■ 宗教界の動き ■


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2月前半の宗教界の動き (0002F)
日米ともに「政治と宗教」の関係が問われる話題が多くありました。

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☆「インターネットと伝統仏教」
2月1日、浄土宗の「教化情報21の会(飯田順雅理事長)」が『インターネットと伝統仏教』と題するパネルディスカッションを開催し、約100人の僧侶や市民が詰めかけた。既にインターネットを教化の手段として活用している住職らのディスカッションやアメリカでの活用のされ方が紹介され、その利点・問題点が討論された。


☆石上神宮で新宮司就任
2月1日、奈良県天理市の石上(いそのかみ)神宮では、高齢を理由に退任した森武雄宮司に代わり長男の森正光禰宣が就任した。


☆臨済宗円覚寺派 足立大進管長5期目再任
2月1・2日、臨済宗円覚寺派(林良道宗務総長)は定期宗会を開き、4月に任期満了を迎える足立大進管長の5期目再任を決めた。


☆開教50周年を迎える妙智会教団
2月3日、妙智会教団(宮本丈靖会長)は「節分追難式」を厳修し、会員3,300人、来賓130人が参加した。今年は同教団にとって開教50周年、宮本ミツ会主生誕100周年、「ありがとう基金」10周年、さらに「子どものための宗教者ネットワーク」第1回フォーラム開催(5月)といった記念の年になる。


☆大本で節分大祭
2月3・4日、大本(出口聖子教主)は節分大祭を執行し、約10,000人の信徒たちが参加した。祭典の幕開けの全国信徒大会ではW・スウィング米国聖公会カルフォルニア教区主教が「大本との出会いと宗教連合」と題して講演を行なった。


☆金峯山修験本宗で節分会
2月3日、総本山金峯山(五條順教管長)で「福は内、鬼も内」の掛け声で豆を鬼に打ちつけて調伏する「節分会」が厳修され、境内は2,000人の参拝者で賑わった。


☆世界真光救世教団立春祭
2月5日、世界真光文明教団(関口勝利教え主)では立春祭が挙行され、関口教え主は、「グローバル化の時代に利他愛実践によって世界宗教への道を邁進していく決意」を表明した。


☆WCRP(世界宗教者平和会議)「戦争防止」の講演開催
2月8日、財)WCRP日本委員会(白柳誠一理事長)は、東京・杉並区の立正佼成会普門館内でWCRP軍縮・安全保障国際常設委員会顧問のジョナサン・ディーン博士を講師に「戦争のない世界をめざして」講演を開催した。


☆エルサレムと綾部市が「友好都市宣言」
2月9日、エルサレム市と京都府綾部市の「友好都市宣言署名式」が、駐日イスラエル大使、出口聖子大本教主、大槻勝聖イエス会会長を招いて行われた。エルサレムが日本の自治体と「友好都市」提携を結ぶのは初めてのこと。


☆全国敬神婦人連合会、トルコへ義援金
2月10日、全国敬神婦人連合会(東園佐和子会長)と愛知県神社庁(飯田清春庁長)は東京のトルコ大使館を訪れ、義援金を大使に手渡した。昨年8月のトルコ大地震発生直後から、神社界では支援活動が続いていた。


☆建国記念の日祝賀行事
2月11日、全国各地で建国記念の日を祝う行事が行なわれた。東京の日比谷公会堂では「建国記念の日を祝う国民式典」が(財)建国記念の日を祝う会によって開催され、小渕恵三首相が「今こそ、日本人が日本という国の志を語るべき」と挨拶をした。明治神宮でも式典が開催され、主催した「日本の建国を祝う会」の小田村四郎会長(拓殖大学総長)は皇紀・元号の尊重を喚起した。


☆九品佛淨眞寺事件、解決へ
2月11日、浄土宗九品佛淨眞寺(清水英碩住職)をめぐる一連の事件で、警視庁捜査本部は恐喝未遂の容疑で、政治団体「日本憲政党」党首の呉良鎮容疑者ら3人を逮捕した。同寺とその出入り業者、和田石材との間には、墓地管理契約をめぐって9年間にわたってトラブルが続いていた。その間、寺の警備員が射殺されるなど事件が起っていたが、解決の方向へ向かうこととなった。


☆阿含宗が星まつり
2月11日、阿含宗は桐山靖男管長の大導師のもと、京都市山科区の釈迦山大菩提寺境内地で「真正仏舎利奉安・阿含の星まつり・神仏両界大柴燈護摩供」を厳修。国内外の42万人の参拝者が祈りを捧げた。同まつりは今回で27回目。


