0.001ミリの価値   

 10年12月03日



レルネット主幹 三宅善信  


▼ 珍島犬1号?

  2010年11月23日、韓国の北西海域に「珍島犬1号」なる警報が発せられた。いわゆる、北朝鮮軍による韓国領の大延坪島(テヨンビョンド)(註:このニュースを報じる際に、一般的には「延坪島砲撃事件」と呼ばれるが、正確には、この海域には「大延坪島」と「小延坪島」その他の岩礁からなるが、実際に人が住んでいるのは大延坪島だけなので、便宜上、延坪島と呼ぶことにする)への砲撃に対する韓国軍の「最高非常警戒態勢」のことである。この警報には、「1号」「2号」「3号」と三段階あるが、「3号」は平常時で、「2号」ですら「北朝鮮の武装スパイの侵入が予想される状態」なので、実質、本当の警報は「珍島犬1号」だけである。比喩が適切かどうか判らないが、日本の気象警報でも、「津波注意報」くらいでは、誰も海岸沿いから非難する人が居ないのと同じである。

  さて、皆さんは、韓国原産の「珍島犬(チンドッケ)」なる犬種をご存知であろうか? その前に、「珍島(チンド)」なる島をご存知であろうか? 天道よしみのヒット曲のひとつに、「珍島の海割れ」現象を詠った『珍島物語』があるので、韓国にそのような島があることだけは知っている人もかなりおられると思う。珍島は、朝鮮半島の南西端に近接する韓国で三番目に大きな島であるが、干満の大きな春の大潮の日に半島本土から約2.8km離れた珍島まで幅30〜40mの海底が1時間ほど干上がり、何万もの人が歩いて島へ渡るという祭(ヨンドゥンチュクチェ=霊島祝祭)が行われる様子をテレビ報道でご覧になった方も多いであろう。

  騎馬軍団という圧倒的な軍事力を誇った元朝(モンゴル帝国)が、13世紀に朝鮮半島に侵入した際、高麗王朝の抗戦派は、王都の開城(ケソン)(註:現北朝鮮最南西部の都市、韓国資本を導入して開発を試みる特区)を放棄して、20km南の漢河の河口に浮かぶ江華島(カンファド)(註:現韓国最北西部の仁川国際空港の北15キロに位置する島)へ高麗王族の一部と共に逃れ、抵抗戦(レジスタンス)を行ったのは有名であるが、朝鮮半島最南西端の珍島もまた抵抗勢力(パルチザン)の拠点のひとつとなった。このことから判ることは、世界最強の騎馬軍団を誇るモンゴル帝国も、本土からわずか200mしか離れていない「島」をなかなか陥落させることができなかった。そのモンゴル帝国が、朝鮮半島から200kmも離れた絶海の日本列島を攻撃することができたいわゆる「元寇」は、実は、モンゴル帝国の配下となった高麗軍(朝鮮人が高麗の軍船にモンゴル兵を乗せて)が日本に攻めてきたと考えるべきであろう。いつも日本人に対して「われわれは被害者である」と主張する彼らにも“日本侵略”の歴史がある。

  珍島犬なる犬は、このような時代に、高麗軍が珍島へ持ち込んだと言われているが、実際には、朝鮮半島にいた在来犬とモンゴル帝国が持ち込んだ軍用犬の雑種(註:見た目は某携帯電話会社のCMに登場する犬とよく似ている)であろう。ただし、14世紀にモンゴル帝国軍が朝鮮半島から退いた後も珍島犬は現地に残され、その閉じられた空間で数百年を過ごし、珍島犬としての“血統”を純化した。ただし、この珍島犬なる犬種を“発見”し、“命名”したのは、20世紀の日本人学者の森為三京城帝国大学教授であり、日本の朝鮮総督府学務局によって天然記念物に指定され、保護されたのである。日本の敗戦後、「日本嫌い」のイ・スンマン(李承晩)大統領の指示よって、1952年、「珍島犬保護法」が制定されるが、実際には、秋田犬等の外国産犬との雑種化が進行している。しかしながら、とにもかくにも、寒冷な気候に強く、飼い主に忠実であるということで、韓国ではシンボル的な犬種であることは、2000年の南北首脳会談の折、韓国のキム・デジュン(金大中)大統領から北朝鮮のキム・ジョンイル(金正日)国防委員長に二頭の珍島犬が送られたことからも明白である。因みに、北朝鮮からのお返しは豊山犬(プンサンケ)であった…。


