神道国際学会 京都で

2015年10月31日


2015年10月31日、神道国際学会は、京都の北野天満宮ならびに上賀茂神社において約二十名の会員と共にフィールドワークを開催した。

三宅善信理事長と共に北野天満宮本殿に正式参拝する神道国際学会会員たち
三宅善信理事長と共に北野天満宮本殿に正式参拝する神道国際学会会員たち

京都駅八条口に集合した一行は、貸し切りの大型観光バスで最初の目的地である全国の天満宮の総本社である北野天満宮を訪れた。同神社では、本殿に正式参拝して三宅善信同学会理事長が代表で玉串を奉奠し、橘重十九(たちばなしげとく)宮司による歓迎の挨拶を受けた。その後、同神社の担当者から、文化財に指定されている楼門や各社殿の説明を受け、また、境内の一部に残る豊臣秀吉が築かせた「お土塁(どい)」に登って、神社のものとしては、全国でも有数の規模を誇る社殿の全景を視察した。

お土塁の上から見た北野天満宮本殿
お土塁の上から見た北野天満宮本殿

さらに、宝物殿では、国宝の『北野天神絵巻』を見学した。また、同学会理事でドイツのマールブルグ大学のマイケル・パイ名誉教授から、北野天満宮に関するレクチャーを受けた。

田中安比呂上賀茂神社宮司から挨拶を受ける神道国際学会会員たち
田中安比呂上賀茂神社宮司から挨拶を受ける神道国際学会会員たち

続いて一行は、上賀茂神社(正式名称は「賀茂別雷神社」)を訪れ、田中安比呂(たなかやすひろ)宮司から歓迎の挨拶を受けた後、担当神職の案内で境内の各社殿を見学し、半月前に21年ぶりに式年遷宮を済ませたばかりの真新しい本殿に正式参拝した。

真新しい上賀茂神社本殿に正式参拝する神道国際学会会員たち
真新しい上賀茂神社本殿に正式参拝する神道国際学会会員たち

その後、同学会副会長で国際日本文化研究所のジョン・ブリーン教授から、幕末維新期における朝廷と幕府の力関係が決定的に逆転した瞬間となった文久3年の「孝明天皇の賀茂行幸」についてレクチャーを受けた。

ジョン・ブリーン教授からレクチャーを受ける神道国際学会会員たち
ジョン・ブリーン教授からレクチャーを受ける神道国際学会会員たち

最後に、一行は、西本願寺の向かい側にある風俗博物館を訪れ、井筒與平館長から、平安時代の寝殿造りと衣装についてレクチャーを受けた後、貸し切り観光バスで京都駅まで戻って解散となった。

井筒與平館長から説明を受ける神道国際学会会員たち
井筒與平館長から説明を受ける神道国際学会会員たち



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