三宅善信代表 大阪日華親善協会で講演

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  2012年3月27日、関西電力本社ビルの会議場で開催された大阪日華親善協会の例会において、三宅善信代表が『中華民国を歴史に残す』という講演をしました。参加者は、台北駐大阪経済文化弁事処(註:国交のある国の総領事館に相当)の黄諸侯所長をはじめ、議員や経済界の人々が中心でした。

大阪日華親善協会の例会で講師として挨拶する三宅善信代表
大阪日華親善協会の例会で講師として挨拶する三宅善信代表

  今年は、清朝最後の皇帝(宣統一溥儀)が辛亥革命によって退位し、中華民国が成立してちょうど百年に当たります。中国の伝統では、易性革命(暴力革命)によって崩壊させられた前王朝の「正史」を編んだものが、正統な後継王朝と見なされます。辛亥革命の混乱期に、わずか百日間だけ「中華帝国」の太祖洪憲帝を僭称した軍閥出身の袁世凱ですら、国旗・国歌を制定し、功臣に公侯伯子男の爵位を授け、「清史館」を設立し、536巻におよぶ『清史』を編纂しようとしたぐらいです。

『中華民国を歴史に残す』という講題で熱弁を揮う三宅善信代表
『中華民国を歴史に残す』という講題で熱弁を揮う三宅善信代表

  北京の共産党政権(中華人民共和国)は、2002年に「国家清史編纂委員会」を立ち上げ、2004年から2013年の十年をかけて、大清帝国の正史である『清史』の刊行を国家事業として進めています。これが刊行されてしまえば、今から千年後の歴史に残るのは共産党政権のほうということになってしまうので、中華民国政府も大陸との商売のことばかり考えずに、「歴史的視座」から政策を進めることを三宅代表は強調しました。




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