■ 宗教界の動き ■


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4月後半の宗教界の動き (0104S)
人事の季節になりました。

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☆東大寺新別当に橋本聖圓師
4月16日に開催された選挙会で、新藤晋海前別当の死去(3月17日)によって空席となっていた華厳宗総本山東大寺(奈良市雑司町)の後任別当に、橋本聖圓氏が選出された。橋本新別当の就任は5月1日付けで任期は3年。東大寺別当(住職)職は、華厳宗の管長も兼ねる習わしになっている。

☆日宗連理事長に白柳誠一氏
4月19日、(財)日本宗教連盟(理事長=北條成之全日本仏教会理事長)は都内で理事会を開催し、平成13年度の人事案などを承認した。加盟5連合による輪番制という慣例に従い、今年度の理事長には、日本キリスト教連合会委員長の白柳誠一カトリック枢機卿が就任した。任期は1年間。

☆浄土真宗本願寺派 新総長に武野以徳師
4月21日、浄土真宗本願寺派(本山・西本願寺、京都市下京区)の特別宗会で総長選挙があり、武野以徳前宗会議長が新総長に選出された。いわゆる「北山問題」の処理について宗議会運営が混迷し、前宗議会において蓮(はちす)清典総長が解散権を発動した。しかし、新しく選出された宗議会議員が蓮総長に対する信任投票を行い、65対2の大差で信任案が否決され、蓮内局は総辞職に追い込まれた。

これに伴い、大谷光真門主が新たに指名した3候補をもとに総長選挙が実施され、得票数は37対37対1で、武野以徳前宗会議長と不二川公勝議員とが同点となり、「得票同数の場合は年長者を当選人とする」との規程が初適用され、武野師が新総長に選出された。任期は2005年3月24日まで。

☆大主教が連邦総督に 豪州
4月22日、オーストラリアのハワード首相は、ディーン連邦総督の退任に伴う「次期連邦総督にピーター・ホリングウォース・ブリスベーン英国教会大主教を指名した」と発表した。英国教会の首長であるエリザベス女王の任命を経て、6月29日に正式就任する。任期は5年。英国連邦の1加盟国であるオーストラリアの連邦総督は、国家元首である英国女王の代理人で、豪政府が指名する。実質的な権限はあまりなく、名誉職の色彩が強い。ただ、法曹界や政界から選ばれることが多く、宗教関係者の登用は異例である。

☆新宗連が50周年記念シンポを大阪で開催
4月23日、新宗連(新日本宗教団体連合会=深田充啓理事長)の結成50周年関連行事として、現代における宗教の役割研究会(通称:コルモス会議=中川秀恭会長)との共催による公開シンポジウム『21世紀 日本の宗教を考える』が、大阪国際会議場(グランキューブ大阪・大阪市北区)で開催され、オウム事件以後、社会からの評価が一層厳しくなった宗教に対する自己反省と、21世紀という時代において、宗教がいかなる使命を担っているかについて、解剖学者の養老孟博士ら各方面の識者を交えて熱心な討議が行われた。なお、レルネットの三宅善信代表も、本シンポに「コルモス」の研究会員の一人として出席した。

☆反"カルト"運動による人権侵害を摘発へ
4月26日、米国のNPOである「宗教の自由のための協会」の日本協会が設立され、信教の自由(宗教を信じたり、実践したり、向上させる権利)を擁護するための活動を開始した。これまで、日本においては、世間一般から"カルト"と呼ばれている宗教集団の構成員が、公的機関や近隣住民の圧力によって、不当に市民的権利を抑圧されたり、また、脱"カルト"運動を熱心に行っている団体からの立場のみが、メディア等で採り上げられていることに対する"不公正"を是正する目的で結成された。特に、オウム事件以後の社会的な動きの中には、「信教の自由」という基本的人権に関わる問題も発生してきており、反"カルト"運動家による人権侵害を摘発し、いわゆる"カルト"宗教と呼ばれる教団側からの意見の発信の機会を目指している。

☆大本四代教主出口聖子師 死去
4月29日、「大本」の四代教主の出口聖子(でぐち・きよこ)師(66歳)が、入院先の大阪市内の病院で帰幽(逝去)した。出口師は、1935年、出口直日(なおひ)三代教主と出口日出麿(ひでまる)教主補の三女として京都府綾部市に生まれ、1990年、四代教主に就任。信徒の教化指導に尽力する一方、脳死移植を拒否する独自の「ノン・ドナーカード」を配布するなど、生命倫理問題にも関心を寄せた。宗教の社会性を強調した。

密葬は5月3日、教団葬は13日に亀岡市の同教団本部で執り行なわれた。なお、同教団の教主継承規定により、四代教主の姪で、同月22日に「継承者」となったばかりの出口紅(くれない)師が、即日、五代教主に就任した。紅師は、早速、教団葬の喪主を務めた。また、レルネットの三宅代表は4月30日に弔問した。

☆日蓮は辻説法をしたのか?
今年度のNHK大河ドラマ『北条時宗』では、はじめて日蓮聖人の活動が真正面から採り上げられているが、その中で、日蓮聖人(奥田暎二)が鎌倉の街頭で、迫害を受けながらも、辻立ちして説法するシーンが度々登場し、視聴者に感銘を与えているが、これに対して、一部の日蓮宗関係者から「史実と異なる(日蓮は辻説法をしたことはない)」という意見が寄せられて、注目されている。

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