2012年11月10日、天理大学で、宗教・研究者エコイニシアティブ(RSE)主催の第3回宗教と環境シンポジウム『新しい文明原理の生活化と宗教II』が開催され、講演やパネルディスカッションが行われ、レルネットの三宅善信代表も出席した。
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天理大学で開催された環境シンポでスピーチをされる松長有慶高野山真言宗管長 |
シンポジウムの開会に当たり、天理大学の飯降政彦学長(前天理教表統領)が歓迎の挨拶を行い、松長有慶高野山真言宗管長・総本山金剛嶺寺座主が記念メッセージを寄せた。松長管長は、レイチェル・カールソンやロデリック・ナッシュといったアメリカの環境倫理活動家を採り上げ、日本人なら、神道・仏教徒を問わず、ストンと腑に落ちる「モノにもいのちがある」という感性を欧米人が理解するには、どれほどの努力が要るかということを例に挙げて、この日の議論の方向性を示した。
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環境問題を語るに相応しい会場の窓から見える天理教本部の景色 |
その後、筑波大学名誉教授の村上和雄氏が『すべての生物は「サムシンググレート」からの贈り物』と題する基調講演を行い、引き続き、大阪大学の稲場圭信准教授が『東日本大震災大震災から支え合う社会へ』と題して、いって研究所の佐藤隆夫代表取締役が『「鳥翼風車発電機」開発と宗教的イニシアティブ』と題して、セカンドハーベストジャパンの井手留美広報フロントマネジャーが『食料・環境問題の解決の一助となるフォードバンク活動について』と題して、それぞれが現在取り組んでいるテーマについて発表を行った。
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天理大学の飯降政彦学長と歓談する三宅善信レルネット代表 |
さらに、これらの発表者を交えて、岡本亨二環境経営学会副会長(元日本IBM環境経営室長)をコーディネーターに『環境行動と「共生(ともいき)」へのみちのり』というテーマで、パネルディスカッションを行い、大いに議論が盛り上がった。最後に、主催者を代表してRSEの西山茂副代表(元東洋大学学長)が閉会の挨拶を行い、関西で初めて開催された今回のシンポジウムを締めくくった。