▼ 延坪島砲撃事件と北朝鮮の声明

  さて、この「延坪島砲撃事件」の具体的な事実の進行については、さんざんテレビで報道されたので、私がここであらためて繰り返すまでもない。このたび最高指導者の後継者に正式に決まった三男キム・ジョンウン(金正恩)国防委員会副委員長(朝鮮人民軍大将)に、「砲撃の天才」というカリスマを与えるための実績作りとか“分析”されているが、本当の理由はそのようなものではない。今回の砲撃事件についての北朝鮮側、すなわち、人民武力部(=人民軍)最高司令部の「声明」を見れば、明白である。お馴染みのチマチョゴリ姿のニュースのおばさん(註:朝鮮中央放送のリ・チュニ(李春姫)人民放送員。国立演劇団の女優出身)が演技力丸出しで読んだあの声明文である。その「声明」は、以下の6カ条である。

1)南朝鮮は再三の警告にもかかわらず軍事的な挑発を敢行した。
2)挑発は北方限界線を固守しようとの悪質な企図だ。
3)わが革命武力は軍事的挑発には即時強力な物理的打撃で応じる。
4)挑発者を無慈悲な鉄槌で治めるのは我が軍の伝統だ。
5)今後も南朝鮮がわが国領海を0.001mmでも侵せば躊躇なく軍事的打撃を加える
6)黄海には唯一われわれが設定した海上軍事境界線だけが存在する。

  まず、この声明文を読み解くに当たって、専門用語の説明が必要である。それは、第2項の「北方限界線」と、第6項の「海上軍事境界線」である。「北方限界線」とは、朝鮮戦争の休戦に当たって、地上では半島を南北に二分した、いわゆる「38度線」および、緩衝地帯として、それぞれその南北2km幅の「非武装地帯(DMZ)」が設定されたが、半島の東西に広がる日本海(韓国名「トンヘ」=東海)と黄海(同「ソヘ」=西海)における海上の国境線がキッチリと定められなかったということに端を発する。「領海」に関して言えば、半島の東海岸の海岸線は南北にほぼ真っ直ぐなので、海面上の南北境界線も、地上の38度線をそのまま延長すれば問題ないが、西側については、38度線の延長上に当たる漢河の河口部(=仁川(インチョン)沖。朝鮮戦争の際に、マッカーサー元帥が「仁川上陸作戦」を行ったように、干満の差が大きいことで有名)が湾状にカーブしており、単純に38度線を延長すると、北朝鮮領すれすれになってしまう(国境に限らず、海上の県境でも、例えば、「東京都の海」は、神奈川県との境目は、羽田空港の南側にある多摩川河口の延長線。千葉県との境目は、葛西臨海公園と東京ディズニーランドの間を流れる旧江戸川河口の延長線の交点の北西側(東京都から見て内側)なので、実はもうほとんど埋め立てる海面がない)


青色は韓国が、赤色は北朝鮮が主張する海上国境線

  「領海」とは、『国連海洋法条約』によって定められた干潮時の海岸線から12海里(22,224m)沖までを「領土」と同じく、その国の主権が及ぶ場所と定めたものである。因みに、1海里とは、地球の大円上における弧の1分ぶん(=円周の1/60x1/360=1/21,600)の長さに相当する1,852mである。さらに、そこからさらに12海里沖までは「接続水域」と呼ばれ、その国にとって必要な法規制や通関の取締りを行うことが認められている。それ以外に、昨今の資源問題で注目される海岸から200海里(370.4km)沖までの「排他的経済水域(EEZ)」が認められている。もちろん、対面する二カ国間の海の幅が十分ない場合は、いずれの海里も相手方と当方との中間線(例えば、両岸間の直線距離が150海里しかない場合は、75海里地点)をもって折半することになっている。


