三宅代表が復党問題で筋を通した平沼赳夫氏と会談

  06年12/04更新   

  三宅善信代表は、12月4日、都ホテル大阪で開催された会合に出席した平沼赳夫氏元経済産業大臣と会談した。平沼代議士は、昨年秋の「9.11郵政民営化テロ」選挙で、時の小泉首相の政策に真っ向から反対して、現職でありながら党執行部から自民党公認を取り消されるだけでなく、“刺客候補”まで差し向けられるという理不尽な仕打ちを受けながらも、これらの候補を打破して「無所属当選」を果たした“造反議員”の代表として、安倍政権執行部(中川秀直幹事長)と交渉役を務め、自分以外の11名の復党を認めさせた(この日、正式の党規委員会で承認)ばかりか、自らは自らの信念に基づいて取った行動(その行動を有権者も支持したから当選した)に責任を持つため、“無条件降伏の詫び状”の提出を拒んで、自らは復党しないという筋を通した“漢”である。


平沼赳夫代議士と三宅代表

  ここ十数年、選挙での当選のし易さだけを考えて、選挙の洗礼を経ずして所属政党を渡り歩く議員の多いことは、有権者の信頼を損ねる行為だと私は常々思っている。“除名”以外の理由で、所属政党を変更する場合は、いったん議員辞職して、もう一度、有権者の信任を受けるのが筋というものである。いわんや、比例代表で当選した議員の政党移動なんて論外である。なぜ、憲法違反にならないのかとさえ思ってしまう。比例代表の場合、有権者は「政党」を選んだのであって、A氏、B氏といった個人を選んだわけではない。逆に、小選挙区の場合は「人」を選らんだ訳であるが、無所属候補を除いて、その選択にあたっては、その候補の所属する政党の政策というものも大いに選考基準にしたのだから、やはり、所属政党が変わると言うことは重要な条件変更に当たる。

  その意味で、平沼代議士と三宅代表は、その行動原則に共通点が多いことが確認でして、今後のコラボレーションの可能性が開けてきた。


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