比叡山宗教サミットでトゥーラン長官と再会  8.4


  2009年8月4日、今年度の比叡山宗教サミット22周年『世界平和祈りの集い』(主催:天台宗国際宗教協力協会)が、天台宗総本山の比叡山延暦寺の「一隅を照らす会館前広場」で開催され、内外の各教団・宗派から大勢の参加者が集った。


トゥーラン枢機卿と三宅善信代表

  最初に、主催者を代表して、濱中光礼天台宗宗務総長が開会の辞を述べ、比叡山幼稚園児らによる献花と、天台青少年比叡山のつどい参加者たちによる折り鶴の奉納によって舞台がしつらえられた後、半田孝淳天台座主を導師に読経が行われ、『平和祈願文』が唱えられた。続いて、出口紅大本教主、田中恆清神社本庁副総長をはじめ各教団・宗派の代表が登壇し、1987年の第1回『比叡山宗教サミット』で「平和を祈る梵鐘」が全山に鳴り響いた15:30ちょうどに、日本とドイツの少年少女によって『平和の鐘』が撞かれ、全員で黙祷を捧げた。


トゥーラン枢機卿による記念講演中の会場

  その後、初来日となるローマ教皇庁(バチカン)諸宗教対話評議会議長のジャン=ルイ・トゥーラン枢機卿が『平和を語る』という講題で記念講演を行った。他に、世界仏教徒連盟のパン・ワナメティー会長のメッセージをパロップ・タイアリー同事務総長が、また、バチカン国務省長官タルチジオ・ベルトーネ枢機卿からのメッセージを駐日教皇庁大使のアルベルト・ボッタリーニ大司教が代読した。


半田孝淳天台座主と挨拶する三宅善信代表

  また、天台青少年比叡山のつどい参加者たちによって集められた募金300万円が、「一隅を照らす運動」会長の小堀光詮三千院門跡門主から、日本ユニセフ協会の早水研専務理事に贈呈された。また、今回は、京都市少年合唱団とドイツのエッセンシュテーラー児童合唱団が美しい歌声を献じ、武覚超延暦寺執行による閉会の辞で、閉会した。


安田暎胤薬師寺長老と三宅善信代表の実弟の岳父に当たる
木村剛正神道大教管長と歓談

  引き続き、会場を大津プリンスホテルに移して、レセプションが開催され、参加者同士の交流を深めた。本サミットに毎年招かれているレルネットの三宅善信代表も、本年6月中旬、G8宗教指導者サミット継続委員会に参加するためにローマを訪れた時に続いて、トゥーラン枢機卿と再会したのをはじめ、馴染みの内外宗教指導者たちと交歓した。


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