出雲大社で神在祭

2015年11月21日


2015年11月21日、神代の昔から年に一度、日本全国から八百万の神々が「神事(かむごと=会議)」を開催するために出雲の地に集うという伝承の残る出雲大社で、神在祭が仕えられた。

上陸地点である稲佐の浜では、多くの人々が八百万の神々を向かえた
上陸地点である稲佐の浜では、多くの人々が八百万の神々を向かえた

毎年、旧暦の十月十日に当たる日に、出雲大社から約1km西側にある稲佐の浜に全国から八百万の神々が上陸するとされる地点があり、日没前後の時間帯には数千名の人々が神々の上陸を固唾を呑んで待ち構えた。電灯の明かりが消された浜辺には、神々の目印のために焚かれた4つの篝火だけしかない中、「神迎祭」を司る神職による祝詞の奏上に合わせて神々が続々と上陸し、人目に触れぬように「絹垣」と呼ばれる白い幕で覆われて、出雲大社まで行列し、人々もその後を追った。

出雲大社で仕えられた神在祭と三宅善信代表
出雲大社で仕えられた神在祭と三宅善信代表

一般に、旧暦の十月のことを「神無月」と呼ぶのは、全国各地の神々が出雲に出かけてしまうからであるが、八百万の神々で賑わう出雲の地では、逆に「神在月」と呼ばれ、十月十日から八日間は、「神在祭」に関連する数々の神事が営まれる。




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