▼ ヒットエンドラン作戦の北朝鮮

  北朝鮮と韓国との「海上国境線」に関する認識の違いが、韓国で「西海五島」と呼ばれている大延坪島と小延坪島(地図上1番)、白?島(地図上2番)、大青島と小青島(地図上3番)の五つの小島に対する扱いの違いとなって出てくる。韓国側の主張では、西海五島は当然、韓国のものであるから、南北間の海上国境線(韓国側の呼称では「北方限界線=NLL」)は図上では青色で描かれたAラインになる。一方、北朝鮮側の主張によると、旧江戸川河口における東京都と千葉県の境界線同様、河口の向きに従ってその中間線を海上へと延長していくことになるので、この図上では赤色で描かれたBラインになる。ただし、北朝鮮も、西海五島の韓国による実効支配を認めているので、韓国のEEZから「飛び地」になっているこれらの五島への「通行権」として、幅12海里の「海上回廊」を容認している。

  そこで問題となるのは、両者の主張が食い違うAラインとBラインの間に挟まれた海域である。今回の延坪島への砲撃事件も、元はと言えば、韓国海軍がこの海域で軍事演習を行っており、そのことに対して、北朝鮮が「訓練中止要請」を打電したが、韓国軍がそれを無視したため、北朝鮮の主張に依れば「警告砲撃」をしたことになる。この海域での南北間の交戦としては、1999年6月の「第一延坪海戦」と2002年6月の「第二延坪海戦」とがあるが、いずれも北朝鮮側から先に砲撃したにもかかわらず、第一次は、装備の差から韓国海軍(チャムスリ級哨戒艇。排水量170t)が圧勝し、経済的繁栄に酔って「北の脅威」を忘れかけていた韓国民に衝撃を与えた。

  しかし、第二次の際には、北朝鮮のヒットエンドラン(突然、砲撃してさっと自国領海へ逃げる)作戦によって、韓国海軍艦艇が撃沈させられたが、ときあたかもFIFAワールドカップ日韓大会が開催中で、韓国のベスト4進出によって韓国民が大いに盛り上がり、ほとんどこの軍事衝突は人々の歓心を買うことができなかった。その後、2009年11月に大青島近海で起きた「大青海戦」も同じような経緯を辿った(註:実際の交戦時間は、わずか2分間)が、金融経済学者であった当時のチョン・ウンチャン(鄭雲燦) 首相は「偶発的な衝突」としてこれを処理しようとした。もちろん、北朝鮮側の狙いは、北朝鮮を交渉相手と見なさないオバマ政権を交渉のテーブルに引きずり出すための「緊張の演出」であることは言うまでもない。


▼ 北朝鮮困らせるのに刃物は要らぬ

  そして、最も記憶に新しいのが、2010年3月に白?島の南西海域で、ポハン級コルベット艦(1,220t)天安(チョンアン)が、北朝鮮軍の魚類で撃沈させられたことであろう。韓国の政権は、2002年当時の「太陽政策」のキム・デジュン(金大中)から対北強硬派のイ・ミョンバク(李明博)大統領に代わっていたから、「北朝鮮は自らの行為に相応した対価を支払うことになる」との国民談話を発表して、一層、米韓の軍事協力を進めることになった。ただし、米英豪などの合同調査団が「北朝鮮による魚雷攻撃によって撃沈」と報告書を提出したにもかかわらず、結局、国連安保理では、常任理事国である中国の反対で、北朝鮮を名指して批判した拘束力のある「決議」が取れなかった。そこで、米韓は独自の軍事行動を執ることになる。

