< 2008年度下期活動報告 >

  
会長ごあいさつ
ミャンマーのサイクロン
       被災者に義捐金
G8宗教指導者サミット開催
会長 WFM国際執行理事会に出席
世連近畿協議会を主催
第28回チャリティーバザー開催

会長 IARF国際評議員会に出席

インドからAYC幹部来訪
会長 NYを再訪問
2008年度上期活動報告



あなたも人類共栄会の会員に

世界各国に支援と救済の輪を広げる人類共栄会に、あなたも参加しませんか。年会費は、一般会員が1口3,000円、賛助会員が1口3万円です。会員のみなさんには、会費や寄付金が有効に利用されていることをご理解戴くために、年次報告書をお送りいたします。

集まったお金は世界各地の
救済・援助の費用として
役立てています。

たとえば・・・



あなたのご参加を
お待ちしております。
人類共栄会事務局まで
〒551-0001 
大阪市大正区三軒家西3-8-21

Tel.06-6551-0049
Fax.06-6553-7073
www.relnet.co.jp/jinrui

  会長ごあいさつ

 地球温暖化によって、年々夏の暑さが厳しくなっています。そのことがもたらす集中豪雨やサイクロンが各地で甚大な被害を出しております。そんな中で、原油価格はついに史上最高値の1バレル140ドル台まで高騰し、1年前の実に2倍に達していますが、それでも、中国やインドの経済発展に後押しされて、消費量は抑制されるどころか、ますます上昇を続けております。   その結果、石油・石炭・天然ガスなどの化石燃料の排出による炭酸ガス(CO2)濃度は上昇の一途を辿り、そのことがさらに地球温暖化を進めてしまうという悪循環に陥ってしまっています。

 この夏の北海道洞爺湖サミットでも、地球温暖化防止の問題は主要なテーマにはなりましたが、本来なら、11年前の約束(註:COP3で採択された『京都議定書』)どおり、今年から2012年までの5年間で、先進各国はCO2の排出量を1990年ベースから数パーセント削減が実行されなければならないところだったにもかかわらず、これを完全に棚上げしてしまい、新たに「2050年時点で現在から半減」という目標を設定しました。

 このことは、一見、数パーセント削減から数十パーセント削減へと削減目標を大幅に増やしたように見えて、その実は、もし数年後にゴールが設定されているのなら、どの国も公約を達成できないことになるのが明らかですが、現時点で大統領や首相の要職にある人物の誰一人として42年後に生存している訳ではないので、空約束になる可能性が高く、「未来への責任を放棄した」のと同じ意味であります。

 そんな中でもたげてきたのが、「排出権取引(ET)」という手法です。これは、 CO2の排出量に余裕のある国や企業が、余裕のない国や企業にその権利を売却するという理屈ですが、問題なのは、その権利をデリバティブ(金融派生商品)としてマーケットで売買するという考え方です。ここ十年ほどの間のITバブルしかり、サブプライム問題しかり、本来、経済的価値のあまりないものに高価な仮想の値段を付け、それらを複数組み合わせて売買し合うという金融資本主義が、いかに世界の実体経済を蝕んできたかはご存じの通りであります。

  ミャンマーのサイクロン被災者に義捐金


 250万人が家を失い、10万人以上の死者行方不明者を出したといわれるミャンマー(ビルマ)のサイクロン被災者を支援するため、人類共栄会では募金活動を行い、WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会を通じて、555,723円の義捐金を寄託した。

 未曾有の自然災害に対する国際社会からの支援表明を拒否したミャンマー軍事政権の不手際もあって、被害が拡大したが、日本へ第一報が伝わった翌日が、たまたま年に一度のチャリティーバザーの開催日であったため、会場に募金箱が設置され、参加者に協力を呼びかけたものである。

 人類共栄会では、過去十年ほどの間に、世界の各地で発生したコロンビア、トルコ、台湾、エルサルバドル、インド西部、アルジェリア、スマトラ沖、イランの大地震や、ベネズエラ、カリブ諸国での洪水、ミンダナオの地滑り、インド洋大津波等の被害支援のために、千数百万円の義捐金を送っている。


  G8宗教指導者サミット開催


6月27日から29日まで、大阪市と京都市の各会場において、G8宗教指導者サミットが『地球に生きる――宗教者からの提言』をテーマに開催され、33カ国から200名を超える各宗教の代表が一堂に会し、現代世界の抱える様々な問題について相互理解を深めた。なお、人類共栄会の三宅光雄会長は、G8宗教指導者サミットの運営委員長として、この会議を成功に導いた。


