< 2004年度3月 >

学業達成祈願祭
  3月 28日(日)、子供たちの進学・進級を祝い、学業成就を願う学業達成祈願祭(祭主:三宅光雄副教会長)が、広前神前で仕えられ、幼稚園児から大学生まで、大勢の子供たちが参拝した。


インドでの体験を報告する
AYC大会参加学生

  祭典に行われた感謝の集いでは、今春、専門学校に進学したした今井ゆうさんが感話を行い、また、3月4〜13日の日程で、インドで開催されたAYC(アジア青年センター)結成20周年記念大会に泉尾教会から参加した学生の代表4名が、簡単な報告を行った。

  最後に、小中高大の新入学者代表・進級者代表が三宅龍雄教会長から記念品を授かり、子供たちの健やかな成長と学業成就を願って、お祈りの言葉を述べた。


宅龍雄教会長から記念品を
下賜される新入生の代表
 04年03月28日

IARF国際評議員会に三宅善信執行が出席

  3月26日から28日まで、英国オックスフォード市のハリス・マンチェスター大学において、2004年度のIARF(国際自由宗教連盟)国際評議員会が開催され、IARFの現状分析ならびに将来像の検討を行い、激しい議論が応酬されたが、今回の評議員会の最大の課題であった「次期世界大会開催候補地」の決定は先送りされた。


マンチェスター大学において
開催されたIARF国際評議員会

  26日からの国際評議員会に先立ち、24・25の両日、規約検討委員会・世界大会評価委員会・将来検討委員会・次期評議員指名委員会・新事務総長候補調査委員会・編集委員会等の各種専門委員会が開催され、IARFの意志決定機関である国際評議委員会に向けて最終的な調整を行ったが、既に、評議員会の「前哨戦」として、激しい意見の応酬となった。

  正副会長・会計役ならびに13名の国際評議員および、事務総長をはじめとする国際事務局スタッフならびに各専門委員会に出席したオブザーバーを含めて総勢30名以上が参加して今回の国際評議員会が開催された。日本からは、それぞれ評議員を務める山野井克典立正佼成会理事長(会計役を兼務)、山本行恭椿大神社宮司および三宅善信金光教泉尾教会執行(規約検討委員を兼務)をはじめ、世界大会評価委員として三輪隆裕日吉神社宮司、将来検討委員として神谷昌道立正佼成会外務部次長ならびに猪熊俊吉椿大神社国際部長らも参加する「実務型」の代表団となり、山野井師を除く他の日本人参加者は皆、英語に堪能であり、各種会議では、クラーク事務総長やヘルワイネン会長・キャンベル副会長および各国から参加した評議員たちと丁々発止の応酬を行った。


正副会長・事務総長らの直ぐ近くの席を
陣取り、積極的な発言を行う国際評議員の
三宅善信執行

  様々な懸案についての議論の末、2年前から2006年夏に開催されることが決定されていた第33回IARF世界大会の開催地の選定を巡って、インド案(主に、欧州と南アジア選出の評議員が支持)と台湾案(主に、日本と米国選出の評議員が支持)が鋭く対立している最中の3月27日、東京から緊急の連絡が入り、「元来2005年に韓国で開催が予定されていた第8回WCRP世界大会が、韓国側の事情で返上されることになったが、その開催地として、2006年の6月に日本で開催されることになった」という知らせが入った。

  本来、2006年夏に開催が予定されていたIARFの世界大会が、その正式決定が先延ばしにされている間に、後から割り込んできたWCRPに先に日程を押さえられ、両団体に加盟している参加者がほとんどを占める日本の宗教界は、資金や人材の配分を巡って、大変、苦しい展開を余儀なくされることになった。こうして、今回のIARF国際評議員会は、重要な懸案について、ほとんど決定事項を見ないままに、ヘルワイネン会長の引退とキャンベル副会長の会長職への昇進だけを承認して終えられた。

  04年03月24日〜28日

副教会長がWCRP研究集会の司会を務める

  3月27日(土)、カトリック聖イグナチオ教会(東京都千代田区)において、WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会主催・環境省後援の「第30回平和のための宗教者研究集会」が440名を集めて開催され、WCRP日本委員会開発・環境委員長を務める三宅光雄泉尾教会副教会長が司会を務めた。


