G8宗教指導者サミット2010代表と四天王寺と高野山を訪問 8.31


  2009年8月31日、三宅善信代表は、来年6月、カナダのウイニペグで開催される「G8宗教指導者サミット2010」の諸宗教パートナーシップ委員長のカレン・ハミルトンCCC(カナダ協会協議会)事務総長を伴い、和宗総本山四天王寺(大阪市天王寺区)と高野山真言宗総本山金剛峯寺(和歌山県高野町)を訪れた。

  昨年6月、大阪と京都で開催された「G8宗教指導者サミット2008」の事務局長として、同サミットを成功に導いた三宅善信代表の仲介で、昨年、G8宗教指導者サミット2008の会長を務められた出口順得和宗総本山四天王寺管長と、同名誉会長を務められた松長有慶高野山真言宗管長を表敬し、あらためて謝意を伝え、また、来年の同サミットへの協力を依頼するために、ハミルトン博士を両管長に紹介するものである。


ミルトン博士・奥田聖應管長・三宅善信代表

  四天王寺では、本年4月に管長職が出口順得猊下から奥田聖應猊下に継承(第111世)されたのを受けて、『極楽浄土の庭』を眼下に見下ろす「客殿」で、奥田猊下・ハミルトン博士・三宅代表の三名で話し合いを持った。東京大学大学院からドイツのハンブルグ大学へ国費留学し、ジャイナ教研究で博士号を取得したぐらい外国生活も長く、後には四天王国際仏教大学の学長まで務めた「学者」管長である奥田猊下と、米国ハーバード大学の世界宗教研究所のフェローとして、やはり海外での学究生活の経験のある三宅代表とハミルトン博士とは共通の話題も多く、それぞれの学究生活で得たものをいかに実際の社会に役立てるかという点でも、大いに話が進んだ。

  引き続き、ハミルトン博士と三宅代表は、高野山真言宗総本山金剛峯寺に松長有慶管長(第412世金剛峯寺座主)を表敬した。松長猊下も、東北大学大学院を修了され、後に高野山大学の学長まで務められた「学者」管長であり、三宅代表とは、長年にわたり「コルモス会議(現代における宗教の役割研究会)」のメンバーとして交友関係がある。ハミルトン博士は、最初に壮大な金剛峯寺の伽藍を見学し、最も新しい創建(火災後の再建)である建物ですら、カナダ国の歴史より古いことに驚いた様子であった。


三宅善信代表・松長有慶管長・ハミルトン博士

  見学に続き一行は、高野山二世の真然大徳(伝燈国師)の廟を背後に頂く管長応接室で、松長猊下から温かく迎えられ、昨年のG8宗教指導者サミット2008の成功の最大要因であった伝統仏教各宗派の協力についても話題になり、全日本仏教会の会長も務めている松長猊下から「2010年度に新たに就任する全日仏会長にも引き継ぎます」との言葉を頂いた。

  本年6月にローマで開催された「G8宗教指導者サミット継続委員会」で三宅代表と意見交換したハミルトン博士は、今後も来年のカナダでのG8宗教指導者サミット2010を成功に導くために緊密に連携を取り合うと共に、本年7月に、カナダ国軍のチャプレイン(従軍牧師)として、タリバンの本拠地であるカンダハルを訪問した貴重な経験を来年のG8宗教指導者サミット2010に活かすための方途を練っている。


ローマで開催されたG8宗教指導者サミット継続委員会



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