■ 宗教界の動き ■


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2月後半の宗教界の動き (0002S)
仏教各宗派で、管長や総長などの交代がありました。

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☆大阪府婦人神職の会20周年
214日、大阪府婦人神職の会(寶來扶佐子会長)は設立20周年記念式典を行なった。現在、約2,000人の女子神職が奉仕している。


☆新宗連、事務局長に天谷氏選出
217日、()新日本宗教団体連合会(深田充啓理事長)は、立正佼成会本部「法輪閣」(東京都杉並区)で、第21期第5回理事会を開催し、昨年10月から空席だった事務局長に同事務局参与の天谷忠央氏(立正佼成会理事・中央学術研究所所長)を選出した。


☆智山派宗務総長 突然の辞意
218日、真言宗智山派の楠宗親宗務総長は、第88次定期教区代表会の閉会式で体調不良を理由に辞意を表明し受理された。楠宗務総長は懸案となっている「教区代表会制度(教区行政と議決権の両方を担う)」を、宗派再生のため改革するように強く要望した。


☆広島・長崎宗教者平和会議 開催
218日、第15回広島・長崎宗教者平和会議が長崎市で開催された。毎年、広島・長崎で交互に開催されており、国立原爆死没者追悼平和記念館の建設に関し、宗教儀式を館内で行なえるかどうかの問題や、宗教者の平和運動について話し合われた。会議に先立って参加者は、長崎市長を表敬訪問し、今年11月に予定されているNGO国際会議(仮称:核兵器廃絶地球市民集会)への協力を要請した。


☆金光教平和活動センター 台湾へボランティア派遣
220日から310日まで、金光教平和活動センターでは、2次に分けて台湾へボランティアを派遣した。現地の「YMCA埔里元気村」と協力して簡易ハウスの設置や被災者の精神的支援に取組む予定。


☆大阪国際宗教同志会で山折哲雄氏が講演
221日、大阪国際宗教同志会は、金光教泉尾教会(大阪市大正区)で、平成12年度総会を開催した。各宗派から約70人の多彩な顔ぶれが集まり、山折哲雄白鳳短期大学学長は「これからの日本宗教」をテーマに記念講演をした。

講演後の議事では、同会と関係の深い日韓宗教者協議会の新会長に、同会理事長の三宅龍雄泉尾教会長が就任し、同協議会30周年記念事業として6月に「日韓宗教者交流会」を開催することが発表された。また、新理事として片岡友次住吉大社権宮司と村山廣甫曹洞宗東光院住職が紹介された。


☆立正大学理事長に嶌正人氏
221日、学校法人立正大学学園は、331日で任期満了となる田賀龍彦理事長の後任として、嶌正人氏を選出した。


☆日蓮宗ビハーラ講座 開催
221日、日蓮宗現代宗教研究所(石川浩徳所長)は、第4回目となる「ビハーラ講座」を開催し、病気や高齢で悩み苦しむ人たちへの教化や支援・ボランティアなど、基本的な知識や具体的方法が教授され32人の受講生が参加した。


☆庭野平和賞、韓国の姜元龍博士に
221日、()庭野平和財団(長沼基之理事長)は、第17回庭野平和賞を、()韓国クリスチャン・アカデミーの創立者、姜元龍(カン・ウオンヨン)博士に贈ると発表した。WCRP(世界宗教者平和会議)ACRP(アジア宗教者平和会議)における活躍や、韓国における「6大宗教」対話の推進や文化・芸術の進行に尽してきたことが受賞の理由。


☆佛光寺派、再抗議
221日、真宗佛光寺派と週刊ポストに連載されたの井沢元彦氏の『逆説の日本史』をめぐる問題で、佛光寺派の抗議に対しポスト側は「貴宗を陥れる意図はない」「議論を深め、相互理解を」と回答していたが、佛光寺派は「回答の内容は不本意」と改めて文書を送った。


☆金剛峯寺の第501世寺務検校執行法印昇進式
222日、高野山真言宗総本山金剛峯寺の第501世寺務検校執行法印に宮武峯雄・高野山宝亀院住職が昇進、昇進式が執り行われた。


NCC宗教研究所、研究会議 開催
22224日、NCC(日本基督教協議会)宗教研究所(幸日出男所長)は、京都市内で創立40周年記念研究会議「教会の課題としての宗教間対話」を開催し、海外からのゲスト神学者や仏教各宗派や神道の有識者も参加し、宗教対話の現状について討論した。