開会宣言をする三宅光雄G8運営委員長

人類共栄会では、昨年6月から丸一年間、日本で開催されるG8宗教指導者サミット2008の準備に全面協力してきた。昨年12月14日に開催された第1回運営委員会で、三宅光雄会長が運営委員長に選出されたのをはじめ、三宅善信理事が、当初から事務局長として中心的に関わってきた。

 6月27日午前、大阪大学中之島センターを会場に開会式が行われた。開会式が始まる前に既に立ち見まで出た満席状態であった。四天王寺楽所雅亮会による舞楽『蘭陵王』の上演に続いて、三宅光雄運営委員長が開会宣言。G8宗教指導者サミット(以下、役職時にはG8と略記)会長の出口順得和宗総本山四天王寺管長の開会挨拶、橋下徹大阪府知事の歓迎挨拶、G8名誉顧問のノロドム・シリブド殿下(カンボジア王国)による祝辞、さらには、G8相談役のM・ロビンソン前アイルランド共和国大統領と、エジプト共和国イスラム教最高指導者のアリ・ゴマ師、バチカン諸宗教対話評議会議長のJ・トゥーラン枢機卿、高村正彦外務大臣らの名代が祝辞を述べた。


橋本徹大阪府知事の歓迎挨拶

 引き続き開催された全体会議1では、今回のサミットの三つの分科会を代表する2名ずつの識者(日本・モンゴル・アメリカ・チベット・セネガル・エジプト各国)から、それぞれ基調講演が行われた。

「あいりん地区」を現地視察
この後、日本最古の仏教寺院である四天王寺と、日本一多くの日雇い労働者が集まる西成区の「あいりん地区」を訪れ、あいりん労働公共職業安定所を皮切りに、宗教団体やNPOが現地で行っているシェルター(避難所)やシャワー施設、簡易宿泊施設等あいりん地区内の多様な施設を訪問し、これらの運用実態について報告を受けると共に、いろいろと質問を行った。本プログラムは、“経済大国”日本における社会の歪みの部分について学ぶ上で大変有意義であった。


あいりん地区を視察する参加者たち

さらに、住吉大社・念法眞教・泉尾教会の三カ所に分かれて、本サミットの三つの分科会、すなわち、分科会A『自然と生きる』(モデレータは安田喜憲国際日本文化研究センター教授)、分科会B『民族と生きる』(モデレータは町田宗鳳広島大学環境平和学プロジェクト研究センター所長)、分科会C『アフリカと生きる』(モデレータは井上昭夫国連UNITAR特別上級顧問)がそれぞれ開催され、おのおの数名ずつのパネリストが日頃の活動の報告や、意見の発表を行った。

 特に、泉尾教会で開催された分科会Cでは、三宅光雄教会長の歓迎の挨拶に続いて、キャサリン・マーシャル世界銀行総裁顧問、T・ランケスター・コーパスカレッジ学長、R・ディオフ・セネガル共和国大統領顧問、M・マタタ・オリエンス宗教研究所長、和崎春日名古屋大学大学院教授、A・ムブル駐日ケニア大使館参事官らがアフリカの抱える数々の「困難な問題」を、「可能性として捉えるべきである」という主旨で話し合った。


泉尾教会で開催された分科会C

フードマイレージを減らす義務
6月28日は、大阪から京都への移動時間を利用して、世界遺産である奈良市の東大寺と京都市の清水寺を視察し、上野道善華厳宗管長と大西真興北法相宗大本山清水寺執事長らから歓迎の挨拶を受けた。

 午後は、京都でのメイン会場である同志社新島会館において、全体会議2が開催され、三宅善信事務局長による趣旨説明と西村冏紹天台眞盛宗管長による『フードマイレージについて』と題する基調講演が行われた。同講演によると、「現在の日本人は、『フードマイレージ(食糧の重量×生産地から消費地への移動距離)』という観点からすると、歴史上のどんな王侯貴族よりも贅沢な暮らしをしている」と厳しく指摘し、生活のあり方の変革を迫った。

 続いて、三つの分科会のモデレータから、初日の討議の報告と二日目の討議の方向性について報告された。また、W・アブドルナセル駐日エジプト大使が、この宗教指導者サミットの提言を実際にG8首脳会議に受け入れてもらうために、どのような点に留意して提言文を作成すべきかについて述べた。

