『国際宗教同志会によるチベットでの暴力行為反対声明』
 

国際宗教同志会は、今般の中華人民共和国チベット自治区における仏教僧たちの平和的な手段による民主化要求行動と、それに対する中華人民共和国当局の暴力的な鎮圧行動に対して、以下のように表明します。

国際宗教同志会は、今般の中華人民共和国チベット自治区における仏教僧たちや市民たちの平和裡な民主化要求に対して支持と連帯を寄せます。われわれは、彼らの信教の自由や民主化への叫びを支持します。そして、これを世界中の自由を愛する人々が、このような非暴力的な運動を支援することをアピールする機会として捉えます。その上、多数の仏教僧たちが、チベット自治区における民主主義と自由を人々の先頭に立って提唱していることに、心からの理解と敬服を寄せます。

われわれは、2007年9月にインド北西部のダラムサラにある「チベット亡命政府」を視察し、今なお塗炭の苦しみを味わっているチベット人民の声を直接聞き、その生活を目の当たりにしました。また、その際、ダライラマ14世法王と、チベット自治区の現状に対する国際社会の理解と協力体制について真摯に話し合いを行いました。

 われわれは、中華人民共和国政府の人々に対して、慈悲と非暴力の精神に基づいて行動することを提唱します。われわれは、たとえいかなる理由があったとしても、あらゆる形態の抑圧と暴力的手段に反対し、ダライラマ14世法王を指導者と頂くチベット人たちとの対話を通じた問題の平和的な解決を強く求めます。

 われわれは、今回の暴力的鎮圧行動によって犠牲になった人々へ心から哀悼の意を捧げると同時に、この平和的な民主化運動が成功することと、ダライラマ14世法王が一日も早く、チベットへ戻る日が来ることを祈ります。

2008年3月17日 

 国際宗教同志会 会長
                         左藤 恵


戻る