三宅善信代表 熱田神宮と法隆寺を相次いで訪問

3/10〜12

 2010年3月10日、熱田神宮(名古屋市熱田区)の熱田神宮会館で開催された(財)世界宗教者平和会議(以下、「WCRP」と略す)日本委員会の開発・環境委員会(委員長:田中庸仁真生会会長)が開催され、京都大学名誉教授の薗田稔秩父神社宮司をはじめ7名の委員と共に、同委員会の副委員長として三宅善信代表が出席した。


厳粛な雰囲気の熱田神宮御本宮の御垣内

 約1900年前に日本武尊(やまとたけるのみこと)によってこの地に置かれた「三種の神器」のひとつ『草薙剣(くさなぎのつるぎ)』がご神体である熱田神宮の檜香も薫る御本殿(註:2007年からの大改修が終わり、2009年10月10日に遷座)の御垣内(みかきうち)に特別参拝し、渡邉肇権宮司から、このたびの遷座や神楽殿の造営などについて詳しい説明を受けた。


熱田神宮御本宮前で渡邉肇権宮司らと記念撮影

 同委員会においては、カンボジアで6年間にわたって実施された「灌漑方式による水田開墾プログラム」の評価査定や、昨年12月にデンマークで開催されたUNFCCC(気候変動防止枠組条約)のCOP15(第15回締約国会議)に参加した三宅善信師・薗田稔師による報告。また、本年10月に名古屋で開催される予定のCBD(生物多様性条約)のCOP10(第10回締約国会議)への取り組みや、今年度の活動計画等について審議された。

 3月12日には、法隆寺(奈良県斑鳩町)の聖徳記念会館で開催されたWCRP日本委員会(理事長:庭野日鑛立正佼成会会長)の第109回理事会並びに第104回評議員会に、同委員会の評議員として三宅善信代表が出席した。三宅代表は、前晩から突発したウイルス性胃腸炎の吐瀉で体重が一気に3kgも減少する中、出席し、WCRP日本委員会が昨年から抱える問題について積極的に発言し、また、軍縮や紛争解決にのみ重点を置き、環境・開発や人権等の問題への取り組みが不十分なことを指摘した。また、この役員会では、9月下旬に「平城遷都1300年記念事業」の一環として開催されるWCRP創立40周年記念行事の概略についても発表されたが、本件への取り組みについても、特に人事面で異論の出される役員会であった。


WCRP日本委員会の役員会で発言する三宅善信代表

 役員会終了後、聖徳宗管長の大野玄妙法隆寺長老以下、法隆寺の僧侶が総出仕する中で法要が行われ、三宅善信代表も焼香した。また、現存する世界最古の木造建築群として世界遺産に登録されている西院伽藍を見学し、国宝の「金堂」や「五重塔」や「大講堂」の内部まで入れていただき、特別に諸仏に拝礼した。さらに、奈良県の宗教界と交流を深めるための懇親会が聖徳記念会館で催され、これに参加した。


法隆寺金堂の国宝釈迦三尊像と三宅善信代表

 



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