三宅代表 大阪府佛教会の研修会で講師に

2013年9月10〜11日

 2013年9月10〜11日、第1回大阪府宗教連盟・大阪府佛教会合同研修会が有馬グランドホテルで開催され、『檀家寺は生き残れるか? 寺院・神社・教会の抱える危機』という刺激的な講題で、レルネットの三宅善信代表が記念講演を行った。

大阪府佛教会役員諸師に熱弁を揮う三宅善信代表
大阪府佛教会役員諸師に熱弁を揮う三宅善信代表

 昨年、大阪府佛教会会長と大阪府宗教連盟理事長に就任した井桁雄行師(浄土宗大圓寺住職)は、宗教を取り巻く社会環境が激変する中で、これまでの親睦的な団体からより実質を伴った活動的な団体への脱皮を図っていく過程で、宗教家同士が学び合う機会を持つために、定期的に研修会を開催することを提唱した。

 その最初の研修会に、インターネットを駆使し、宗派・教団はもとより、言語や国境の壁すら超えて、現代社会に対して自在に宗教界からの情報を発信している三宅善信師に講演を依頼したもの。

三宅善信代表の熱弁に耳を傾ける大阪府佛教会役員諸師
三宅善信代表の熱弁に耳を傾ける大阪府佛教会役員諸師

 三宅師は講演の中で、東京オリンピックの招致活動を例に掲げ、第三者対するプレゼンテーション能力がいかに大切かを説き、特に、@、近年、相次いで社会問題化さられたいずれも所轄庁が文科省であるところの漢検協会・相撲協会・柔道連盟等の公益法人の不祥事事件の本当のターゲットは、将来の宗教法人課税であること。A、クーポン等を駆使する飲食業や急激に縮小する葬祭ビジネスを例に挙げ、宗教におけるマーケティング概念の欠如。B、出生率の低下がもたらす危機は、檀家だけでなく、世襲制を基本としている日本の宗教界全体を疲弊させること。C、宗教法人の生き残り戦略としての公益性の担保と情報発信能力の育成。の4点について解りやすく講演した。

大阪府佛教会役員諸師に熱弁を揮う三宅善信代表
大阪府佛教会役員諸師に熱弁を揮う三宅善信代表

 なお、今回の合同研修会には、天理教代表の鶴岡正信府宗教連盟副理事長をはじめ各副理事長教団の代表、さらには加藤定厚府佛教会副会長をはじめ各市の佛教会会長、平田教信大阪府仏教青年会会長ら22名が参加した。



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