▼昭和47年(1972)
泉尾教会で第1回日韓宗教者協議会開催。
ウ・タント前国連事務総長提唱の「人類生存のための百人委員」に選出される。
西ドイツのハイネマン大統領と会見(ボン)。国際司法裁判所カーン初代長官と会談(ロンドン)。

▼昭和48年(1973)
ワルトハイム国連事務総長と会見(ニューヨーク)。

▼昭和50年(1975)
インドのアムド大統領、ガンジー首相と会見(ニューデリー)。
「理解の殿堂」国際委員長として、国連本部で第5回精神頂上会議を開催(ニューヨーク)。

▼昭和53年(1978)
第1回国連軍縮特別総会にNGO代表として出席(ニューヨーク)。

▼昭和54年(1979)
国際会議施設を備えた神徳館竣工。
金光教大阪布教百年記念集会(フェスティバルホール)で記念講演を行う。
第3回WCRP世界大会の際にホワイトハウスを訪問。カーター米国大統領と会談。

▼昭和55年(1980)
世界連邦世界協会名誉理事長・同アジアセンター会長に就任。

▼昭和56年(1981)
第24回IARF世界大会の際、欧州で初の金光教式による平和祈願祭を行う(ライデン郊外)。

▼昭和57年(1982)
「A・シュバイツァー賞」受賞。
韓国の圓光大学より名誉哲学博士号を授与。
中国政府首脳と「核廃絶と平和問題」について会談(北京)。

▼昭和58年(1983)
教祖百年大祭に6列車6,000名で団体参拝。

▼昭和59年(1984)
第5回WCRP世界大会でWCRP委員長に選任(ナイロビ)。
国連難民農業定住センターに給水パイプラインを寄贈。

▼昭和60年(1985)
ネパールにミヤケホーム完成。以後、南アジア4カ国に設置。
シカゴ大学ミッドビル・ロンバード神学大学院から名誉神学博士号授与。

▼昭和62年(1987)
泉尾教会で六大宗教の指導者を招き、世界平和祈願集会を開催。
ゴルバチョフ書記長の招きで、国際平和フォーラムに出席。ソ連首脳やサハロフ博士らと会談(モスクワ)。

▼昭和63年(1988)
ロシア正教宣教一千年祭(ミレニアム)に招待(モスクワ)。

▼平成元年(1989)
泉光園が「大阪みどりの百選」に選出。

▼平成2年(1990)
国連「世界子供サミット」で、世界六大宗教代表の一人として祈りを行う。デクエヤル国連事務総長と会談(ニューヨーク)。

▼平成3年(1991)
湾岸戦争被災者救援プロジェクトを実施。
カーター元米国大統領を迎え、泉尾教会で第1回KCI平和フォーラムを開催。
第4回アジア宗教者平和会議でACRP議長に選任。ネパール国王と会見(カトマンズ)。

▼平成4年(1992)
WCRP中東会議に参加(京都)。

▼平成6年(1994)
第100回御神願外遊。ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世と会見(バチカン)。聖地エルサレムを訪問。ユダヤ・キリスト・イスラム三宗教の指導者と会談。
旧ユーゴで難民救援活動を実施。
第6回世界宗教者平和会議(イタリア)で、WCRP名誉会長に選任。
副教会長三宅龍雄師、世界連邦アジアセンター会長に就任。
WCRP委員長に選任。

▼平成7年(1995)
阪神淡路大震災で教会を挙げて救援活動を実施。

▼平成8年(1996)
三宅龍雄師、WCRP日本委員会常務理事に就任。

▼平成9年(1997)
泉尾教会で国際宗教同志会創設50周年記念総会を開催。

▼平成10年(1998)
三宅龍雄師、人類共栄会会長に就任。

▼平成11年(1999)
大恩師親先生三宅歳雄師、帰幽(享年96)。
二代親先生三宅龍雄師、泉尾教会長に就任。
三宅龍雄師、第7回世界宗教者平和会議(アンマン)でWCRP名誉会長に選任。

▼平成12年(2000)
泉尾教会で日韓宗教者協議会30周年総会を開催。

▼平成13年(2001)
三宅善信師、「9・11」米国中枢同時多発テロ犠牲者追悼式典で慰霊(ニューヨーク)。

▼平成14年(2002)
泉尾教会で人類共栄会創設50周年記念シンポジウム開催。
副教会長三宅光雄師、国連開発・環境サミットに出席(ヨハネスブルグ)。

▼平成15年(2003)
大恩師親先生生誕百年式典。
三宅光雄師、皇太子殿下のご臨席された第3回世界水フォーラムの開会式で祈りを行う(京都)。

▼平成16年(2004)
三宅光雄師、AYC会長として、世界連邦アジア青年センター20周年総会を主催(チェンナイ)。
南アジア各地でインド洋大津波被災者救援活動を展開。

▼平成17年(2005)
「愛・地球博」に『こころの再生・いのり』館を出展。
三宅寿賀子教会長夫人、近畿宗教婦人連盟第50回大会を主催。
泉尾教会で世界連邦日本宗教委員会第27回全国宗教者大阪大会開催。
三宅善信師、国連創設60周年式典で宗教代表の祈りを行う(ニューヨーク)。

▼平成18年(2006)
二代親先生三宅龍雄師、帰幽(享年78)。
三代親先生三宅光雄師、泉尾教会長に就任。
第8回WCRP世界大会に教会を挙げて参加。
三代親先生、ローマ教皇ベネディクト16世に謁見。


金光教泉尾教会

大阪市大正区三軒家西3−8−21
電話:06−6551−0035
FAX:06−6553−7073

ご意見・ご感想をお寄せ下さい。
izuo-hp@relnet.co.jp