オックスフォードでIARF役員会に出席して…


 三宅善信代表は、3月13日から18日までの日程で英国を訪問し、オックスフォードで開催されたIARF(国際自由宗教連盟:1900年にボストンで設立された世界最古の諸宗教間対話協力団体。国連経済社会理事会の総合諮問資格を有する国際的NGOである)の定例国際評議員会に出席し、キーパーソンの一人として、中心的な働きをした。

 東欧社会主義諸国のドミノ倒し的崩壊によって「信教の自由」や「マイノリティの人権擁護」という大きな目的を果たしたかに見えたIARFは、その国際事務局を東西両陣営の向かい合ったドイツのフランクフルトから、「万国宗教会議百周年」記念大会が開催された直後の1993年秋、英国の大学都市オックスフォードへと移転したが、その後の展開としては、かえって所期の目的達成したことが、三世紀目を目指したIARFの活動から世界の人々の目を遠ざけることになった。


国際評議員会をリードする三宅善信代表

 2001年の「9.11」以後は、本来、国家権力による宗教(教団や個人の信教)への介入を批判すべきIARFであったが、実際には、「文明間の衝突」という言葉が表すように、国家と国家がそのアイデンティティ(歴史や文明という価値観)を懸けて戦う形の「戦争」に突入してしまい。「国家vs国家」や「文明vs文明」という戦争に、個々人の宗教的権利や良心の表明なんぞは、ほとんど出る意味を失ってしまった。

 そういう訳で、ここ数年、極めて低調になったIARFの活動を復興させるために、大規模な事業の見直しや職員の配置転換を行い中である。このような閉塞的状況を突破するためにも、国際事務局の大阪移転が決議され、それに伴う数多くの付帯事項が審議された。そのほとんどの場面で、『改革派』(註:欧米スタンダードを「常識」とするものの考え方を撃破する)のキーパーソンのひとりとして、国際評議員である三宅善信代表は、次々に設置された各委員会の内、人事・規約改正・投資・将来検討の4委員会で委員に選出された。


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