< 2003年度6月 >

副教会長 中曽根元総理らと懇談       

 6月30日(月)、リーガロイヤルホテルで開催された「柳本卓治君を励ます会」に来賓として招待された三宅光雄副教会長は、柳本代議士の「師匠」である中曽根康弘元総理大臣や、泉尾教会とは縁の深い亀井静香前自民党政調会長、平沼赳夫経済産業大臣、太田房江大阪府知事、磯村隆文大阪市長らと共に登壇した。


中曽根康宏元首相・亀井静香代議士
らと共に壇上で乾杯する三宅光雄副教会長

 中曽根元首相とは、1994年秋にイタリアで開催された第6回WCRP(世界宗教者平和会議)世界大会の開会式で、先代教会長故三宅歳雄師が「祈り」を行ない、中曽根氏が記念講演を行った時以来の関係である。この日、共に会場に訪れた光雄師の実弟(春日丘教会長三宅善信師と神戸灘教会長三宅修師)2人を見て、中曽根氏は「(3名と一度に出会うのは)ローマ以来ですね」と、在りし日を懐かしんだ。


左から、光雄師、亀井代議士、善信師、修師

 また、昨年の7月15日に、泉尾教会の婦人大会で記念講演を行っている亀井静香代議士も、国政の遂行に対する日頃からの泉尾教会の理解と支援に感謝の意を表した。

03年06月30日



上半年の感謝祭
 6月30日(月)、会堂広前において、上半年の感謝祭が仕えられた。上半年の感謝祭とは、神道の伝統行事である「水無月の晦の大祓(みなづきのつごもりのおおはらい)」あるいは「夏越大祓(なごしのおおはらい)」に類例する祭事で、今年1月1日からこの日までに、知らず知らずのうちに犯した「ご無礼」や「お粗末」を反省し、来るべき下半年の神護を祈る伝統行事である。

教会長の奉仕する結界を大麻で祓い清める祭主

 祭主を勤めた三宅光雄教会長は、神殿・結界(けっかい)に続き、この日、参拝した信者一同を大麻(おおぬさ)を用いて祓い清めた。

 03年06月30日


世界連邦近畿協議会 平成15年度総会開催

 6月26日(木)、記念会館の人類共栄会会議室において、世界連邦近畿協議会(会長三宅龍雄教会長)の平成15年度総会が開催され、近畿各府県支部の代表二十数名が出席した。

 最初に、世界連邦近畿協議会会長の三宅龍雄師(泉尾教会長)が開会の挨拶を行った。世界連邦近畿協議会は、戦後の自治体での世界連邦運動の盛り上がりを受けて結成され、市民運動家や宗教関係者だけでなく、相談役の太田房江大阪府知事・井戸敏三兵庫県知事・磯村隆文大阪市長をはじめ、和歌山・綾部・宇治の3市長が理事として加盟しているユニークな団体である。


近畿協議会会長として挨拶をする
三宅龍雄教会長

 自由形式での討議や各支部の現状報告に続いて、平成15年度の総会に移り、協議事項として、平成14年度の会務・会計報告が行われ、平成15年度の活動計画と予算・人事が審議され、原案通り承認され、閉会した。

  03年06月26日


創立76周年青年大会 開催

 6月22日(日)、泉尾教会会堂広前にて、創立76周年青年大会が開催された。感謝祭(祭主三宅光雄副教会長)に続いて、吉村昇一郎青年会長による開会挨拶と、青年会の歌『夢はひろがる』の斉唱。会員代表の高橋真理子さんと廣瀬孝雄さんの感話が行われた。


分かり易い記念講演を行う奥野卓司
関西学院大学教授

 続いて、『電子メディア時代の人間の生き方』という講題で、関西学院大学社会学部の奥野卓司教授による記念講演が行われた。奥野教授は、人類史に果たしてきた技術革新の影響を、それまでの狩猟採取生活から都市国家文明を生み出した古代における農業革命と、近代市民社会を生み出した産業革命を例に採り上げ、「新しい技術は、単に便利になるだけでなく。人間の生き方そのものを変えるものである」と位置づけてから、現在進行中の高度情報通信技術(IT)が創り出す世界についても、政府や企業が提唱する単なる「便利なシステム」としてのITではなく、このことによって生み出される新しいライフスタイルの下で、人間はいかに生きるべきかという問題を分かり易く解説した。


