聖護院門跡宮城管長の晋山式で市川團十郎が…

08/04/03 

  2008年4月3日、京都市東山区のウエスティン都ホテル京都で開催された「聖護院門跡第52世本山修験宗管長宮城泰年大僧正晋山祝賀会」には、宗教界はもとより各界から約600名に及ぶ来賓関係者がお祝いに集った。レルネットの三宅善信代表も、この日は、午前中に岡山県金光町の金光教本部で行われた大祭への参拝を途中で切り上げて、宮城管長の晋山祝賀会に駆けつけた。


市川團十郎と宮城泰年管長

  午前中に聖護院で厳修された晋山式には、半田孝淳天台座主をはじめとする各宗派の管長方が多数参列されたが、会場を移してホテルで催された祝賀会も大盛況であった。なかでも、清興として歌舞伎界の大名跡である十二代目市川團十郎が、本物の山伏を従えて、『安宅』の能衣装で登場。「はるばる江戸から宮城管長猊下に祝言にまかりこした」と口上を述べたところ、管長の脇に侍っていた山伏が「名高い團十郎を騙る偽物め! 本物の團十郎なら山伏問答ができるはず」と、いわゆる『勧進帳』の山伏問答の場面に持って行った。


鏡開きのために登壇した来賓代表の皆さん

  團十郎以外はすべて「本物の山伏」であるにもかかわらず、宮城管長以下、出演者一同懸命に演じて、最後は、「確かに貴殿は正真正銘本物の團十郎、大変失礼いたした」ということになって大団円。宮城管長自ら團十郎に聖護院の護符を授けて、列席した参加者から大喝采を受けた。その後、来賓代表が登壇して鏡割りが行われ、開宴となった。



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