平和のための宗教者研究集会で綜合司会
を務める三宅副教会長

  まず、環境ジャーナリストの幸田シャーミン氏が、綜合テーマの『平和をめざす人類と大自然――森・水そして生命――』にちなんだ基調講演を行い、続いて開催されたパネルディスカッションでは、WCRP平和研究所員の薗田稔秩父神社宮司(京都大学名誉教授)の進行で、自然環境学者の熊谷洋一東京大学大学院教授、沙流川ダムの建設に反対したアイヌ人の山道アシリ・レラ北海道沙流川を守る会会長、幸田シャーミンの各氏らが議論を交えた。


基調講演を行った
幸田シャーミン氏と三宅副教会長
04年03月27日
春季霊大祭

祈りの塔遙拝式で祭主として玉串を奉奠する
三宅光雄副教会長

  3月20日(祝)、春季霊大祭が仕えられた。霊大祭に先立ち、あいにくの雨天のため、「祈りの塔」教信徒納骨慰霊祭遙拝式(祭主三宅光雄副教会長)が、会堂広前西ロビーの特設遙拝場で仕えられ、過去半年間に亡くなられ、新たに納骨された教信徒の遺族らが参拝した。


霊前にて、春季例大祭執行中の会堂広前

  続いて、会堂広前霊前において、春季霊大祭が三宅龍雄教会長祭主の下に仕えられた。海川山野の神饌物が供えられた後、祭主の祭詞奏上・玉串奉奠が行われた。また、参拝者ひとりひとりに成り代わって三宅龍雄教会長が霊前に大玉串を奉奠し、先祖の霊への感謝を捧げ、教話(説教)を行った。


参拝者を代表して大玉串を奉奠する
祭主三宅龍雄教会長

なお、春季例大祭前日の10日(金)には、昭和2年以来、泉尾教会にお祀りしてある全ての霊神名をお呼び出しする前日祭が終日にわたって仕えられた。

 04年03月20日

泉尾教会で「愛・地球博」出展委員会開催

 3月16日(火)、泉尾教会において、来年、愛知県で開催される『EXPO2005愛・地球博』のIARF/WCRP万博出展委員会が(委員長:西田多戈止一燈園当番)開催され、同事務局長の三輪隆裕日吉神社宮司をはじめ、WCRP日本委員会事務総局を代表して、畠山友利同事務局次長や松原通雄立正佼成会外務部長ら、万博に出展を予定している教団関係者が参加した。泉尾教会からは、同委員会副委員長の三宅光雄副教会長と同副実行委員長の三宅善信執行が出席した。


泉尾教会で開催された
万博出展委員会の様子
  04年03月16日

WCRP日本委員会青年部会年次総会開催

 3月14日(日)、泉尾教会において、WCRP日本委員会青年部会(幹事長:三宅道人金光教常盤台教会副教会長)の年次総会が開催され、WCRP日本委員会常務理事を務める三宅龍雄教会長が、歓迎の挨拶を行った。

 翌15日の朝、参加者たちは、大相撲春場所のために折から泉尾教会で宿泊している佐渡ヶ嶽部屋の朝稽古を見学し、ちゃんこ鍋を楽しんだ。


佐渡ヶ嶽親方と共にちゃんこ鍋を
食する青年部会幹事たち
   04年03月14日

中曽根元総理を表敬訪問

 3月11日(木)、三宅善信執行は、砂防会館(東京都千代田区)に、中曽根康弘元総理大臣を表敬訪問した。中曽根元首相と泉尾教会との関係は、1994年、ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世のご臨席を仰いで、バチカンで開会式が催された第6回WCRP(世界宗教者平和会議)世界大会の際に、先代教会長故三宅歳雄(当時WCRP国際委員長兼財務委員長)が「平和の祈り」を行い、引き続き、北イタリアの都市リバ・デ・ガルダで開催された同世界大会の際に、中曽根氏が基調講演を行って以来の交流がある。