☆金光教、沖縄で遺骨収集奉仕
2月11〜14日、金光教沖縄遺骨収集運営委員会(委員長:吉木昭弘福岡教会長)は24回目の遺骨収集奉仕を実施し、全国から約210人が参加した。


☆明治神宮で紀元祭
2月11日、明治神宮(外山勝志宮司)では、紀元祭を斎行し、「日本の建国を祝う会」主催の中央式典が開催される。


☆「建国記念日」を問う集会 開催
2月11日、カトリック正義と平和広島協議会、日本キリスト教団西中国教区広島西分区、広島市キリスト教会連盟は、「『建国記念日』を問う広島集会」を開催し、「日の丸」や「君が代」の問題等について議論した。


☆三千院で大根焚き
2月11日、天台宗三千院門跡(小堀光詮門主)で、同寺で無農薬有機栽培された大根を使って、無病息災を祈る「初午大根焚法要」が行なわれ、約2,500人の人で賑わった。


☆法華宗本門流 新貫首晋山式
2月13日、法華宗本門流大本山本興寺の第132世貫名日諦貫首の晋山式が盛大に執り行われた。貫名貫首は昨年末の松井日俊前貫首の辞任に伴う、初の貫首選挙で当選し、この日の就任となった。



☆ダライ・ラマ14世が京都精華大学で講演
4月16日、京都精華大学は環境社会学科開設記念企画として、チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世を招き、フォーラムを行なう。ダライ・ラマは翌17日、国立京都国際会館にて地球フォーラムにパネリストとして参加。レオ・マトス・トランスパーソナル心理学会会長、笠原芳光・京都精華大学名誉教授らと共に提言を交わす。両イベント共参加無料だが、事前申し込みが必要となる。京都精華大学ダライ・ラマ環境イベント事務局http://www.kyoto-seika.jp/freedomまで。


☆「iモード」伝道開始
今年4月から、浄土真宗本願寺派の僧侶らが、NTT Docomoの「iモード」を利用した伝道を開始する。「iモード」が若者たちに人気を呼んでいることに注目したもので、若者の悩みに浄土真宗の教えに基づき判りやすく答えていく。


☆オウム対策で都が相談窓口
オウム新法に基づき、オウム真理教(アレフに改称)の観察処分の適用が決まったが、東京都では全国に先駆けて脱会信者の社会復帰に関する相談窓口を設けているが、実際に相談に訪れる人はほとんどない。脱会者からの相談に応じてきた日蓮宗僧侶の貫名英舜氏は、「官民で時間をかけて対応していかなければならず、民の部分で寺院が何を出来るかが問われている」と述べている。


☆宗教法人数、前年比277法人減
このほど文化庁から発行された「宗教年鑑」によると、平成10年1月から12月の間に、宗教法人の数が277減少したことが明らかになった。系統別の対前年同期比較では、諸教の220法人減と仏教系の134法人減が目立つ。諸教分としては天理教における教会の吸収合併の動きが大きな要素となっている。平成9年分では、PL教団の包括113法人吸収合併が全体の増減に影響した。


☆米議会付きチャプレン選出で議会二分
米連邦議会議事堂付きチャプレインを21年間勤めたルーテル教会牧師のジェームス・D・フォード氏が今期限りで引退するにともない、民主・共和両党からなる選出委員会は、カトリックのティモシー・オブライエン神父を選出した。しかし、チャプレインは議事堂始まって以来、プロテスタントという伝統があり、下院議会上層部はプロテスタントのチャールズ・ライト牧師を候補として指名し、意見が分かれている。


☆皇室紹介普及へ
神社本庁(工藤伊豆総長)は、皇室のご様子を紹介する季刊紙『わたしたちの皇室』(主婦と生活社刊)の普及委員会を開催した。席上、皇室報道協力委員会の平沼赳夫委員長がマスコミの不敬な皇室報道を正す必要性を訴えた。


☆カトリックと正教の最高指導者 出産を奨励
カトリックとギリシャ正教の指導者は最近相次いで、「夫婦は子どもを産むように」との呼びかけを行なった。しかし女性団体などからは「子を持つかどうかはカップルの自由」など、反発の声も上がっている。


☆「まほろば墓地」創設
武田信玄公を祀る甲府市の武田神社(土橋勝夫宮司)は、「まほろば霊園」を創設した。毎年、春秋に合同慰霊祭を行ない、永代供養が受けられる。甲府市内でも墓地が不足状態となっており、新しい神道墓地の造成が望まれていた。


☆AP総研宗教部会機関誌創刊
自自公連立問題を追求するAP総研宗教部会(責任者:丸山昭雄氏)は、機関誌『AP総研ニュース・新世紀』を創刊した。問い合わせはAP総研宗教部会(03-3239-6533)。

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