■ 宗教界の動き ■


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9月前半の宗教界の動き (0009F)
三宅島噴火や東海豪雨など災害支援活動が各教団で行われました。

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☆ピウス9世をバチカン列福
9月3日、ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世は、教皇ピウス(ピオ)9世と教皇ヨハネス23世を列福(聖人の前の段階である福者とすること)した。教皇ピウス9世の教皇在位は1846年から78年と史上最長。


☆智山派 三宅島へ義援金
9月4日、真言宗智山派は、噴火活動が続く三宅島の島民に対する義援金100万円を、東京都庁の指定口座に振り込んだ。三宅島では現在も断続的な噴火を繰り返しており、関係者除く島民全員が非難している。


☆創価学会 伊豆諸島に義援金
9月4日、創価学会本部は、伊豆諸島の地震・噴火活動の被害に対し「伊豆諸島災害対策本部」(正木正明本部長)を設置し、被災者の激励など行なってきたが、このほど三島に対し合わせて200万円の義援金を贈ることを決めた。


☆全国教誨師大会開く
9月5日から3日間、(財)全国教誨師連盟(総裁=大谷光真浄土真宗本願寺派門主)の第28回全国教誨師大会及び第34回中国地方教誨師研修会が広島で開催される。服役囚への宗教教誨活動を行っている約500人が参加した。


☆大谷派 ロシア大統領に抗議文
9月6日、真宗大谷派(木越樹宗務総長)は、ロシア連邦が臨界前核実験を行ったことに対して、「仏教の教えに生きる者」との立場から核実験の中止と核兵器廃絶を求める抗議文をプーチン・ロシア大統領宛に郵送した。


☆「僧侶タレント」うめだ花月でデビュー
9月6日、大手芸能プロダクション吉本興業の「Terra Sunプロジェクト」が公募した「僧侶タレント」6人らによるイベントが大阪市北区のうめだ花月シアターで開催された。「心の時代」における新たな笑いと文化の創造を目指している。


☆豊山派 管長就任式
9月7日、真言宗豊山派(大塚惠章宗務総長)では、川田聖定管長(総本山長谷寺化主)の就任式が営まれた。歴代管長をはじめ、約130名が参列した。晋山式は11月17日、総本山長谷寺で営まれる。


☆台湾大震災一周忌法要
9月8日、台湾で営まれる「台湾大震災一周忌法要」に、臨済宗妙心寺派の松山寛惠管長が出席する。中国仏教会(浄心会長)と日華仏教文化交流協会(会長=松山管長)が合同で厳修する。


☆高野山「ごく楽」寄席
9月9日、高野山常喜院(加藤栄俊住職)で、「ごく楽」寄席が開催された。桂米朝一門の協力で今回6回目。密教に親しみを持ってもらいたい趣旨の寄席のテーマは、「おもしろくて楽しくて、ちょっと不思議、でも笑っちゃうんです」。問合せは高野山常喜院(Tel 0736-56-2254)まで。


☆127年ぶり"御開帳"
9月9日から11月5日までの間、武田信玄を開基とする山梨県甲府市の浄土宗善光寺(吉原浩人住職)の秘仏「燈寵佛」が"御開帳"されることになった。銅製鋳造で、鎌倉時代のものとみられている。 問合せは(Tel 055-231-0934)まで。


☆「親先生」生誕115周年を祝う
9月9日、念法眞教教団(二代目小倉霊現燈主)は、大阪市鶴見区の総本山金剛寺法堂で「親先生(開祖)ご生誕115年祝賀法要」を厳修した。来賓や信者、約2,500人が小倉霊現開祖の生誕を祝った。


☆元曹洞宗管長 梅田信隆師逝去
9月11日、元曹洞宗管長・元大本山総持寺貫首の梅田信隆(うめだしんりゅう)師が老衰のため、福岡市の東林寺で死去した。通夜は12日同寺で営まれた。密葬は11月8日に同寺で行なわれる。本山葬は未定。


☆アウシュビッツで慰霊供養
9月11日、真言宗最福寺(鹿児島市平川町)の池口恵観法主を団長とする「世界平和祈願巡礼・ホロコースト慰霊の旅」一行が、ポーランドのアウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所跡で慰霊供養を執り行なった。


☆立正佼成会 東海豪雨に見舞金
9月12日、立正佼成会(庭野日鑛会長)の「一食平和基金」では、東海地区の集中豪雨で甚大な被害が出た愛知県と岐阜県に、見舞金あわせて350万円を届けた。


☆"ユダヤ教と神道の対話"テーマに国際文明会議
9月12日から3日間、「国際日本文明会議」が開催された。日本とユダヤ両民族・文化の相互理解を深めることを目的とした国際会議で、主催は倫理研究所とL・H陽光出版。神道国際学会などが協賛している。


☆"福娘"五輪招致に一役
9月13日から10月1日までの間、大阪市浪速区の今宮戎神社(津江明宏宮司)の「十日えびす(1月9〜11日)」で今年奉仕した福娘の中から15人が、今度はボランティアでシドニーで大阪のPRに奉仕した。大阪オリンピック招致委員会の要請によるもので、2008年大阪オリンピック招致に一役買う。


☆宗教倫理学会12月に設立へ
京都の仏教・キリスト教系の大学に所属する学者らが発起人となって「宗教倫理学会」が12月設立される。学会設立は今年3月、小原克博・同志社大学神学部助教授が呼びかけたのがきっかけ。当面は規模を京都を中心に近畿に限定し、海外へも研究成果を発信する予定。


☆大谷派 三宅島噴火救援に見舞金
大谷派(木越樹宗務総長)は、三宅島噴火と伊豆諸島地震による被災地救援のため、三宅村災害対策本部に災害見舞金100万円を拠出し、一般参詣者から浄財を募ることを決めた。


☆解脱会「よい本」を母校へ贈る
解脱会(岡野聖法法主)では「よい本を母校へ贈ろう」運動を呼びかけている。参加希望者は登録し、解脱会出版部が本の発注、発送作業を奉仕で担当し、母校の小・中学校へ本を寄贈する。これは昭和40年代にはじめられた運動。