中曽根元総理を表敬する
三宅善信師と西田多戈止師

 善信師は、来月(4月24日)創立百周年を迎える「一燈園」当番の西田多戈止師に中曽根氏を紹介するために、砂防会館の中曽根事務所を訪問したものである。一燈園の創設者故西田天香師と故三宅歳雄師との交友関係は古く、その天香師の日記である『天下香洞録』がこの度、刊行されるに際して、その序文を中曽根氏に依頼するためのものであり、若い頃、独自の世界観を展開された西田天香師の活動に感銘を受けられた中曽根氏も、序文の執筆を快諾された。

 04年03月11日

WCRP常務理事会に出席 世界大会受け入れを内定

 3月11日(木)、立正佼成会本部法輪閣において、WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会(白柳誠一理事長)の緊急常務理事会が開催され、常務理事を務める三宅龍雄教会長の名代で、三宅善信執行が出席した。


白柳誠一カトリック枢機卿や庭野日鑛立正佼成会会長らが出席して開催されたWCRP常務理事会

 会議では、2005年秋に韓国で開催が予定されていた第8回WCRP世界大会が、「韓国側の事情により開催が返上され、その代行として日本で開催して欲しい」というWCRP国際事務局からの内々の依頼を受けて、日本委員会がこれを受け入れるべきか否かという案件が審議され、慎重な協議の結果、2006年6月中旬に、WCRP発祥の地である京都において、その第8回世界大会を受け入れ、WCRP日本委員会においても、全力でこれをサポートすることが内定された。なお、(財)世界宗教者平和会議日本委員会の正式の決定としては、3月26日に開催される同理事会・評議員会で機関決定されることになっている。

 04年03月11日

教会長夫人「青少年を守る母の会」40周年式典で祝辞

  3月9日(火)、プリムローズ大阪(大阪市中央区)で開催された「大阪青少年を守る母の会結成40周年記念大会」において、同会を構成する各団体を代表して、大阪府宗教婦人連盟理事長を務める三宅壽賀子泉尾教会長夫人が挨拶を行った。


主催者を代表して挨拶を行う
三宅壽賀子教会長夫人

  同会は、戦後の復興が一段落し、高度経済成長が始まった昭和38年、大阪府宗教婦人連盟をはじめとする大阪府下の12の婦人団体によって結成され、「母親の立場から青少年の非行を防止する活動」に取り組んできた。


40周年式典終了後に行われた記念撮影

  結成当時、大阪府警少年課長として担当した四方修元府警本部長が、感慨を込めて挨拶し、四十年間、一貫してこの運動を支えてきた大阪府宗教婦人連盟等に感謝の意を表明した。

04年03月09日

佐渡ヶ嶽部屋 大阪場所必勝祈願祭

 3月8日(月)13:30から、泉尾教会会堂広前において、日本相撲協会佐渡ヶ嶽部屋の大相撲春場所必勝祈願祭が、三宅善信執行祭主の下に仕えられた。


関脇琴光喜関が力士を代表して
玉串を奉奠した

 24年前から、大阪場所時には、泉尾教会に滞在し、境内に土俵を設えて稽古を行っている佐渡ヶ嶽部屋の一行は、春場所での好成績と無事安全を祈って必勝祈願祭に参拝した。


祭主を勤めた三宅善信師の激励の
言葉に聞き入る力士たち

 祭典では、力士を代表して関脇琴光喜関が神前に玉串を奉奠した。祭典後、三宅善信執行から激励の言葉があり、全員が御神酒を頂き、春場所の健闘を誓った。

 04年03月08日
副教会長がインドでAYC20周年大会を開催

  3月4日から13日の日程で、三宅光雄副教会長には、インド南部の大都市チェンナイで開催されたAYC(世界連邦運動アジア青年センター)創立20周年記念大会を主催するため、総勢13名の青年らを率いてインド各地を訪れた。

  数派に分かれての出発であったが、本隊はシンガポールを経由して4日夜、インドのチェンナイ(旧名マドラス)に到着。翌5日には、AYCチェンナイ支部のプロジェクトのひとつであるストリートチルドレンのシェルター(註:路上生活の子供たちに宿泊と食事を与え、今後の立ち行きを援助する)のひとつを視察する。午後からは、三々五々到着する各国支部の代表者たちとの会合を断続的に行い、夕方には、各国支部の代表を招待しての晩餐会を持った。


