ローマでフォコラーレ諸宗教対話の集い

2014年3月17日〜20日

2014年3月17日から20日の日程で、ローマ郊外のカステル・ガンドルフォにおいて、フォコラーレ運動の創始者キアラ・ルービック女史の帰天6周年記念『人類家族の一致を目指して』と題する諸宗教対話の集いが開催され、世界32カ国から250名以上の宗教者が参加した。

フォコラーレ本部で開催された諸宗教対話開の集い
フォコラーレ本部で開催された諸宗教対話開の集い

 全世界に数百万人の会員を有するフォコラーレ運動は、1943年にイタリアの一女性によって始められた在家運動であるが、全世界に拡大する過程において、特に、立正佼成会の庭野日敬開祖との出会いを通じて、カトリックだけでなく、諸宗教との対話の重要性を意識するようになり、現在では、カトリック以外のキリスト教やイスラムや仏教徒にまで、その活動を広めつつある。そのフォコラーレが、十数年前から、「キリスト教と仏教との対話」をはじめ、ヒンズー教、ユダヤ教、イスラム教との対話を進める集会を累次開催してきたが、今回はじめて、「諸宗教との対話」へと歩を進めることになった。

アジアからも大勢の仏教徒やイスラム教徒が参加した
アジアからも大勢の仏教徒やイスラム教徒が参加した

3月17日、ローマ教皇の夏の離宮があるカステル・ガンドルフォにあるフォコラーレ運動の世界本部マリアポリ・センターにおいて、諸宗教対話の集いがはじまり、フォコラーレの2代目会長であるマリア・ヴォーチェ女史から歓迎の挨拶があった。日本人の参加者としては、竹内日祥日蓮宗妙見閣寺住職と赤川恵一立正佼成会外務部次長と三宅善信師らがそれぞれプレゼンテーションを行った。

三宅善信代表によるプレゼンに耳を傾ける参加者
三宅善信代表によるプレゼンに耳を傾ける参加者

マリアポリ・センターにおける二日間の会合の後、19日の午前中にはバチカンにてフランチェスコ教皇との特別謁見に望み、夕方再び、マリアポリ・センターでのプログラムに戻った。この日は、日本からは、妙智会教団の宮本恵司法嗣と清水寺の大西英玄録事が挨拶を行った。また、20日にウルバノ大学に会場を移して行われた公開行事では、立正佼成会の泉田和一郎青年本部長が登壇して意見を述べ、四日間にわたるプログラムを終えた。

カステル・ガンドルフォは文字通りカルデラ湖の外輪山の斜面にある。マリア・ヴォーチェ会長と言葉を交わす三宅善信代表
カステル・ガンドルフォは文字通りカルデラ湖の外輪山の斜面にある。
マリア・ヴォーチェ会長と言葉を交わす三宅善信代表




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