一心寺の「お骨仏開眼大法要」に参列

04/05

 4月5日、三宅善信代表は、大阪市天王寺区にある浄土宗の名刹一心寺で厳修された十年に一度の「お骨仏開眼大法要」に招かれて参列した。


本堂内での大法要に参列する三宅代表

 1185年に法然上人によって開山されたと伝えられる一心寺は、593年に聖徳太子によって建立された日本最古の官寺である四天王寺に隣接するが、四天王寺が国家安泰を祈願する官寺であり、江戸時代の檀家制度に基づく個人(家)の墓を持たないのとは対照的に、「天下の台所」大坂に全国から集まった商家の奉公人等が客死した場合、現在のような死体の輸送技術がなかったので、そのほとんどが大坂の地で荼毘に付され、在所へ戻ることなく「無縁仏」となる場合が大量に発生したことを受けて、幕末期以来、納骨されたそれらの遺骨を粉砕して、等身大の「骨仏」を制作し、十年ごとに新しい阿弥陀如来像を新設してきたものである。その意味で、四天王寺も一心寺も一般的であった旦那寺でないという点ではユニークな存在である。


今回開眼された第13期阿弥陀如来像

  第13期に当たる今回の大法要は、平成9年から18年の間に一心寺に納骨された宗旨を問わない16万余の遺骨から造られた阿弥陀如来像が開眼されるもので、第60代住職の高口恭典師によって仕えられた初めての大法要であり、各宗派からの来賓のひとりとして、三宅善信代表も招待され、装束に身をただして列席した。なお、同寺の先代住職である高口恭行長老は、建築学者としても著名で、同師のデザインにより、ここ四半世紀の間に、同寺の境内の趣は、極めて現代的なイメージに変化した。


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