教派神道連合会120周年記念式典

2015年6月11日


2015年6月11日、國學院大学の常磐松ホールにおいて、教派神道連合会120周年記念式典が、彬子女王殿下ご臨席の下に開催された。近代国家としての必須要件のひとつである「信教の自由」の保証と、国民こぞって参加する国家儀礼としての「神道」の両者を共存させるために、真宗僧によって編み出された「神道は宗教にあらず」という明治国家の方便によって、国家の統治機構である内務省所管の「神社」ではなく、「宗教たるを目指す神道」である神道大教・黒住教・神道修成派・出雲大社教・神道扶桑教・実行教・神習教・御嶽教・禊教・神理教・金光教・大本(現加盟教団)の連合体である「教派神道連合会」(結成当初は「神道同志会」)の結成120周年記念式典が開催された。三宅善信代表も、来賓の一人として列席した。

黒住宗道師斎主の下、賢所遙拝の儀が仕えられた
黒住宗道師斎主の下、賢所遙拝の儀が仕えられた

記念式典では、各教派の管長・教主列席の下、黒住宗道黒住教副教主斎主の下に「賢所遙拝」が行われ、彬子女王殿下が玉串を奉奠に続き、木村剛正神道大教管長・黒住宗晴黒住教教主・坂田安儀禊教教主が参拝者を代表して玉串を奉奠した。また、新田邦夫神道修成派管長の先唱で『三條教憲』を唱和した。最後に、主催者を代表して、教派神道連合会理事長の芳村正徳神習教教主が式辞を述べた。

各教派の教主・管長と共に教派神道連合会理事長として主催者挨拶を行う芳村正徳神習教教主
各教派の教主・管長と共に教派神道連合会理事長として
主催者挨拶を行う芳村正徳神習教教主

式典に続いて、同大学の有栖川宮記念ホールにおいて祝賀会が開催された。村鳥邦夫御嶽教管長による主催者挨拶に続き、来賓を代表して田中恆清神社本庁総長が祝辞を述べた。特別来賓諸氏による鏡開きの後、世界連邦文化教育推進協議会の東久邇信彦会長の発声によって乾杯となった。

東久邇信彦会長の発声による乾杯
東久邇信彦会長の発声による乾杯

なお、幕末明治維新時、官軍の東征大総督として江戸へ下向した有栖川宮熾仁親王は、維新後、左大臣・参謀総長・神宮祭主・初代日本赤十字社総裁等の要職を歴任したが、その父の有栖川宮幟仁親王は、政治とは距離を置き、神道総裁や皇典講究所(國學院大学の前身)総裁などを歴任したという歴史的経緯もあり、國學院大学の有栖川宮記念ホールでの祝賀会開催となった。




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