オランダでIARF国際評議員会

2016年4月12日〜13日

2016年4月12・13両日、オランダのハーグ近郊の町カーグで、2016年度のIARF国際評議員会(ウィツケ・ダイクストラ会長)が開催され、正・副会長、財務理事を含む11人の国際評議員と事務局員・オブザーバーが列席した。

「開会の祈り」を唱導する三宅善信代表
「開会の祈り」を唱導する三宅善信代表

三宅善信代表による「開会の祈り」で幕を開けた国際評議員会は、議題の承認と、前年度の議事録の承認の後、実質審議に入った。最初に、世界各国支部からの報告。続いて、昨年夏から新たに国際事務局員に雇用されたポーランド人のルカシュ・リニエヴィッツ氏の初仕事となる事務局レポートが報告され、新しいネット社会に適応したウェブサイトや事務局運営の方法が報告された。さらに、ベッツィー・ダール財務理事から財務状況に関する報告があった。

昼食休憩後、引き続き財務について話し合われ、法人登記されている英国と、実際に会長と事務局員の暮らすオランダと、財務理事の暮らす米国と、最大の資金拠出国である日本との間で、資金調達・管理をどのように役割分担するかについて、それぞれの法的コンプライアンスも含めて話し合われた。さらには、2016年度の各活動プロジェクトへの予算の箇所付けが行われ、2018年に開催される予定の第35回IARF世界大会の開催候補地案についても話し合われた。

2016年度IARF国際評議員会に参加した国際評議員たち
2016年度IARF国際評議員会に参加した国際評議員たち

二日目は、インドで人権資源センター(HRRC)活動を推進する宗教的自由青年ネットワーク(RFYN)のジャンビー・グプテ女史から、彼らの活動計画について説明がなされ、各国評議員からの質疑応答が行われた。続いて、次期世界大会開催候補地案についての検討がなされ、第一優先順位を有する北米大陸での受け入れの可能性について、その場合には、ホストを務めることになる米国UUA教団の会長選挙が6月末にあるので、「次期会長が決まって方針が確定するまで決定を待って欲しい」との報告が同教団のエリック・チェリー国際部長からあり、了承されると同時に、北米が受け入れられない場合の代替としての開催候補地を南アジアと欧州での開催の可能性について探った後、2016年度の予算を賛成多数(日本の二教団は棄権)で承認した。

会議の議論をリードする三宅善信代表
会議の議論をリードする三宅善信代表

昼食休憩後、財務理事の辞意を表明したダール女史の後任選びを行ったが、現有の評議員の中に適任者がおらず、また、2014年に英国バーミンガムで開催された第34回世界大会時に可決された国際評議員定数の「21人以内」から「11人」への削減という原則と照らし合わせて、次期世界大会までの「暫定任期」で財務理事就任を条件として、早急に一人を選任することになった。また、各国で展開されているプロジェクトの進捗・資金管理の担当者を選任し、来年4月の国際評議員会の日程を確定し、最後に、二日間の会議の各自の発言を確認して閉会となった。




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