 さらに、新島会館の各部屋に分かれて、前日同様、三つの分科会毎に会合が持たれ、各国からの参加者から意見発表や活動報告がなされた。特に、民族問題を採りあげた分科会Bでは、「チベットやミャンマーや北朝鮮などの人権に対する過酷な状況を宗教者は看過すべきではないとの観点から、首脳会議に対して強力に主張していくべきである」とする立場と、「いくら威勢の良い宣言文を作成しても、実際に首脳会議に宗教者の主張を受け入れてもらうためには、それなりの工夫が要る」との立場の違いから激しいディスカッションが展開された。


社会に開かれた宗教サミットを
6月29日の午前中は、上賀茂神社と西本願寺と佛光寺に分かれて三つの分科会を開催した。今回のG8宗教指導者サミットの目的のひとつは「現代世界に惹起する様々な問題について、宗教界だけでなく、国連や各種の国際機関、各国政府とも連携を深める」ということであったが、同時に、そのことが、一般市民やマスコミに対しても開かれたものであることが求められていたので、大勢の観光客が参観するこれらの伝統的施設でサミットのプログラムが実施されたことの意味は大きい。


激しい討論が行われた全体会議3

午後に、再度、新島会館に集まり、最後の全体会議3が行われた。まず、米国の議会に多大な影響力を保持するユダヤ教改革派のD・サパースタイン師が三日間のサミットの議論を総括する講演を行った後、G8宗教指導者サミット諮問委員のM・マタタ・オリエンス宗教研究所長の議長に、同じく諮問委員のM・パイ・マールブルク大学名誉教授の報告によって、提言文案の審議と修正作業が行われ、チベット問題等に対する激しい討論の結果、G8首脳会議に対する宗教界からの『提言文』が採択された。


総理官邸で『提言文』を手渡す

最後に、閉会式が行われ、地元京都を代表して、門川大作京都市長がお礼の挨拶を行い、G8会長の出口順得和宗総本山四天王寺管長、名誉顧問のノロドム・シリブド殿下の挨拶と、G8顧問の西田多戈止一燈園当番による『地球感謝の鐘』の鉦打と三宅光雄運営委員長による閉会宣言で三日間にわたるG8宗教指導者サミットは無事、閉幕した。

なお、引き続き、三宅善信事務局長を中心に、G8諮問委員の先生方が記者会見に参加し、今回のG8宗教指導者サミットの成果と今後の課題について総括すると共に、翌6月30日には、三宅事務局長とマタタ所長が総理大臣官邸を訪れ、大野松茂内閣官房副長官に『提言書』を手渡した。


  会長 WFM国際執行理事会に出席


三宅光雄会長は、4月10日から12日にかけて、ニューヨークで開催されたWFM(世界連邦運動)の国際執行理事会に、WMF国際副理事長として出席した。

 WMFは、第二次世界大戦の反省から、1947年にスイスで創設された国際NGOであり、主権国家を構成要素とした国連とは別の方法、すなわち、各国政府の主権を制限することによって真の世界連邦政府を樹立して、世界平和の実現を目指した運動であり、アインシュタイン博士もこの運動に大きく関わった。日本では、当初から湯川秀樹博士や人類共栄会創設者の三宅歳雄師らが積極的に関わってきた。


国際執行理事会をリードする三宅会長

冷戦後の世界秩序においては、独裁者に人権抑圧を止めさせるためには、アメリカがイラクを攻撃したように、従来は戦争によってその国を攻め滅ぼす以外の方法では国際社会が介入することができなかったが、「国家の指導者(独裁者)による人道への罪」を裁くために、WMFが世界の主なNGOに呼びかけ、139カ国が署名して、ハーグに「国際刑事裁判所」が設置された。

 三宅光雄会長は、WFMの最有力構成団体であるAYC(アジア青年センター)の会長としてWFMに大きな働きをしており、長年にわたる在的貢献に止まらず、今後は人類共栄会からの人的貢献の可能性も検討している旨を発表して、今回の国際執行理事会の議論をリードした。

  世連近畿協議会を主催


6月3日、世界連邦近畿協議会の平成20年度総会が人類共栄会会議室で開催された。世界連邦近畿協議会は、世界連邦運動に賛同する近畿圏内の各団体および地方自治体による協議会で、宗教団体関係者だけでなく、橋下徹大阪府知事・井戸敏三兵庫県知事・平松邦夫大阪市長を相談役に、また、いくつかの地方自治体の首長を理事に含む団体である。

 この日の総会は、三宅光雄会長が開会挨拶。続いて、規約の改正について審議され、平成19年度の会務並びに会計が報告、承認され、平成20年度活動方針並びに事業予算が審議、承認され、閉会した。


