●○ 2000年11月行事 ○●



WCRP事務総長が先代教会長の霊前に参拝 
 11月27日、WCRP(世界宗教者平和会議)国際事務総長のW・ベンドレイ博士が、先代教会長(三宅歳雄大人)の霊前に参拝するために、泉尾教会を訪れた。

故三宅歳雄師が死去した時、折悪くベンドレイ博士は、ノルウェー政府の特命をを受けて、シエラレオネ内戦解決の方途を探るため欧州に滞在しており、葬儀に参列できなかった(代理として、J・マッコーリ事務次長が参列)を悔やんでおり、この度、WCRP創設30周年記念行事に先立ち、泉尾教会に参拝した。

27日朝、教会に到着するなり、先代教会長の遺骨が祀られている「祈りの塔」に参拝。続いて、会堂広前霊殿に正式参拝し、三宅歳雄大人の御霊に長時間におよぶ祈りを捧げた。




 霊前で祈りを捧げるベンドレイ事務総長

 故三宅歳雄師とベンドレイ事務総長との縁は十数年前に遡り、当時、衰退著しかったWCRPニューヨーク事務局の責任者に就任した同博士の生活を歳雄師が全て保証しただけでなく、歳雄師の孫の一人で現金光教神戸灘教会長の三宅修師を同博士のアシスタントとして派遣。同博士は、後顧の憂いなくWCRP運動の復興に取り組み、今日の隆盛を見るに至ったという経緯がある。

 参拝を終えたベンドレイ事務総長は、WCRP国際名誉会長を務める三宅龍雄教会長と約3時間にわたって諸般の課題について会談した。
11/27



WCRP(世界宗教者平和会議)30周年記念行事開催 


京都国際会館メインホールで開催された記念式典

 11月27・28両日、WCRP(世界宗教者平和会議)の創立30周年記念行事(シンポジウム・レセプション・記念講演・式典等)が、WCRP創設の地、国立京都国際会館において、内外からの宗教指導者や平和問題の専門家をはじめ、関係者約2,500人が参加して盛大に開催され、泉尾教会からは、WCRP国際委員会名誉会長(日本員会常務理事)を務める三宅龍雄教会長夫妻以下、約200名が出席した。


京都国際会館中ホールで開催されたシンポジウム 

 27日の午後は、国立京都国際会館中ホールで、「紛争和解と宗教者」というテーマでシンポジウムが開催され、世界各地で宗教紛争の解決に当たってきたL・モータイマー師(英国)、A・ジョヴァニューリ教授(イタリア)、A・T・アリアラトネ博士(スリランカ)、R・カラゾ元大統領(コスタリカ)、明石康前国連事務次長らが発表を行った後に、杉谷義純WCRP日本委員会事務総長の進行、フロアも交えて内容の濃いディスカッションが展開された。



記念レセプションで乾杯の発声をする三宅龍雄教会長

 同日の夕方は、国際会館に隣接する宝が池プリンスホテルにおいて大谷光真浄土真宗本願寺派門主をはじめ宗教界を代表する方々を招いてレセプションが開催され、渡邊惠進天台座主とR・カラゾ元コスタリカ大統領が祝辞を、三宅龍雄教会長(WCRP国際名誉会長)が乾杯の発声を行った。三宅龍雄師は、30年前の第1回世界大会の際には、ホスト委員会側の運営部長を務め、その際にも、若輩(当時、42才)ながら、乾杯の発声を務めたことを回顧して、WCRPの発展を祝した。なお、司会進行役は、三宅光雄副教会長(WCRP日本委員会評議員)が務めた。



レセプションで挨拶するカラゾ元コスタリカ大統領と司会進行役の三宅光雄副教会長

 28日は、30年前の第1回WCRP世界大会と場所も同じ、国際会館のメインホールにおいて記念式典が、中山善衛天理教前真柱ら宗教界の来賓が多数参列して開幕した。最初に、WCRP30年の歴史が約半時間にわたって巨大スクリーンに映し出され、併せて、庭野日敬立正佼成会開祖や三宅歳雄先代泉尾教会教会長ら、WCRP創設者の遺徳を偲び、WCRP日本委員会理事長の白柳誠一カトリック枢機卿が開会の挨拶を行った。



歓談する庭野日鑛立正佼成会会長・三宅龍雄師・中山善衛天理教前真柱

 続いて、元ドイツ連邦共和国首相のH・シュミット氏が「21世紀、ちがいを大切に共に生きよう」と題して、1時間半に及ぶ記念講演を行った。シュミット氏は、首相退任後も、"OBサミット"の議長として活躍しており、ドイツの戦後の復興(第2次世界大戦の総括)から、米ソ冷戦の終結(東西ドイツの統一)等で指導的役割を果たした経験を通して、今後の地球社会がいかにあるべきか、就中、宗教者の役割について、熱心に語った。