三宅龍雄教会長の祈りの言葉に
耳を傾ける青年会員たち

 なお、記念講演終了後、今年度の優秀会員である東作司さんの表彰と、三宅龍雄教会長によるお祈りの言葉が行われた。大会終了後は、会場を会堂1階のホールに移して懇親会が開かれ、大勢のOB会員たちも集まり、ビンゴゲーム等で大いに盛り上がった。

 03年06月21日


WCRP青年部会30周年記念行事に教会長ら参列

 6月21日(土)、立正佼成会の京都普門館で開催されたWCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会青年部会の設立30周年記念式典に、WCRP日本委員会の常務理事を務める三宅龍雄教会長ならびに、同評議員で元青年部会幹事長の三宅光雄副教会長をはじめ、泉尾教会の青年会員20名が参列した。


三宅龍雄教会長の奧が白柳誠一理事長、
手前が杉谷義純事務総長

 記念式典は、幹事長(代表者)の林丈嗣弓矢八幡副教主の開会挨拶、WCRP日本委員会の理事長である白柳誠一カトリック枢機卿の挨拶に始まり、和太鼓の演奏や、これまでの活動を紹介するビデオ撮影、さらには、黒住教副教主黒住宗道師による記念講演が行われた。


応接室で歓談するWCRP役員諸師

 式典終了後は、懇親会が開催され、ゲストや歴代幹事長らがスピーチを行い、三宅光雄副教会長の発声による万歳三唱で閉幕した。

 03年06月21日


三宅善信執行が明治神宮で『神道時事シンポ』に出演

 6月14日(土)、明治神宮の社務所(東京都渋谷区)において開催された「神道時事問題研究会」主催(東京都神社庁協賛)のシンポジウム『宗教間対話、神社界からの呼びかけ』に、泉尾教会の三宅善信執行がパネリストのひとりとして出演し、大いに議論が盛り上がった。


明治神宮で開催されたシンポには
大勢の参加者が訪れた

 田中安比呂明治神宮権宮司の歓迎挨拶に続き、シンポジウムは、医師で新宿花園神社宮司の片山文彦師の司会進行で始まった。まず、明治神宮の間島誉史秀教学センター長が、国際都市東京の真ん中にあり、外国人の参詣者も多い「国際諸文化交流」の場としての明治神宮の持つ日本の伝統文化の表現者としての機能を強調した。

 次ぎに、18歳で単身イスラエルに渡り、10年間現地でユダヤ人と共に生活した経験を持つシモン中村奥羽大学講師が、日本人にはほとんど馴染みのない「生活宗教」であるユダヤ教徒の暮らしぶりを紹介し、国家と宗教の関係について、示唆に富んだ発言を行った。

 続いて、諸宗教間対話については圧倒的な実績を持つ泉尾教会から参加した三宅善信執行が、「諸宗教間対話は不可能である」という、シンポジウムの主旨をある意味で否定するようなショッキングな主張を展開した。善信師は、「たとえ、両者の間でそれなりの『話し合い』が行われたとしても、基本的な価値観を共有しない者同士が『理解し合えた』と思っているのは、単なる『勘違い』に過ぎない」ことを、誰にでも分かり易い実例を挙げて論証し、真の対話を可能にするためには、「グローバル経済の世界における『変換装置としてのマネー』のごとき『共通言語』のシステムを構築する以外には解決方法がない」として、新しい方法論を提起し、注目を集めた。


三宅善信師のラディカルな主張で
大いに盛り上がった

 最後に、名古屋商科大学講師の三輪隆裕日吉神社宮司が、善信師の発言を補足して、「先代泉尾教会長(故三宅歳雄師)が深く関わったIARF(国際自由宗教連盟)やWCRP(世界宗教者平和会議)という国際的諸宗教対話機関の実例を紹介しつつ、原理主義者が跋扈するための土壌となる経済的不均衡や人権抑圧をはじめとする『世俗の問題』の解決こそ重要である」と主張した。

 他の宗教関係シンポジウムでは決して聞くことのできないような大胆なパネリスト諸師の発言と、シンポの論旨の思わぬラディカルな展開に、会場は大いに盛り上がり、フロアからも次々と質問や意見も表明され、近年にない充実したシンポジウムであった。

