三宅代表 飛騨で前皇學館理事長の葬祭に参列

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  2010年7月3日、岐阜県高山市のJA葬祭松想苑で執行された前皇學館理事長の故上杉千郷師(享年87)の葬祭に、三宅善信代表が参列した。故上杉師は、1923年、代々続く岐阜県古川町の神社の神職家に生まれ、学徒出陣で海軍飛行専修予備生となり、特攻隊員として出撃の順番を待つ内に終戦。同期には、茶道裏千家大宗匠千玄室氏や「二代目水戸黄門」を務めた俳優の故西村晃氏らが居る。


故上杉千郷師の葬祭の模様

  故上杉師は、1952年、総理府事務官として入省後、60年安保騒動の最中に法務大臣秘書官、郵政大臣秘書官を歴任。特に、1958年に施行された「売春防止法」の制定に関わる。俗に言う「赤線(あかせん:1958年以前の公娼地域)」と「青線(同非公認の地域)」という言葉は、取り締まり地域設定に当たり、地図上に上杉氏が赤鉛筆で囲んだ地域と青鉛筆で囲んだ地域が、そのままその名称となったと言われる。

  退官後、全国神社会館館長、「おくんち」で有名な長崎市の鎮西諏訪大社宮司、世界連邦日本宗教委員会議長、WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会評議員、学校法人皇學館理事長等の要職を歴任。三宅代表とは、世界連邦やWCRP等を通じて交流があった。同師はまた、狛犬研究の第一人者でもあった。前日の通夜祭とこの日の葬祭・告別式には、故人の広範囲な交友関係から、神社関係者はもとより、全国から数多くの故人を偲ぶ人々が、飛騨の奥地まで足を運んだ。



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