☆大覚寺派「嵯峨御流2000年のいけばな展」
22329日、嵯峨御流華道総司所、兵庫地区華道会議主催「嵯峨御流2000年のいけばな展」が神戸阪急ミュージアムで開催された。初日祝賀会には約350人が参集。井上元門跡が乾杯の発声を行なった。


☆第155回「医療と宗教を考える会」開催
223日、医療と仏教を考える会が、東京・神田の大朋会館で開催され、寛永寺一山圓珠院住職で前天台宗宗務総長の杉谷義純氏が「現代生命問題と仏教」をテーマに語った。問い合わせは、同会事務局  電話03-3864-7755まで。


☆「五大力さん」
223日、真言宗醍醐寺派総本山醍醐寺で、「五大力さん」として親しまれる五大力尊仁王会が営まれ、大きな鏡餅を持ち上げる(女性90キロ、男性150キロ)「餅上げ力奉納」が催され、「御影(おまもり)」を求めて70,000人が参拝した。


☆現職教皇初のエジプト入り
224日、ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世は、キリストの生誕2000年を記念した中東の聖地巡礼の第一歩として、エジプトを訪問した。同夜、イスラム教最大の宗派スンニ派で最高権威とされる研究機関アズハル大学を訪れ、総長のムハンマド・タンターウイ師と会談した。同師は教皇との会談後、今秋バチカンを初訪問することを明らかにした。

また教皇は、25日、カイロの屋内競技場でミサを司式、約20,000人が参列した。エジプトは人口の90%がイスラム教徒であるが、ミサには政府高官も多数参列した。教皇は宗教の壁を越えた対話と和解を呼びかけた。


☆井上信一氏 逝去
224日、井上信一仏教振興財団理事長が心不全のため82歳で逝去した。ハーバード大学に学び、宮崎銀行の頭取を務めた同氏は、在家仏教者として講演・著述業で活躍、近年は仏教経済学を提唱していた。


☆浄土宗大本山清浄華院 新法主推戴
225日、浄土宗大本山清浄華院の法主推戴委員会(委員長:水谷幸正宗務総長)が招集され、第80世法主に大正大学理事長の大田秀三安国寺住職が推戴された。


☆神宮の森ひな祭り
227日、明治神宮(外山勝志宮司)で、子供たちの健やかな成長と幸福を願い、恒例の「神宮の森ひなまつり」が開催された。今年は明治神宮鎮座80年大祭記念の年で、多くの記念行事が予定されている。


☆浄土宗西山禅林寺派 次期管長に五十嵐隆明師
228日、浄土宗西山禅林寺派では、次期管長に五十嵐隆明師を決定した。管長は同派総本山禅林寺第88世法主を兼務する。任期は21日から5年。管長就任は養父とともに親子二代となる。


☆真言宗智山派新総長に小林照宥氏
228日、真言宗智山派は楠宗親宗務総長の辞任に伴う後任選挙で、小林照宥師の無投票当選を決めた。小林新総長は「今年から平成16年まで続く御遠忌等の記念年の編成を円成していくことが私の役割」と抱負を語った。


☆「星供」法要
228日、天台宗三千院門跡(小堀光詮門主)で「星供」が厳修された。真っ暗なお堂に星空を再現して除災招福を祈願するもので、密壇には北斗七星や周囲の星星がロウソクで再現された。


DoCoMoの情報サービスで法話
228日から35日、関西地区で浄土宗総本山知恩院の紹介と田中信道布教教務部長の法話がNTT DoCoMoの情報サービスで流された。


☆豊原総局が総辞職
229日、浄土真宗本願寺派(大谷光真門主)の豊原大成総長は、定期宗会の冒頭、先の臨時宗会で上程した「宗務機構改革関連法案」が審議未了で、前代未聞の「議長預かり」となり消滅したことの責任を取って退任、総局は総辞職となった。このため、大谷光真門主は、同日中に後任の総長候補者に、築地別院輪番で元宗会議員の蓮清典師と、元中央仏教学院長の三宮善信師の両氏を指名した。総長候補者の中に現職宗会議員が1人も含まれていないのは異例のこと。なお、宗会による総長選挙は31日午前10時に実施される。


☆寺族女性連絡会 開催
229日から31日、浄土真宗本願寺派の坊守や寺族婦人らの有志による全国坊守・寺族女性連絡会(南條美代子代表)の第2回会合が開催される。今回のテーマは「御同朋・御同行の社会をめざして21世紀へ…」で、宗門における男女共同参画社会の実現に向けて話し合う。

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