三宅龍雄大人を偲ぶ会での三宅善信総長の謝辞

三宅龍雄大人を偲ぶ会
謝辞

金光教泉尾教会 総長
三宅善信

金光教泉尾教会 総長 三宅善信
金光教泉尾教会 総長
三宅善信

皆様、本日はそれぞれご聖務ご多端の中を、こうして私どもの先代教会長の十年を偲ぶ会にご来駕賜り有り難うございました。高いところからではございますが、一言御礼を申し上げさせていただきます。金光教の先生方は、泉尾教会での十年祭のご祭事のほうから、そして、他宗教・各界の先生方にはこの偲ぶ会から、長時間にわたりご臨席賜りまして、偲ぶ会に華を添えていただき有り難うございます。また、特にお言葉を賜った先生方には、直前になって私のほうからいきなり「ご挨拶をお願いしたい」という内容の手紙が送られてきた訳ですが、皆様快くお引き受けくださり、本当に有り難うございました。

最初に教会長が申しましたように、先代教会長…、私から申しますと父でございますが、この正面の祭壇に飾ってあるお写真が70歳の古希を祝った際の写真でございます。その後、78歳で帰幽したのですけれども、その時、現教会長が満50歳になったばかりでございました。その現教会長も3週間ほど前に満60歳の還暦を迎えさせていただきました。「還暦」と申しましても、長寿社会となった日本では、特にご長命の多い宗教界ではまだまだ洟垂れ小僧ですが…。でも、父は78歳で帰幽しておりますから、もし存命であれば今年満88歳です。今のこの時代、特にご長命の先生方がたくさん居られる宗教界においては、まだまだ元気に活躍していただいてもおかしくなかった訳でございますが、本日、何人かの先生方が仰いましたように、初代のカリスマと申しますか、キャラクターが濃いと申しますか、そういった師の下で長年修行をされ、なおかつ、手間のかかる息子を3人育てたことで、多少とも寿命を削らせてしまったのかなと反省しつつ、今の私と一回りしか齢が違わない写真の中の父を拝しています。

本日はこうしてご縁ある皆様に大勢お集まりいただき、亡父のことをお偲びしていただきました。実は、亡くなる半年前にあたる2005年の9月に「私どもの教会の布教八十周年に向けて五百日信行をしよう」と父が発願して、それを毎日勤めて200日までいったところで亡くなったのです。ですから、残り300日の信行は現教会長が後を継ぎ、無事八十周年を迎えた訳です。ですから、布教八十年記念大祭を仕えたのは現教会長ですが、発願したのは先代教会長という訳です。厳密に申しますと、父が亡くなったのは今から10年前の2006年3月28日なので、明日が祥月命日に当たる日なのですが、その明日で、奇しくもまた、ちょうど私どもの布教九十年記念大祭まで後ちょうど300日という日に当たります。

現在、泉尾教会で信徒一丸となって九十年迎えの特別信行をさせていただいている訳ですが、亡父は霊となられてもなお、私どもの信心の足らないところを補ってやろう、一緒に祈ってやろうという思し召しがあるのだなと思います。今日、私も副祭主としてご祭事を仕えさせていただき、ご霊前の間近なところで先代教会長のお写真を拝ませていただきましたが、本当にそう思いました。本日は各界からの先生方から心温まるお言葉を頂き、先代を偲ぶと同時に「お前たち、しっかりせえよ!」と励ましていただいたのだと思います。

という訳で、宣伝するようで申し訳ないのですが、来年2017年1月22日が私ども泉尾教会の九十周年ですので、いずれまたご案内がまいるかと存じますが、どうぞ今のうちから手帳にお書きくださって、その日は空けておいていただければ幸甚です。その折に「お前、わざわざ忙しい日程を空けておくようにと言っていたけれど、大したことないやないか!」とお叱りを受けないよう、その日までしっかりあと300日間頑張りますので、今後とも倍旧のご教導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして、金光教泉尾教会を代表いたしまして、お礼の挨拶に代えさせていただきます。先生方、本日は誠に有り難うございました。



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