三宅代表ドイツでG8サミット関連会議に出席

 06/02〜07 

  三宅善信代表は、ドイツのハイリゲンダムで開催されるG8サミット(主要国首脳会議)に先だって、ケルンで開催されたEKD主催のG8宗教指導者会議に招かれて出席し、神道の観点から現代社会の諸問題について意見を述べた。また、会議の前日、「プロテスタントの総本山」と呼ばれるWCC世界教会協議会のS・コビア総幹事(=事務総長)と食事を摂りながら、国際情勢について意見交換を行った。


コビアWCC総幹事と言葉を交わす三宅代表

 「反ソ連包囲網」の性格が強かったG7サミットは、ソ連崩壊後、さらには当のロシアが正式メンバーに加わってG8サミットに衣替えしてからは、実質的に世界を軍事的・経済的に“支配”しているG8諸国の首脳会議は、近年、「新自由主義経済の弊害」について抗議するNGO諸団体(一括して「反グローバリズム」と標榜される)のアピールの場と化して、その混乱から逃れるために警備の都合だけを優先し、人里離れた離島や山奥のリゾート地で開催されるようになり、市民社会に背を向けたそのあり方そのものが問われつつあるが、ドイツ政府が議長国となった今回のサミットは少し様相が異なっていた。


ケルンの大聖堂前広場で市民に呼びかける教会関係者

  アフリカの貧困問題や中東のテロ問題など、宗教団体の協力なしに解決しがたい問題が多々ある中で、ドイツ首相府に宗教界からの意見を提言するため、EKD(駐:ドイツ教会連合)が主催で、世界各国から60明の宗教指導者を招いて、6月5〜6日に国際会議を開催し、その決議文をドイツ首相府を通じて、G8サミットに提言すると共に、6月7〜10日にドイツ各地で祝われる「Kirchen Tag(教会デー)」の行事でも当会議の決議文が報告された。


スピーチを終えてツツ大主教と握手を交わす三宅代表

  主催者の依頼を受けて三宅善信代表が事前に提出した「神道の観点から見た貧困問題」等についてのペーパー類は、会場で配布された会議のガイドブックにも掲載されるなど、三宅代表は南アフリカの反アパルトヘイト運動でノーベル平和賞を受けたD・ツツ大主教と共に「主賓」の席に招かれ、開会式では、地元主催者以外では、ツツ大主教と三宅代表の二人がスピーチを行った。なお、本会議には、カトリック・プロテスタント以外では、ロシア正教、ユダヤ教、イスラム教、ヒンズー教、シーク教、仏教などの代表が招かれたが、日本人は日本キリスト教協議会の山本俊正総幹事と三宅善信代表の二人のみが招かれた。


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