  それが、黄海での米韓合同軍事演習である。北朝鮮を困らせるに刃物(武力の行使)は要らない。古今東西を問わず、軍事にはひとつの黄金律がある。それは、「敵対する双方はバランス(均衡)を取らなければならない」という原則である。その均衡が、安定(戦争のない状態)をもたらす。ということは、一方はもう一方のすることに、否応なしにでも、付き合わなければならないということである。敵が戦闘機を3機飛ばして領空ギリギリまでくれば、こちらも3機をスクランブル発進させて「お前の攻撃には対抗できるぞ!」という姿勢を示さなければならない。敵が戦車を100輌動員して3時間の砲撃訓練をすれば、こちらも「それくらいの実弾射撃訓練ぐらいできるぞ!」という姿勢を示さなければならない。ところが、これが北朝鮮にとっては、とんでもない「重荷」になるのである。石油を輸入する外貨のほとんどない北朝鮮にとっては、まさに「ガソリンの一滴は血の一滴」に相当する。「実戦のための燃料」ならば致し方ないけれども、「演習」として接近してくるだけの米軍や韓国軍に飛行機や艦艇に対しても、その貴重なガソリンを浪費して対抗措置を執らなければならないとなると、たまったものじゃない。あっという間に、北朝鮮軍の燃料と弾薬が底を尽きてしまうことになる。

  だから、北朝鮮を困らせるに刃物(武力の行使)は要らない。毎日毎日、NLL(北方限界線)直前まで行って、演習するだけでよいのである。その度に、彼らは貴重な燃料を使い果たし、ついにはガス欠で戦闘不能になってしまうだろう。だから、彼らは平壌放送で再三言ってきたのである。「1)南朝鮮は再三の警告にもかかわらず軍事的な挑発を敢行した。2)挑発は北方限界線を固守しようとの悪質な企図だ」と…。この言葉は、言い換えれば、「お願いですから、NLLギリギリで軍事演習しないでください。わが革命武力(軍隊)の面子が丸潰れになりますから…」という意味である。しかし、さすがにこんな恰好の悪いことは言えないから、さんざん「オオカミ少年」のごとく「ソウルを火の海にする」など遠吠えし続けて、相手が「また言っているだけだ」と油断してきた頃に、ヒットエンドランの奇襲攻撃をかけるのである。それが、今回の延坪島砲撃事件の真相であり、そのことを表したのが、「3)わが革命武力は軍事的挑発には即時強力な物理的打撃で応じる。 4)挑発者を無慈悲な鉄槌で治めるのは我が軍の伝統だ」という台詞である。


▼ 「0.001mm」北朝鮮と韓国の間の神学論争

  しかし、彼らが本気で全面戦争を仕掛けようなんぞとは、露とも思っていない――もし、本当にそんなことをしたら、米軍の反撃で、イラク戦争の時のように、一週間で平壌まで陥落するであろう――証拠に、最後に「5)今後も南朝鮮がわが国領海を0.001mmでも侵せば躊躇なく軍事的打撃を加える。6)黄海には唯一われわれが設定した海上軍事境界線だけが存在する」という芝居がかった台詞を、芝居がかった調子で、朝鮮中央放送のリ・チュニ人民放送員が原稿を読み上げているではないか…。国際法的に有効な境界線を表す言葉は、先に述べたように、「領海」「接続水域」「排他的経済水域」の三つだけであり、「海上軍事境界線」なる概念には法的根拠がない。

  この議論が“神学的”議論である証拠は「…わが国領海を0.001mmでも侵せば…」という表現である。固定した線を引きことができる地上――事実、パンムンジョム(板門店)の施設内には「線」が引いてある――ならいざ知らず、海上には固定した線なんぞ引けるわけなく、また、実験室の中なら可能かも知れないが、常に揺れ動く海上で、具体的に0.001mmという長さを計測することは不可能である。すなわち、「0.001mm」という表現自体が理念を表すものであることは明白である。また、北朝鮮は「0.001mm でも侵せば1000倍にして報復する」という表現もした。でも、よくよく考えてみるがよい。0.001mmの1000倍はわずか1mmのことである。つまり、具体的には何もする意思はないということを表す朝鮮・韓国人的表現に過ぎないのである。