浴衣姿で文化交流をした
泉尾教会からの参加者

  6日午前8:30から、最初のプログラムである「ピースマーチ(平和行進)」のスタート地点に集合した。参加者総数620名が、約2,5kmの道矩をバナー(横断幕)を掲げて行進した。この平和パレードには、チェンナイ市警察署長も参加し、地元テレビ局からの取材陣も多数参加し、想像以上の平和行進となった。今から、ちょうど20年前、この地で、当時82歳の高齢であった先代教会長三宅歳雄師が同じ道矩を行進し、そのことが今日のAYC活動の出発点となったが、参加者一同、その尊い遺志を追体験することができた。


バナーを掲げて平和行進する
泉尾教会からの参加者

  平和行進後、ホテルに戻って記者会見を行い、その様子は翌日の新聞各紙にも大きく取り上げられた。また、この日の夜はチャリティーの音楽会を主催し、500名を越す人々が集い、その全ての売上金は翌日、恵まれない子供たちの活動をされている3つの組織に贈呈された。


三宅光雄会長をはじめAYC執行部が
登壇した記念大会

  3月7日、いよいよAYC20周年記念大会がタミール州中央公会堂にて開会された。各国代表のAYCメンバーを中心に200余名が集ったが、残念なことに、予定されていたインド大統領の歓迎演説は、この直前に決まった総選挙に関する政治日程のため、首都デリーを離れることができず、代理によるいメッセージのみのご挨拶となった。今回大会のテーマ『人間の安全保障と平和と正義』に関係した各来賓から挨拶があった後、午後1:00の閉会直前、壇上の三宅光雄AYC会長に花束が贈られた。この日は三宅光雄師の満48歳の誕生日であることを全役員が覚えていて、その場は誕生を祝う場となった。


三宅光雄会長の誕生日を祝う
AYC参加者。会長の向かって
右隣のサリー姿の女性が
三宅会長の2人の娘さん

  午後からは現地の一般の方も加わり、教育開発セミナーが開かれ、夜には『いこいの夕べ』というコンサートが開催された。若い人たちが喜ぶ姿には新しい流れを感じた。そしてまた、このコンサートの最後に、三宅会長の誕生日を祝ってバースデイケーキが贈られ、青年メンバーとして参加していた三宅会長の長女(恵さん)と次女(薫さん)の手によって、英国式(?)にケーキを口に入れるセレモニーが行われ大いに盛り上がった。


州の中央公会堂で開催された
大会には多くの市民も参加した

  8日、昨年2月にコルカタ(旧カルカッタ)での役員会で新しく選出された執行理事(EC)による初めてのEC会議が午前十時より開催された。長年、指導的役割を果たした旧ECメンバーをすべて新メンバーと入れ替え、三宅会長と、それを補佐する事務総長のスクマール・ディビット(ハイデラバード)以外の9名はすべて新しい顔ぶれでの新出発となった。EC会議では、各国各支部からの1年間の報告が行われ、将来の展望と予算の報告などの後、新メンバー9名の今後の役割分掌が決められた。20年前に結成されたAYCは、現在では、有償会員2,000名を越す世界連邦運動(WFM)の中でも最も大きなそしても最も活動的な組織となり、国連経済社会理事会からも大きな期待を寄せられる組織となった。


民族衣装のサリー身にまとった泉
尾教会からの参加者

  この日の午後8:00、チェンナイを発ち、次の目的地であるハイデラバードに向う。空港には、インド泉光園の責任者で、20年前に泉尾教会で半年間修行をした、ジョン・エベネッツア師が一行を迎えた。翌9日、午前7:00に、専用の小型バスでホテルを発って片道5時間(400km)のバスでの移動で、昼過ぎに、『インド泉光園』が経営するムッチェラ村幼稚園・小学校に着く。ムッチェラ村はインドでも最も貧しい生活を送っている村のひとつである。この学校は開校して5年になるが、その前身である19年前に始まったインド泉光園の教育プログラムを足すと延べ5,000人の子供たちが教育を受けたことになる。当初は、生きるための人助けに初まり、現在では、医療・教育等でインド泉光園の働きは拡大拡充している。


