コルモス会議

2014年12月26〜27日


2014年12月26・27日、ANAクラウンプラザホテル京都を会場に、現代おける宗教の役割研究会の第61回コルモス研究会議が『倫理・道徳・宗教』をテーマに開催され、学者や宗教指導者約70人が二日間にわたって熱心に討議した。

コルモス会議初日、基調講演時の様子
コルモス会議初日、基調講演時の様子

12月26日午後1時、25年間コルモス会議の会場であった京都国際ホテルがこの日をもって営業を終了したので、今年からの新しい会場として、隣接するANAクラウンプラザホテル京都における記念すべき第一回目の研究会議が大村英昭会長の開会挨拶で始まった。初日は、木村清孝東京大学名誉教授の司会で、大正大学の弓山達也教授が、文科省の学習指導要領の変更を捉えて『いのちの教育の行方――「心のノート」から「私たちの道徳」へ――』と題して、また、大阪大学の川村邦光教授が『「修身」における倫理と宗教』と題する基調講演を行った。基調講演に続いて、恒例の参加者全員による記念撮影が行われた。

研究会員諸師による恒例の記念撮影
研究会員諸師による恒例の記念撮影

今回は、4年に1度の理事改選期に当たり、研究会員総会が開催され、研究会員の互選による8名の理事が選任された。夕食・懇親会に続いて、午後7時半から理事会が開催された。維持団体より派遣された16名の理事と研究会員から選出された理事に加えて、理事会の委嘱による3名の理事が一同に会した理事会の席上、今期で2期8年の任期を満了する大村英昭会長から、「次期会長に大谷光真浄土真宗本願寺派前門主を会長に推挙したい」との提案があり、全会一致で承認された。なお、島薗進上智大学教授と氣多雅子京都大学教授の両副会長は留任することが承認された。続いて、大谷新体制を支える常任理事として、ポール・スワンソン南山大学教授、木村清孝東京大学名誉教授、櫻井治男皇學館大学教授、西川勢二真如苑教務長補佐、川本貢一中央学術研究所所長、と三宅善信現代社会と宗教研究会代表の6名が就任した

コルモス理事会で発言する三宅善信代表
コルモス理事会で発言する三宅善信代表

二日目は、午前9時から、『倫理・道徳・宗教』をテーマに 、P・スワンソン南山大学教授の司会でパネルディスカッションが開催され、澤井善次天理大学教授、小田淑子関西大学教授、菅野覚明皇學館大学教授、藤本浄彦佛教大学名誉教授の4名がそれぞれの視点から見解を述べ、フロアも交えて討議がなされた。昼食後、氣多雅子京都大学教授の司会で全体討議が行われ、二日間の各発表を元に、僧侶や神職といった宗教指導者や臨床医、自然科学者、社会科学者等の異なる立場からそれぞれが意見を表明し、今回のテーマについての理解を深め合って、第61回コルモス会議が閉会した。




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