  第28回チャリティーバザー開催


 5月6日、泉光園において第28回チャリティーバザー『すべての子供たちの笑顔のために』が開催された。約2500名が参集した。

 今年で28回目を迎えた人類共栄会主催の「チャリティーバザー」は、好天に恵まれ、泉尾教会の信徒会や協力業者などからこの日のために集められた品を格安の値段で販売する「友愛セール」や、焼きそば・ちゃんこ鍋・餅つき・たこ焼き等をはじめとする各種の模擬店や、エアドームなどのアトラクション等が行われ、近隣の住民らが大勢参加して、楽しみながら世界各地を行われている人類共栄会の人道支援活動が学んだ。

 産地直送の農作物などのコーナーも、新鮮な魚介類が人気を呼び、あっという間に売り切れ、NGO団体等も数多くボランティア参加する地域の名物行事となっている。

 また、前日、その甚大な被害が伝えられたミャンマーのサイクロン被害に対しても急遽、募金箱が設置され、義捐金への協力が呼びかけられた。なお、今回のバザーの売上金1,759,000円は、全額、人類共栄会を通じて海外での救援活動に寄付された。


終日賑わうバザー会場


  会長 IARF国際評議員会に出席


三宅光雄会長は、3月11日から14日にかけて三重県鈴鹿市の椿大神社会館で開催されたIARF(国際自由宗教連盟)の日本で初めての国際評議員会に出席し、困難な状況下の転換期にあるこの団体の支援を表明した。


発言で会議をリードする三宅会長

 IARFは、108年の歴史を有する世界最古の諸宗教対話団体として、国連の経済社会理事会からも総合諮問資格を得ている国際NGOであるが、この3年間ほどは、正副会長と国際事務総長が運営のあり方を巡って対立し、そのあおりで組織崩壊の危機に直面したが、人類共栄会の三宅善信理事が「将来検討委員長」として、国際評議員会をリードし、その国際事務局を英国のオックスフォードから泉尾教会へと移転させ、国際事務局のマネージメントを直接管理することによって、事態の打開を図ってきた。

 その成果もあって、「収支均衡予算」が組めるまでに状況を回復させる目途がつき、今回の日本における国際評議員会の開催となったのである。因みに、椿大神社の山本行恭宮司は、今回の国際評議員会に世界各国から参集した関係者のために、無償で会議・宿泊施設と食事を提供し、三輪隆裕日吉神社宮司は、国際事務局のスーパーバイザー(統括責任者)をボランティアで引き受けることで多大な貢献をした。

 十数名の国際評議員と日本国内からオブザーバー参加している各加盟団体メンバーならびにスタッフを合わせると、四十名近くが三日間にわたって国際評議員会に参加して、組織の再生について審議した。なかでも三宅光雄会長は、「IARFの再生のためにいかなる支援も惜しまない」旨を表明し、内外の参加者から感謝された。


  インドからAYC幹部来訪

 5月23日、人類共栄会の三宅光雄会長が会長を務めるAYC(世界連邦アジア青年センター)国際副事務総長のS・クマル氏と、インドにおけるサルボダヤ運動(労働の分かち合いを通じて、自覚と人間性の向上を目指す社会運動)の議長であるM・スンダレサン氏が人類共栄会本部を訪れ、三宅善信理事と意見交換を行った。

 AYCは、南アジア各国において数万人の会員を有する社会開発運動で、二十数年前に人類共栄会の創設者故三宅歳雄師が創設した。

 特に、2004年12月前にインドネシアのスマトラ島沖で発生した大地震によってインド洋沿岸各国に甚大な被害をもたらせた大津波の際にも、国際ネットワークを通じて、迅速な救援活動を展開したことで知られる。

  会長 NYを再訪問 


7月18・19両日、三宅光雄会長は、4月に続いてニューヨークを再度訪問し、WFM(世界連邦運動)国際事務局にてW・ペース執行理事と会談し、懸案になっていた人類共栄会からの人的貢献について話し合った。

 さらに、国連開発と平和のためのスポーツ局のD・ディアロ局長を訪れ、三週間前に大阪と京都で開催されたG8宗教指導者サミットにおいて、アフリカの開発について国際社会が非常に問題意識を持っていることについて報告した。1990年代の初期に、当時、ユニセフの広報局長をしていたセネガル出身のディアロ博士は、泉尾教会で公開講演会を行い、日本の人々に直接訴えかけたこともあり、具体的なアフリカ支援の方法について、三宅会長と真剣に意見交換を行った。


ディアロ局長と握手する三宅会長