インド泉光園を訪れた泉尾教会
からの参加者

  現在、幼・小に170名の子供が在籍しているが、今年と来年に相次いで開校する『イズオ小学校(インド泉光園より5kmの距離)』と『ミヤケ小学校(同7km)』を視察して、帰路に着いた。その2つの学校が完成すれば、合わせて、近隣25の村々より子供たちが就学の機会を得ることができるようになる。町から往復800kmの遠距離を移動して、夜に宿泊地であるハイデラバードへ戻った。

  さらに3月10日から11日にかけては、AYC関係者がインド各地で行っている諸活動、「女性の自立」の問題、「ストリートチルドレン」の問題、「エイズや麻薬」などの問題を取り扱っている「現場」を訪問し、恵まれた日本の青年たちに、インドでの厳しい現状を実感させることができた。

  12日には、コルカタで、有名なマザーテレサの『死を待つ人々の家』を訪問した。三宅会長自身は、生前マザー・テレサとは数度会談したことがあるが、これも、マザー・テレサの偉業を名前だけでしか知らない、日本の青年への教育のために実施され、今回のインドでの全てのプログラムを終了して、3月13日に帰国した。

   04年03月04〜13日

在阪7カ国の総領事が相次いで来訪  
 3月3日、5日、11日の3回に分けて、米・英・中・独・タイ・インドネシア・フィリピン7カ国の在阪総領事らが相次いで泉尾教会に来訪し、親善交流や国際問題等について意見の交換を行った。


三宅龍雄教会長と懇談する
英国総領事

 泉尾教会と在阪各国総領事との意見交換プログラムは、毎年この時期に行われている恒例行事である。今年は、泉尾教会からは三宅龍雄教会長と三宅善信執行が出席して、国際情勢の分析や、日本の政局などについて、総領事たちと意見の交換を行った。


佐渡ヶ嶽部屋の稽古場を
見学する各国総領事

 また、各国総領事たちは、折から大相撲春場所のために泉尾教会に滞在している佐渡ヶ嶽部屋の力士たちの稽古を見学し、ちゃんこ鍋を一緒に食するなど文化交流も行った。

  04年03月3・5・11日

マスコミからも注目 お相撲さんと消防訓練

  3月2日(火)、泉尾教会では、「全国春の火災予防週間」に協賛して、今年も消防訓練が実施された。大相撲春場所のため同教会を宿舎にしている佐渡ヶ嶽部屋の力士たちや近所の幼稚園児たちも参加して、総勢約100名の訓練となり、在阪マスコミ各社も取材に訪れた。

  午前10時半、「会堂から出火し、参拝者何名かが煙を吸って意識を失った」という想定で訓練が始まった。祈りの塔拝礼殿前広場に設置された模擬火災から炎が上がり、火災報知器作動訓練や119番通報訓練、参拝者の避難誘導を行った。


心肺蘇生術訓練を行う力士たち

  続いて、救急隊員の指導により、ダミー人形を使った心肺蘇生術(人工呼吸)訓練が行われた。力士らが慣れない手つきで懸命に心肺蘇生術訓練に参加した。火災や事故に遭遇したときには、救急車が到着するまでの数分間のあいだの適正な措置が生死を分けることもままあり、真剣な眼差しで指導を受けていた。


バケツリレーで消火訓練を
行う力士と園児たち

  さらに、火災発生の第一報を聞いて応援に駆けつけた琴光喜関をはじめとする佐渡ヶ嶽部屋の力士勢が、バケツリレーによる消火を行った。また、大正消防署に所属するエア・レスキュー隊の隊員たちが、「密室に閉じ込められた被災者を救出する」という想定で、境内に設えられた模擬扉に向けて放水ガンを発射し、電動ノコギリを使ってぶち破って突入するという華々しい訓練を披露した。


力士と消防隊員による放水訓練



最後に、泉尾教会の自衛消防隊員による放水訓練および大正消防署の隊員たちによるハシゴ車・ポンプ車などからの一斉放水訓練では、力士らも実際に消防士が使う放水銃を手にして、水圧のかかるプロの業を体験した。

   04年03月02日

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