遷宮記念国際セミナー『出雲と伊勢』

2013年10月26日

 2013年10月26日、東京六本木の政策研究大学院大学「想海楼ホール」において、古代日本の二大聖地のルーツと変容に迫る遷宮記念国際神道セミナー『出雲と伊勢:古代王権と聖なる空間』が三部構成で開催され、台風27号の接近による悪天候にも関わらず、内外から200名以上が参加した。

栗本慎一郎氏の基調講演のまとめを行う三宅善信氏
栗本慎一郎氏の基調講演のまとめを行う三宅善信氏

 主催者を代表して三宅善信神道国際学会理事長が開会挨拶を行ったのに続いて、第1部では、経済人類学者の栗本慎一郎有明教育芸術短大学長が『古代王権と出雲・伊勢』という講題で、広くユーラシア大陸の民族興亡史を縦横無尽に貫く基調講演を行った。

国際セミナーで中心的役割を果たした三宅善信氏
国際セミナーで中心的役割を果たした三宅善信氏

 第2部では、カリフォルニア大学のファビオ・ランベッリ教授が『聖なる空間における国際感覚の変容』について、国際日本文化研究センターのジョン・ブリーン教授が『近代的聖地としての伊勢』について、元国際宗教学・宗教史学会会長のマイケル・パイ教授が『伊勢神宮と日本の巡礼』について発表後、岩澤知子麗澤大学准教授のコーディネートでパネル討議を行った。

三宅氏と4名の発表者によるディスカッション
三宅氏と4名の発表者によるディスカッション

 第3部では、三宅代表がモデレータとなって4名の発表者とフロアを交えた討論を行い、日本人でも知らない多くのことについて発表した外国人研究者の発表に触発されて、日本人の宗教文化の根本に迫る活気のあるディスカッションとなった。最後に、主催者を代表して、神道国際学会理事の芳村正徳神習教教主が閉会の挨拶を行い、全てのプログラムが終了した。




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