2010年11月29日、大阪市中央区のホテル日航大阪を会場に、第62回近畿宗教連盟総会(理事長:荒木元悦銀閣寺執事長)が開催され、神道・仏教・キリスト教・新宗教等の関係者約50名が参加した。三宅善信代表は、大阪府宗教連盟常任理事を務める三宅光雄師(三宅善信師の実兄)の代理として出席した。

総会中の近畿宗教連盟
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近畿宗教連盟総会終了後、会場を別室に移し、第45回大阪府佛教徒大会が『心豊かに生きることのできる世の中を目指して〜それでもお葬式は不要ですか〜』をテーマに開催され、府内の各宗派寺院から約350名の僧侶が参加した。
『三帰依』を全員で唱和した後、大阪府仏教会会長・大阪府宗教連盟理事長の増田貞圓真宗大谷派圓勝寺住職による挨拶、住職在任30年者表彰、全日本佛教会(代読)・大阪府知事(代読)・荒木元悦近畿宗教連盟代表らの祝辞があった。

大阪府佛教徒大会で主催者挨拶する増田貞圓大阪府佛教会会長
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引き続き、パネルディスカッションに移り、増田貞圓師のコーディネートで、僧侶の大村英昭関西学院大学教授、ジャーナリストの川崎泰資椙山女学園理事、大阪市仏教会会長の白井忠雄融通念佛宗宝泉寺住職の三者が、昨今、マスコミを賑わしている「葬儀不要論」や「僧侶への布施の定額化」や「直葬・家族葬」といった問題について熱の籠もった討議が繰り広げられた。
中でも、浄土真宗本願寺派の僧侶でもある大村英昭教授は、嵐山光三郎氏との凶兆として直前に刊行した『上手な逝き方』で取り上げたいろいろなエピソードを紹介して、現代人にとっては「死のイメージトレーニング」が大事であるということを強調した。

大阪府佛教徒大会レセプションで来賓として祝辞を述べる倍巌良舜融通念佛宗管長
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三度、会場を移して、レセプションが開催され、来賓を代表して倍巌良舜融通念佛宗管長が祝辞を述べた。倍巌管長は、数日前にご令室を亡くされたばかりで、あらためて、現代社会における仏教の意義について述べられた。