■ 宗教界の動き ■


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8月後半の宗教界の動き (9908S)
「自自公」連立や「国旗国歌」法成立など、引き続き、政治的話題が多い。

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☆戸津説法会開催(天台宗)
8月21日から25日まで、天台座主への登竜門とされる東南寺戸津説法会が大津市下坂本の東南寺で開かれ、5日間で約1,500人が参拝した。宗祖伝教大師の故事にならい法華三部経について講説した大樹孝啓師(姫路市、書写山圓教寺住職)は、自坊の開山・性空の行跡などに絡めて法華経のエッセンスを説いた。大樹氏は総本山延暦寺の渡邉惠進座主から戸津説法成満の証明、「勤仕畢の証」を拝受した。


☆妙智のつどい
妙智會教団(宮本丈靖会長)は全国各地で「躍進・世界に笑顔を」のテーマで「妙智のつどい」を開催している。首都圏地区では8月21日に開催され、会長の指導や、体験発表などが行われた。


☆真如苑山形支部が落慶

8月22日、真如苑(伊藤真聰苑主)山形支部の落慶入仏開眼法要が執り行われ、7,000人の代表教徒が参集した。


☆出口教主脳死移植反対を強調(大本)
8月22日、大本(出口聖子教主)の瑞生大祭(出口王仁三郎聖師の生誕の祝)の席上、聖子教主は脳死・臓器移植への反対署名運動への協力をあらためて信徒に要請、遺伝子組換技術への危惧を表明した。脳死移植問題への宗教界の対応については、http://www.relnet.co.jp/relnet/brief/r21.htm を。
また、大祭には宗教界からも多くの参列者があり、8月1日付けで就任した奥田宗弘本部長が初めて祭典で信徒の前に立った。


☆新堀智朝尼送る葬儀
7月23日に亡くなった新堀智朝真言宗智山派智韻寺住職の葬儀が8月23日、東京の千日谷会堂で営まれた。故人は仏の教えを分かりやすく広めようと、宗派を超えて約20年にわたり聖歌讃祷歌による布教伝道の努力を続けてきた。式場には「みほとけの」の歌声がしめやかに流され、密厳流詠歌「いろは和讃」が奉詠された。


☆「日の丸・君が代」を問う集い(本願寺派)
 8月23日、浄土真宗本願寺派備後教区(十林準正教務所長)は、広島県福山市で「念仏者にとって『日の丸・君が代』とは」のテーマの下、第5回「平和のつどい−全戦争犠牲者を偲んで」を開催した。反靖国連帯会議事務局の講演や教務所長らの挨拶の中で、戦争の悲惨な体験を再認識するとともに、「国旗・国歌」法案に対して警鐘を鳴らした。


☆神道青年全国協議会、世界平和を祈願
 8月25日、神道青年全国協議会(奥茂宣会長)の創立50周年を記念して、「世界平和祈願祭」が斎行された。青年神職はじめ、宗教界・各界から約1,000人が参列して、世界中の戦争犠牲者を悼むとともに、相互の文化尊重と共存を願い、世界の恒久平和を祈念した。終了後、青年神職らは靖国神社(湯澤貞宮司)での慰霊祭に臨んだ。


☆民族差別を考える研修会(天理教)
 8月27日、奈良県天理市の天理教(飯降政彦表統領)教庁で「第9回一れつきょうだい推進研修会」か開催された。平成5年に天理大学内で発生した在日韓国人学生への集団暴力事件を契機に人権問題により積極的に取組んでいる。この日は大阪国際理解教育研究センターから講師を招き、「在日韓国・朝鮮人から見た日本人社会」のテーマで講演を行ない、教祖(おやさま=中山みき)の教えとこの問題について勉強した。


☆神社本教、中川宮司が主管代務
京都の中堅諸社を包括する神社本教では8月27日に主管・松井息風若宮八幡宮宮司が亡くなり、中川地主神社宮司が主管代務者として代表を務めることとなった。


☆霊友会、各地で大会を開催
開教80年目の今年、霊友会(濱口八重会長)は全国で「子供に未来を手わたそう――平成を生きる私たちの主張」大会を開催中。8月29日に行われた東京大会では、国旗に向かって国歌が奉唱された後、希望者が霊友会の活動を通じて得た喜びや目標などを自由に発表しあい、その合間にはバトン演技などの催しがあった。会長からは自分自身を見つめる契機とするようにと挨拶があった。


☆(社)シャンティ国際ボランティア会(SVA)設立記念講演
シャンティ国際ボランティア会(SVA=曹洞宗国際ボランティア会から改称)が設立記念講演・シンポジウム及び祝賀会を開催。バンコクのスラムで子ども達の教育問題に取組むドゥアン・プラティープ・ウンソンタム秦さんを講師に招き、市民のNGO参加について考える。
開催日時 9月15日 14:00から 
開催場所 東京グランドホテル
問い合わせ SVA総務課 03-5360-1233

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