大震災発生当日は同志社大学でWCRPに

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  2011年3月11日、同志社大学今出川キャンパスにおいて、(財)世界宗教者平和会議(WCRP)日本委員会(庭野日鑛理事長)の理事会・評議員会がはじめて開催され、三宅善信代表も評議員の一人として出席した。最初に、この日の会議に出席した各宗派・教団の代表が、今出川キャンパスに5つある重要文化財建物のひとつ「礼拝堂」を見学。同大学一神教学際研究センター長の小原克博教授から、同志社大学見学の経緯について説明を受けた。「校祖新島襄が136年前に京都で開校した当時は、伝統仏教各宗派の本山が建ち並ぶ古都に、耶蘇(キリスト教)の学校ができるとは…」と、宗教界から大反対された同志社大学に、本日、こうして各宗派の先生方がお見えになったことは隔世の感がある」と歓迎の挨拶を述べた。


同志社大学ではじめて開催されたWCRPの役員会で発言する三宅善信代表

  続いて、寧静館の会議室でWCRP日本委員会の理事会・評議員会が開催され、一年後に迫った新公益財団法人への切り替え手続きのために、臨時の理事会・評議員会が、4月18日に東京の佼成図書館で開催されることになった。また、WCRP創設以来40年間の長きにわたって役員を務めてきた常務理事の西田多戈止一燈園当番が、今期限りで退任することが発表され、承認された。


久しぶりに母校を訪れて野本真也理事長から
歓 迎を受ける三宅善信代表

  昼食休憩を挟んで、午後からは神学館のチャペルにおいて、昨年秋から開催されてきた一連の「WCRP創設40周年」の掉尾を飾るシンポジウムが開催され、WCRPPパネリスト平和研究所の研究者たちがパネリストをつとめ、約150名の聴衆が集まってシンポジウム開催されている最中の午後2:50頃、会場が少し揺れた(震度3程度)。この揺れが、まさか1,000km離れた東北地方太平洋沖で発生したマグニチュード9.0の超巨大地震の揺れであるとは、この時点で知る者は一人もいなかったが、現在の高度情報通信技術の進歩は、十数分後には参加者各自の携帯電話の画面に、東北地方の各都市を呑み込んでゆく大津波の映像を映し出し、宮本けいし事務総長から、情報収集のためのシンポジウムの一時中断が提案されたが、時々刻々入ってくる情報は、この度の震災が尋常ではない激甚災害であることを察知させたので、15分後には、シンポジウムの打ち切りが宣言され、会場に集まっていた各教団の指導者たちは、直ちに調査・救援体制を発動した。


神学館のチャペルで開催されていたシンポジウムの
最中に東日本大震災が発生した



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