▼ 実際に「0.001mm」を問題にしてきた日本の宇宙開発

  一方、同じ「0.001mm」と言っても、こちらは全くリアルな長さを問題にしている「0.001mm」が、ほぼ同じ時期(2010年11月17日)に日本で発表された。それは、数カ月前、7年にわたって60億kmにおよぶ長大な宇宙の旅を終えて無事、地球に帰還した日本の小惑星探査衛星はやぶさが、小惑星イトカワから持ち帰った(太陽系の惑星から物質を持ち帰えることに成功したのは、日本のはやぶさが世界初)太陽系ができた頃(約46億年前)の成分を保存していると考えられる数百粒の微粒子の直系が約「0.001mm」ということである。日本の技術は、この微粒子をさらに「0.0001mm」の厚さにスライスして、兵庫県佐用町にある世界最高レベルの放射光を発生させることができる高エネルギー加速器「スプリング8」を使って分析しようというのである。

  日本はまた、はやぶさの地球帰還(2010年6月13日)を前に、6月9日には、宇宙ヨット「イカロス」のセイル(帆)の展開にも成功している。長距離の惑星探査技術の開発を目指したはやぶさが、従来の燃料(註:水素と酸化剤の化学反応時=2H2+O2→2H2O)の爆発的エネルギーによって推進するロケットエンジンではなく、全く別の原理であるイオンエンジン(註:アルゴン・キセノン・クリプトン等プラズマに成りやすい元素を用いて、電磁荷電粒子を作りだして、その反動で推進する装置)を用いて、7年間の長きにわたって宇宙空間を旅行することができたが、イカロスはもっと凄い技術で宇宙空間を推進する。あらゆる光(光線=電磁波)にはエネルギーが含まれているが、太陽光のもつエネルギーをあたかも「風」代わりにして、宇宙空間でヨットのごとく「帆」を拡げてこれを受けて、推進する夢のような宇宙船である。この方式だと、もちろんエンジンは不要である。

  このイカロスの「帆」は、面積が200uもある正方形をしているが、その薄さはなんとわずか7.5μm=0.0075mmしかないポリイミド樹脂によって製造されており、それを小さな衛星に収納して打ち上げて、宇宙空間で破れたり、絡まったりすることなしに200uまで展開させる技術は、世界の最高レベルである。今や日本の経済力は、「失われた二十年」という出口の見えない長期低迷によって、GDPでも中国に抜かれて四十数年間誇ってきた世界第二位の座から転落し、政治に至っては、領土保全をはじめとする国家の安全保障すらままならぬ三流以下の情けない国になり果てたが、科学技術のレベルにおいては、未だに人工衛星すら打ち上げる(静止軌道に投入する)技術すら確立していない韓国とは比べものにならない(註:日本初の人工衛星は、1970年にラムダロケットで打ち上げられた「おおすみ」であり、1981年以後は、毎日、気象衛星「ひまわり」シリーズによる天気予報の世話になっている)。いわんや、自国民をまともに食べさせることすらできない北朝鮮をやである。

  因みに、日本は、ソ連・アメリカ・フランスに次ぐ、世界第三番目の人工衛星保有国となった(翌月に、中国が打ち上げ成功)が、日本以外の国々は皆、そもそもICBM(大陸間弾道ミサイル)技術の延長としての人工衛星打ち上げ(その意味で言えば、北朝鮮のテポドンも同じ路線である)であって、純然たる民生用の技術と予算だけで数々の人工衛星を打ち上げてきた日本の技術は、まさに、現場の技術者たちが「0.001mm」という精度も問題にして、取り組んできたことの結晶であって、朱子学的観念論の北朝鮮の言う「0.001mm」とは、全く価値の異なるものであることは言うまでもない。

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