3月 30日(日)、子供たちの進学・進級を祝い、学業成就を願う学業達成祈願祭(祭主：三宅光雄副教会長)が、広前神前で仕えられ、幼稚園児から大学生まで、大勢の子供たちが参拝した。

三宅龍雄教会長から記念品を 下賜される新入生の代表

　祭典に行われた感謝の集いでは、今春、大学に合格した三宅恵さん(帝京大学)が感話を行った。また、小中高大の新入学者代表・進級者代表が三宅龍雄教会長から記念品を授かった。最後に、三宅龍雄師が、子供たちの健やかな成長と学業成就を願って、お祈りの言葉を述べた。

三宅龍雄教会長の話に耳を傾ける子供たち

祈りの塔納骨慰霊祭へ参向する 三宅光雄副教会長ら

　3月21日(祝)、春季霊大祭が仕えられた。霊大祭に先立ち、「祈りの塔」教信徒納骨慰霊祭(祭主三宅光雄副教会長)が、春らしい陽気の中、祈りの塔拝礼殿で仕えられ、過去半年間に亡くなられ、新たに納骨された教信徒の遺族らが参拝した。

祈りの塔納骨慰霊祭で玉串を奉奠する 三宅龍雄教会長

　続いて、会堂広前霊前において、春季霊大祭が三宅龍雄教会長祭主の下に仕えられた。海川山野の神饌物が供えられた後、祭主の祭詞奏上・玉串奉奠が行われた。また、参拝者ひとりひとりに成り代わって三宅龍雄教会長が霊前に大玉串を奉奠し、先祖の霊への感謝を捧げ、教話(説教)を行った。

参拝者を代表して大玉串を奉奠する 三宅龍雄教会長

　特に今年は、春季霊大祭の前日(20日)から、米英軍による対イラク侵略戦争が始まり、一般市民に数多くの犠牲者が出ることが予想される中、三宅龍雄教会長が、その教話の最後に、参拝者全員の起立を求め、参拝者ひとりひとりが隣の人と手を取り合って、一刻も早い戦争の終結と人命の尊重を願って、全員で「平和の祈り」を行ったことが注目された。

手に手を取ってイラク戦争の 終結を祈る参拝者たち

　3月20日(木)、春季霊大祭の前日の午前11時から午後6時までの長時間にわたり「お呼び出し祭」(祭主：三宅龍雄教会長)が行われた。お呼び出し祭は、昭和2年1月に故三宅歳雄師が泉尾教会で布教活動を開始して以来、泉尾教会の霊殿に祀られた信徒・教徒らの霊神名を一柱づつ読み上げ、翌日の霊大祭に備えるものであり、毎年春秋2回づつ仕えられる。

霊前で「お呼び出し」を行う 三宅龍雄教会長と光雄副教会長

　この日も、7時間にわたるお呼び出しが、三宅龍雄教会長および、龍雄師の3人の子息である光雄副教会長、善信春日丘教会長、修神戸灘教会長の4師によって交替で仕えられた。

　3月16日(日)、この日から8日間にわたって京都・滋賀・大阪で開催される「第3回世界水フォーラム」の開会式で、三宅光雄副教会長が「開会の祈り」を行った。

皇太子殿下がご臨席された 水フォーラムの開会式

　皇太子殿下・同妃殿下ご臨席の下に、国立京都国際会館(京都市左京区)において、各国からの代表が参加して開会式が執り行われた。国連安保理を無視した形で「対イラク武力攻撃」を実施しようとしている米英に対抗するシラクフランス大統領からのメッセージで開幕した今回の水フォーラムは、冒頭から混迷する世界情勢を映し出す鏡となった。モロッコやオランダの皇太子も出席された開会式は、テロを警戒して、参加者ひとりひとりの身体検査を行うなど、およそ「水フォーラム」には相応しくない物々しい警備で始まった。

三宅光雄副教会長らが参加した 開会の祈り

　この国際会議において、WCRP(世界宗教者平和会議)の開発・環境委員長を務める泉尾教会の三宅光雄副教会長をはじめとする神仏基新宗教の代表者7名が、メインホールのステージに登壇し、各地から持ち寄った「聖なる水」をひとつの瓶に注ぎ込むという形で、今回の会議の成功と世界平和を祈った。

　3月11日(火)、日本国際連合協会関西本部の林鉄雄理事長が泉尾教会に三宅善信執行を表敬した。

　泉尾教会と国連協会との関係は古く、先代教会長故三宅歳雄師の時代に遡り、現在は三宅龍雄教会長が正会員となっているが、近年は、国連協会との関係については、善信師が専ら担当しており、国連協会会員中の有志の会である「新澪会」の会員も務めている。

