三宅代表「9.11」テロを受けてNYで緊急国際シンポに出席

 01.10.23

9.11米国中枢同時テロを受けて、世界の宗教指導者がニューヨークに緊急集結し、その後の報復戦争の拡大を防ぐための国際シンポジウムが10月23・24両日、国連プラザのミレニアムホテルを会場に世界宗教者平和会議(WCRP)の主催で開催され、WCRP名誉会長である三宅龍雄師の名代として三宅善信代表も出席した。


会議場の三宅代表

本シンポジウムには、K・プレンダーガスト国連事務次長(政治担当)や米国のネグロポンティ国連大使やパキスタンの国連大使らも参加して、コミュニティへの挑戦であるテロリズムへの応答方法について、中東地域に当該するユダヤ・キリスト・イスラムの当該三教派はもとより、ヒンズー教や仏教をはじめとする諸宗教の指導者約百名が集まって、各自「文明間の対話」を目指して、相互理解をはかった。

 この日の夕方には、ニューヨーク最大のイスラミックセンターで、平和のための諸宗教の祈りが行われ、9月11日のWTCテロ事件以来、とかく、米国社会で白い目で見られているアラブ系の人々への宗教指導者の連帯を示した。ここでも、三宅代表は紋付き羽織袴姿で参列し、この地域のイスラム教の最高指導者から感謝された。


イスラム教のイマームと談笑する
三宅代表

 24日には、前日に引き続き、J・ダナパラ国連事務次長(軍縮担当)らを招いて、この2日間を通して、宗教界と国連とがどのようにして共働してゆくことができるかの方途を探った。この期間中、宗教者によるステートメントを発表し、記者会見を行ったり、大きな注目を集めた。

 なかでも、9月11日の同時テロ事件で、数千名の人々が貴い人名を失ない、今も立入禁止区域となって、24時間体制で懸命の復旧作業が行われているWTC跡地(Ground Zero)を訪れ、WTCに隣接し、かろうじて倒壊を免れたカトリック教会で、犠牲者の追悼と平和への祈りが行われた。三宅代表は、世界8大宗教の代表の一人として、日本人としては唯一選ばれ、神式の装束姿で登壇し、祈りを捧げた。


9.11犠牲者追悼の祈りを捧げる
三宅代表

 これら以外にも、現地の大学研究者や政治家、国連関係者とも積極的に意見の交換を行った。


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