国連大学で核廃絶シンポ

2016年8月2日〜3日

2016年8月2・3両日、東京青山の国連大学エリザベスローズ国際会議場において、WfP国際軍縮・安全保障常設委員会の特別会合が開催され、国際機関の代表、外交官、国会議員、軍縮の専門家と宗教者が、オバマ大統領の広島訪問によって高まった核兵器廃絶への機運をさらに後押しする内容となった。

国際軍縮・安全保障公開シンポジウム
国連大学で開催された国際軍縮・安全保障公開シンポジウム
『核兵器の威嚇・使用の合法性に関する国際司法裁判所(ICJ)の勧告的意見発表20周年に寄せて』

初日は、RfP国際軍縮・安全保障常設委員長である杉谷義純WCRP日本委員会理事長による歓迎挨拶に続き、被爆者代表の田中煕巳日本原水爆被害者団体協議会事務局長、エラ・ガンジー女史(マハトマ・ガンジー翁の孫)、元国連軍縮担当事務次長の明石康氏やバチカン正義と平和委員会首席補佐官のマイケル・チェアニー神父他が発題や挨拶を行った。

午後からは、第1セッション『国際的な軍縮と安全保障における課題の識別:核兵器の廃絶』においては秋葉忠利前広島市長や梅林宏道ピースデポ特別顧問他が、第2セッション『諸宗教協力からの提言と核兵器廃絶のための具体的行動』においては、WCC(世界教会協議会)シニアコンサルタントのジョナサン・フレリッチ氏や大西英玄清水寺執事補他がパネリストを務め、内閣改造前日という日程にもかかわらず、会場には常に何人かの国会議員が参加していた。

旧知の明石康元国連事務次長と再会を喜び合う三宅善信代表
旧知の明石康元国連事務次長と再会を喜び合う三宅善信代表

二日目は、公開セッションとして、WfPならびにWCRP日本委員会主催の国際軍縮・安全保障公開シンポジウム『核兵器の威嚇・使用の合法性に関する国際司法裁判所(ICJ)の勧告的意見発表20周年に寄せて』が開催され、約100名が参加した。

第1セッションとして、エラ・ガンジー女史と、家族を米国のビキニ諸島の水爆実験による被爆で失ったマーシャル諸島共和国公使のアネット・ノート女史が発題を行い、明石康氏、ジョナサン・フレリッチ氏、マイケル・チェアニー神父らが挨拶を行った。

三宅善信代表による核兵器廃絶に関するプレゼンテーション
三宅善信代表による核兵器廃絶に関するプレゼンテーション

第2セッションとして、秋葉忠利前広島市長、梅林宏通ピースデポ特別顧問、高原孝生パグウォッシュ会議前評議員、川崎哲ピースボート共同代表、三宅善信金光教泉尾教会総長、アルベルト・クワトルッチ聖エジディオ共同体事務局長がパネリストとなって、『核軍縮に向けた宗教者の宗教協力の役割』について、プレゼンテーションとディスカッションを行った。

続いて、特別セッションとして『対話:高校生の平和への取り組み』をテーマに、この問題に国際的に取り組んでいる高校生の代表たちが発表を行い、最後に、WfP国際事務総長のウイリアム・ベンドレイ博士の議事進行によって『声明文の採択』が行われ、WCRP日本委員会核兵器禁止条約タスクフォース責任者の松下日肆本門法華宗管長による閉会挨拶によって、すべてのプログラムが終了した。




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