フィリピン遺骨収容事業講演会

2015年6月3日


2015年6月3日、金光教泉尾教会において、国際宗教同志会の平成27年度第2回例会が開催され、神道・仏教・新宗教などの教団から約50名が出席した。国際宗教同志会理事の芳村正徳神習教教主による「平和の祈り」と、西田多戈止会長(一燈園当番)の開会挨拶に続き、新たに会員となった上田尚道真言宗明王院住職が紹介された。

遺骨収容事業の実態について解説する倉田宇山氏
遺骨収容事業の実態について解説する倉田宇山氏

続いて、長年、フィリピンとサイパンで旧日本軍の遺骨収容事業を実践してきたNPO法人「空援隊」の倉田宇山専務理事が『戦後70年:遺骨収容の現状』と題する記念講演を行い、「未回収の112万柱のご遺骨の収容が済むまでは、まだ戦争は終わっていない」という観点から、日本の所轄庁である厚労省のいい加減な対応について、アメリカのそれと比較しながら、ふんだんな映像資料を用いて解りやすく説明した。

倉田宇山氏の熱弁に耳を傾ける国宗会員諸師
倉田宇山氏の熱弁に耳を傾ける国宗会員諸師

国際宗教同志会の事務局長を務める三宅善信代表の進行による質疑応答の時間では、この問題を追ってきた読売新聞の編集委員らからも、専門的な質問が飛び出し、内容の濃い講演会であった。

最後に、三宅光雄理事長(金光教泉尾教会長)による閉会挨拶と富澤昇住吉大社権宮司による「平和の祈り」を以て閉会となった。なお、例会に先立って開催された理事会では、ミャンマーの「ロヒンギャ問題」についてや、国際宗教同志会70周年記念事業について話し合われた。




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