03年06月14日


アルジェリア大地震義援金を駐日大使に手渡す

 6月13日(金)、三宅善信執行が、東京都目黒区にあるアルジェリア民主人民共和国の在日大使館を訪問し、泉尾教会の関係者が集めた「アルジェリア大地震被災者義援金」352,000円をアマール・ベンジャマ同国駐日特命全権大使に手渡した。


ベンジャマ大使に義援金を手渡す
三宅善信執行

 5月21日、北アフリカのアルジェリアの首都アルジェ一帯を襲った大地震は、犠牲者約3,000名を出す大惨事となったが、ニュースを聞いた泉尾教会では、翌日から募金箱を設置し、信徒に義援金募金を呼びかけたところ、2週間の期限を切っての募金受付であったにも関わらず、352,000円が集まり、人類共栄会の斡旋を受けてアルジェリア大使館を通して、同国の被災者へ届けてもらうことになった。

 この日(6月13日)、遠路東京の大使館まで義援金を持参した善信師に対して、ベンジャマ駐日大使以下、大使館のスタッフ総出でこれを歓迎し、大使は「縁もゆかりもなかった泉尾教会からの暖かいご支援に、心から感謝している」と述べた。さらに、その後の被災状況の説明や、日本からいち早く駆けつけてくれた救助・救援部隊の活躍が現地でとても話題になったことや、泉尾教会がこれまでもAMDA(アジア医師連絡協議会)や日本レスキュー協会(救助犬の派遣団体)との協力を行ってきたことなどについて話し合われた。

 03年06月13日

ロシア連邦ナショナルデーに列席

 6月11日(水)、在大阪ロシア連邦総領事館(豊中市)において開催された「ロシア連邦ナショナルデー」祝賀パーティに、泉尾教会の三宅善信執行が招待され、オレグ・イワノフ総領事らと歓談した。


イワノフ総領事をはじめピヨートル大帝に
扮した総領事館員と記念撮影

 泉尾教会とロシアとの関係は古く、1950年代まで遡り、先代教会長故三宅歳雄師が、当時のブルガーニン首相からはじまりゴルバチョフ大統領に至る歴代のソ連首脳や、ピーメン総主教をはじめとするロシア正教会の最高指導部との交流があった。

 ソ連解体後も、ここ数代のロシア連邦在大阪総領事の各氏はいずれも泉尾教会を訪問するほど、泉尾教会とロシアとの関係は良好であり、3年前に初来日したロシア正教会の最高位アレクセイ2世(カトリック教会のローマ教皇に相当)とも、三宅光雄副教会長が会見している。

03年06月11日

自然環境保護と日本宗教の関係を学び会う

 6月7日(土)、神徳館国際会議場において、大阪国際宗教同志会(会長:大森慈祥辯天宗管長)の平成15年度第2回例会(国宗の当該ページ「最新情報」の欄へ跳べるように)が、神仏基新宗教各派の宗教者約50名が参加して開催された。例会に先立ち、小会議室で、国宗理事会が開催された。


例会に先だって開催された理事会

 わが国において、伝統宗教が果たしてきた山林の保全に対する役割について、独自の観点から研究を進めている米国カリフォルニア大学サンターバーバラ校東洋学部神道講座主任教授のアラン・グラパール博士が、この問題を採り上げて『自然環境保護へ貢献してきた日本の宗教』と題する解りやすい講演を行なった。


国宗会員各師からの質問に当意即妙に
応答するグラパール教授

 グラパール教授は、8世紀における「聖地」としての日光の開山に尽力した勝道上人を採り上げ、これを高く評価した空海をはじめ、天台宗の「山川草木悉皆成仏」の思想や道元禅師や西行法師の自然観、さらには法華経と修験道の自然観を解説し、日本人が古来より持っている「水の神」信仰から派生する自然保護へ果たしてきた役割と、これからの宗教界が担わなければならない責務について極めて明快に論説し、引き続き、行われた質疑応答でも、居並ぶ各宗派の代表者たちからの質問に、当意即妙に応答された。

   03年06月07日

mail: izuo@relnet.co.jp
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