◆ 立正佼成会開祖庭野日敬師逝去 ◆


宗教間の対話と協力を説き、宗教による世界平和運動に大きな足跡をしるした立正佼成会開祖庭野日敬(にわのにっきょう)師が、10月4日午前10時34分、老衰のため、東京都中野区の立正佼成会病院で逝去した。満92歳11カ月。葬儀は、10月10日午前10時から、杉並区和田の立正佼成会大聖堂で行われる。葬儀委員長は、酒井教雄立正佼成会理事長。喪主は、長男の庭野日鑛(にわのにちこう)立正佼成会会長。

庭野日敬開祖は、1906(明治39)年、新潟県十日市町に生まれる。16歳で東京に出る。1930(昭和5)年に結婚後、娘の病気をきっかけに宗教遍歴を重ね、先祖供養と法華経の功徳を説く霊友会に入るが、1938(昭和13)年、故長沼妙佼 (ながぬまみょうこう) 脇祖(わきそ)と共に東京都中野区で、大日本立正交成会(後の立正佼成会)を創設した。

1951(昭和26)年には、他の新宗教諸教団と共に「新宗連(新日本宗教団体連合会)」を発足させ、新宗教の社会的認知度を大いに向上させた。また、1965(昭和40)年には、ローマ・カトリック教会が千年以上にわたる歴史を一大方向転換をした第2バチカン公会議に招待されたのを機に、「宗教協力」・「平和運動」路線を掲げ、1970年には、日本宗教連盟(教派神道連合会・全日本仏教会・日本キリスト教連合会・神社本庁・新宗連の5連合団体で構成する日本の主な宗教を網羅した協議機関)の理事長として、人類史上画期的ともいえるWCRP(世界宗教者平和会議)(WCRPのページへ飛べるように)第1回世界大会の開催を実現した。

1991(平成3)年には、立正佼成会の会長職を長男の庭野日鑛師に譲ったが、その後も、WCRPの運動を世界の宗教者に拡大することに尽力、1994(平成5)年には、イタリアで開催されたWCRP第6回世界大会では、ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世をはじめとする世界の宗教指導者を集めることに成功。WCRPの国際的地位を不動のものにし、先日(8月31日)死去した金光教泉尾教会長の故三宅歳雄師と共に、同団体の国際名誉会長職に就任していた。

故庭野日敬開祖の主な役職は、WCRP国際名誉会長。IARF(国際自由宗教連盟)名誉会長。新日本宗教団体連合会名誉理事長。(財)庭野平和財団名誉総裁。「明るい社会運動」提唱者、他。

なお、庭野日敬開祖の立正佼成会開祖葬についての詳しいご案内やお問い合わせ先、また、故人のプロフィール等については、立正佼成会のホームページに掲載されておりますので、そちらをご参照くださいませ。

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