三宅代表 国連創設60周年記念総会開会式典で
平和と和解の祈り

    05年09月13日更新

9月13日、国連創設60周年記念総会開会式の当日、国連本部からほど近い聖バーソロミュー教会において、世界の15の諸宗教の代表者による祈りの式典が行われ、「神道」を代表する宗教者として、日本からはレルネットの三宅善信代表が参列した。


聖堂の壇上に勢揃いした各宗教の代表。
正面中央が三宅代表


 国連創設60周年に当たる今回の総会には、テロが警戒される中、世界170カ国以上の首脳が一堂に会するということもあって、国連本部周辺は十重二十重の厳重な警備陣が取り囲む中で、「平和と和解の祈り」が行われた。

  午前8時半、アフリカの土着宗教のひとつであるヨルバの平和の集会を呼びかける祈りの歌声が大聖堂に響く中、色とりどりの祭服に身を包んだ諸宗教の指導者が列をなして入堂し、聖壇に着席した。

 最初に、全米ヨガ協会のスワミ・ブア師の法螺貝の音とギリシャ正教のステファノプロス師による礼拝の開始宣言にはじまり、当聖バーソロミュー教会のK・ビーン教会長が歓迎の挨拶を行い、主催者であるニューヨーク・インターフェイス・センターのJ・モートン師と、今年度の国連総会の議長であるJ・エリアソン閣下が挨拶を行った。


今年度の「キリスト教代表」を務めた
エチオピア正教会大主教と歓談する三宅代表

 例年、ここで国連のアナン事務総長が祝辞を述べるところであるが、今年は、当日の朝になって、緊急の首脳会談が入り、アナン事務総長の臨席はキャンセルになり、メッセージが代読されたが、それ以後は、ものものしい警備陣の数が少なくなり、「平和と和解の祈り」を行うには、良い雰囲気になった。

  ここから、各宗教別の「平和と和解の祈り」が、仏教・キリスト教・バハイ教・ヒンズー教・ジャイナ教・ブードゥ教・ユダヤ教・イスラム教・シーク教・ゾロアスター教・道教・アフリカ土着宗教・アメリカ先住民の宗教の順で行われ、ニューヨーク・インターフェイス・センターのM・ワイナー師から謝辞が述べられた。


装束を着けて英語で祝詞を上げる三宅代表

  最後に、イスラム女性協会のA・アダウィヤ女史と三宅善信師が閉会の祈りを行った。特に、装束を着けて参列した三宅師は、これまでこの祈りの式典に参列したどの神道代表者を行い得なかった全編英語による「平和と和解の祝詞」を奏し、満堂の会衆に、直接、日本人の平和のメッセージをと伝えることができた。


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