林鉄雄関西国連協会理事長と 懇談する三宅善信師

この日の会談の目的は、年間8回の講演会を開催する国連協会の来年度の講師の人選について、各方面に顔の広い善信師に、林理事長が意見を求めたものである。

　3月6日(木)、京都市内の料亭「幾松」において、来日中の米国UUA(ユニテリアン・ユニバーサリスト協会)教団首脳とIARF(国際自由宗教連盟)日本連絡協議会(通称JLC)加盟教団代表による歓迎会が開催され、泉尾教会からは、IARF 国際評議員を務める三宅善信執行が出席した。

話が大いに盛り上がったUUA歓迎会

　3月上旬、泉尾教会を皮切りに、JLCに加盟している教団の椿大神社(三重県鈴鹿市)、立正佼成会(東京都杉並区)、一燈園(京都市山科区)および広島市の平和記念公園を歴訪するW・シンクフォード会長夫妻、D・オルソン教団議長夫妻、O・ホームズ国際局長ら、UUA教団の首脳一行が、JLCメンバーと一同に会する唯一の機会となったこの日、幕末維新期の歴史の舞台となった「幾松」において、伝統的な日本料理を楽しむと共に、今後のIARF運営のあり方や、3月下旬に英国オックスフォードで開催されるIARF国際評議員会で審議される解決が困難な諸問題について、IARFの主要なメンバーである日米両国の指導者が相互に意見の交換を行った。

　なお、今歓迎会へのJLC側の主な参加者は、IARF国際評議員である山本行恭椿大神社宮司をはじめ、西田多戈止一燈園当番、三輪隆裕日吉神社宮司、神谷昌道立正佼成会外務部次長らである。

　3月6日(木)、WCRP日本委員会青年部会(幹事長：林丈嗣弓矢八幡副教主)の幹事会が泉尾教会の信修館研修室で開催され、同部会の副幹事長である湯澤豊神社本庁国際課長や三宅道人金光教常盤台教会副教会長らが活発な意見を交わした。

　3月4日(火)、大阪でのアイスダンスショー『ファンタジー・オン・アイス』公演のために来日中のフィリップ・キャンデロロ(フランス)をはじめとする欧州の五輪メダリストたち22名が泉尾教会を訪れた。

泉尾教会に訪れた五輪メダリストたち

　一行は、まず、大相撲春場所に向けて、境内の特設土俵で汗を流す佐渡ヶ嶽部屋の力士たちの稽古を見学した。相撲とフィギュアスケートという、まったくタイプの異なるスポーツとはいえ、そこは徹底的に鍛え上げられたアスリート同士、相通じるところがあると見えて、稽古を見学していた2時間程の間、スケーターたちは身じろぎもせずに、力士たちの迫力あるぶつかり合いを観察していた。

関取衆と筋力を競うキャンデロロ選手

　稽古終了後は、女子選手としては初の4回転ジャンプをしたスルヤ・ボナリー(フランス)などは、巨体の割に身体の柔らかい力士たちの独特の練習方法等について、盛んに、質問をしていたのをはじめ、琴光喜関・琴ノ若関・琴乃峰関らと交流を行った。

泉尾教会の広前に参拝した五輪メダリストたち

　その後、スケーターたちは、揃って泉尾教会の広前に参拝。三宅善信執行から、金光教の奉斎様式や教義について説明を受けた。今回は、ロシア出身のスケーターが多かったために、ロシア正教会の儀礼の研究で修士号を持つ三宅師が、正教会の儀礼と比較して解説したため、選手たちにも理解しやすく、講評であった。

三宅善信師から金光教について 解説を受ける選手たち

　なお、今回、来所した主なスケーターとしては、上記の2選手の他、アルベールビル五輪金メダリストのV・ペトレンコ(ウクライナ)、リレハンメル五輪金メダリストのA・ウルマノフ(ロシア)、長野五輪金メダリストのO・カザコーワ＆A・ドミトリエフ組(ロシア)、同銀メダリストのA・クリコロワ＆O・オプシャニコフ組(ロシア)、同銅メダリストのM・アニシナ＆G・ペーゼラ組(フランス)他の選手たちである。

　3月3日、6日、11日の3回に分けて、中・露・スイス・タイ・インドネシア5カ国の在阪総領事らが相次いで泉尾教会に来訪し、親善交流や国際問題等について意見の交換を行った。

三宅龍雄教会長と懇談する 各国総領事

　泉尾教会と在阪各国総領事との意見交換プログラムは、毎年この時期に行われている恒例行事である。今年は、泉尾教会からは三宅龍雄教会長と三宅善信執行が出席して、米英などによる「対イラク武力行使」問題をはじめとする国際情勢の分析や、日本の政局などについて、総領事たちと意見の交換を行った。