 最後に、21世紀を支える若い世代が多数登壇し、先人の努力の継承を誓うと共に、人類社会の将来への希望を表明し、2,000名収容の大ホールの参加者全員で、ベートーベンの交響曲第九番『歓喜の歌』を合掌して、閉幕した。
11/27〜28



教会長夫妻 元コスタリカ大統領と歓談 
     
 11月27日(日)、三宅龍雄教会長夫妻は、来日中のロドリゴ・カラゾ元コスタリカ共和国大統領夫妻を招いて、夕食会を行った。



 カラゾ元大統領を歓迎する三宅龍雄教会長 

 三宅教会長(当時は副教会長)夫妻は、1992年、コスタリカの首都サン・ホセにある国連平和大学に、故三宅歳雄師(当時は教会長)の名前を冠した建物の起工式に出席するため、国連事務次長のロバート・ミュラー博士と共に同国を訪れ、同大学の設立提唱者であるカラゾ元大統領から歓迎を受けた。

 コスタリカは、正常が不安な中米地域に位置しながら、日本と同様、平和憲法を制定しており、さらに一歩進んで、自ら武装解除を行い、国家としての戦力を一切保持していない(日本には「自衛隊」という戦力がある)希有な平和国家である。その精神をさらに進めるために、カラゾ博士は、大統領時代に国連平和大学を誘致し、その趣旨に賛同した三宅歳雄師がシードマネー(原資)を提供した。


 

カラゾ元大統領夫妻と歓談する三宅師夫妻

 三宅龍雄教会長夫妻は、その際の答礼の意味も込めて、WCRP30周年シンポジウム出席のために来日したカラゾ元大統領夫妻を、紅葉の名所京都嵐山の「吉兆」に招き、伝統的な日本料理でもてなした。

 両氏は、両国の歴史・文化比較はもとより、世界平和実現への方途から、最近辞任したペルーのA・フジモリ前大統領の動静や日米の政局など、広範囲の問題について、4時間近くにわたって意見の交換を行った。
11/27




御初穂感謝祭 

11月23日(祝)午前11時、会堂広前において五穀豊穣御初穂感謝祭が三宅光雄副教会長祭主の下、仕えられた。

  この祭典は、泉尾教会の信者の内、各地で農業を営む者たちが、新米をはじめ、収穫された野菜や果物の初物を神に備えるという祭事であり、農家の多い、兵庫県・和歌山県下をはじめ各地から多くの農作物が備えられた。

  祭典後、広前にて、「ご神米のお下がり」があり、大勢の参拝者が列をなした。

11/23



ミレニアム平和サミット反省会 
11月07日(火)、立正佼成会京都普門館において、8月末にニューヨークの国連本部総会場において開催された「宗教指導者によるミレニアム世界平和サミット」省会が開催され、教会長の名代として同サミットに出席した三宅善信執行が出席した。


 左から善信師・黒住師、ひとりおいてジャイン氏 
同会議には、サミットの事務局長を務めたバワ・ジャイン氏以下4名の外国人も招かれ、ジャイン氏から日本宗教代表団のひとかたならぬ貢献に対して謝辞が述べられると共に、日本代表団の幹事長を務めた黒住宗道黒住教副教主の巧みな議事進行の下、忌憚のない意見が出され、活発な討議が行われた。

 なかでも、ミレニアムサミットを一度きりのイベントにするのではなく、十年に一度の割合で国連本部会場に開催し、地球的な課題を宗教者の立場から捉えて、国連事務総長に提言して行く趣旨の「常設の組織」にしてゆく計画を表明しているジャイン氏に対して、これまでの諸宗教協力の団体とミレニアムサミット(常設の組織)との棲み分けをどうするかなどの問題が話し合われ、善信師が注目すべきいくつかの提案を行った。
11/07



教会長 天理教表統領と懇談 
 11月2日(木)、三宅龍雄教会長は天理教本部(奈良県天理市)を訪問。飯降政彦表統領と昼食を挟んで、2時間半にわたって意見の交換を行った。

午前11時、最初に、宗教建築としては日本一の規模を誇る壮大な教会本部の神殿ならびに教祖殿へ参拝(三宅善信執行が代参)。続いて12時から、三宅教会長は、飯降表統領と会談した。


 飯降表統領(右端)と会談する三宅教会長 
会談の内容は、百年計画の「きりなし普請」と呼ばれる「おやさとやかた」の建設・補修工事と信心の関係や、大規模総合病院である「よろず相談所」と脳死・臓器移植問題から、教団運営と布教現場のあり方など広範囲に及び、昼食を挟んで長時間に及んだ。

 三宅教会長と天理教屈指の名門のご出身である飯降政彦表統領との関係は、30年前に京都で開催された第1回WCRP世界大会の際に、共に事務局のスタッフ(三宅師は運営部長)として、画期的な世界大会の実現に尽力した間柄。
11/02


問い合わせ先:金光教泉尾教会
mail: izuo@relnet.co.jp
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