佐渡ヶ嶽親方とちゃんこ料理を 共にする各国総領事

　また、各国総領事たちは、折から大相撲春場所のために泉尾教会に滞在している佐渡ヶ嶽部屋の力士たちの稽古を見学し、ちゃんこ鍋を一緒に食するなど文化交流も

　3月2日(日)、米国に本部のあるリベラルな教団ユニテリアン・ユニバーサリスト協会(通称：UUA)のW・シンクフォード会長夫妻、D・オルソン教団議長夫妻、O・ホームズ国際局長らが、金光教泉尾教会を訪れた。

　泉尾教会とUUA教団との関係は、同教団の創設者であるD・グリーリー博士と三宅歳雄先代教会長とが交流を始めた1960年代まで遡る。国や宗教の違いを超えた両師の信頼関係の構築は、後のWCRP(世界宗教者平和会議)の創設に至る20世紀後半の諸宗教対話の道を開くことになった。

泉尾教会の神前で玉串を 奉奠するUUA教団会長と議長

　その意味で、3月上旬に日本各地の教団を訪問する予定で、前日の晩に来日したUUA教団の会長一行の最初の訪問先が金光教泉尾教会になったことは意義深い。シンクフォード会長一行は、会堂広前に正式参拝し、神前に玉串を奉奠すると共に、故三宅歳雄師が祀られた霊殿にも参拝した。

三宅龍雄教会長と意見交換す るUUA教団首脳

　続いて、UUA教団首脳は、神徳館において、三宅龍雄教会長と会談し、米国によるイラク攻撃が秒読み段階に入って緊張する国際情勢の分析や、財政的に行き詰まりつつあるIARF(国際自由宗教連盟)の運営のあり方等について、意見の交換が行われた

　3月1日(土)13:30から、泉尾教会会堂広前において、佐渡ヶ嶽部屋(日本相撲協会理事佐渡ヶ嶽慶兼親方)の大相撲春場所必勝祈願祭が、三宅光雄副教会長祭主の下に仕えられた。

祭主の祭詞奏上に頭を垂れる 佐渡ヶ嶽部屋の力士たち

　22年前から、大阪場所時には、泉尾教会に滞在し、境内に土俵を設えて稽古を行っている佐渡ヶ嶽部屋の一行は、春場所での好成績と無事安全を祈って必勝祈願祭に参拝した。

三宅龍雄教会長の激励の言葉に 聞き入る力士たち

　祭典では、力士を代表して関脇琴光喜関が神前に玉串を奉奠した。祭典後、三宅龍雄教会長から激励の言葉があり、全員が御神酒を頂き、春場所の健闘を誓った。

　あいにくの雨天の上に寒波のぶり返した3月1日(土)、泉尾教会では、「全国春の火災予防週間」に協賛して、今年も消防訓練が実施された。大相撲春場所のため同教会を宿舎にしている佐渡ヶ嶽部屋の力士たちや近所の幼稚園児たちも参加して、総勢約100名の訓練となり、在阪マスコミ各社も取材に訪れた。

バケツリレーで消火訓練を 行う佐渡ヶ嶽部屋の力士たちち

　午前10時半、「会堂から出火し、参拝者何名かが煙を吸って意識を失った」という想定で訓練が始まった。祈りの塔拝礼殿前広場に設置された模擬火災から炎が上がり、火災報知器作動訓練や119番通報訓練、参拝者の避難誘導を行った後、泉尾教会の自衛消防隊員による放水訓練。また、火災発生の第一報を聞いて応援に駆けつけた琴冠祐関をはじめとする佐渡ヶ嶽部屋の力士勢が、バケツリレーによる消火を行った。また、大正消防署に所属するエア・レスキュー隊の隊員たちが、「密室に閉じ込められた被災者を救出する」という想定で、境内に設えられた模擬扉に向けて放水ガンを発射し、電動ノコギリを使ってぶち破って突入するという華々しい訓練を披露した。

レスキュー隊による 模擬扉突破救出訓練

　この後、救急隊員の指導により、ダミー人形を使った心肺蘇生術(人工呼吸)訓練が行われた。力士らが慣れない手つきで懸命に心肺蘇生術訓練に参加した。火災や事故に遭遇したときには、救急車が到着するまでの数分間のあいだの適正な措置が生死を分けることもままあり、真剣な眼差しで指導を受けていた。

力士と消防隊員による放水訓練

　最後に、大正消防署の隊員たちによるハシゴ車・ポンプ車などからの一斉放水訓練では、力士らも実際に消防士が使う放水銃を手にして、水圧のかかるプロの業を体験した。