「教派神道」国際シンポジウム

2017年11月11日

2017年11月11日、神道国際学会(マイケル・パイ会長)主催の国際神道シンポジウム『教派神道の謎と魅力』が、東京大手町のフクラシア東京ステーションで開催され、内外から約80名が参加した。

ハーバード大学のH・ハーデカ教授が講演中の会場
ハーバード大学のH・ハーデカ教授が講演中の会場

神道国際学会の三宅善信理事長の開会挨拶に続いて、第1部では、奥野卓司山階鳥類研究所長がモデレータとなり、マールブルク大学名誉教授のマイケル・パイ氏が『神道と教派神道をめぐって』と題して、東京大学大学院のエイヴリ・モロー氏が『教派神道の周縁――天理教と大本の激動の近代』と題して、ハーバード大学教授のヘレン・ハーデカ氏が『教派神道の初期成立過程』と題して、それぞれ教派神道研究についての学術的なアプローチから問題提起を行った。

基調講演を行うマイケル・パイ、エイヴリ・モロー、ヘレン・ハーデカの各氏
基調講演を行うマイケル・パイ、エイヴリ・モロー、ヘレン・ハーデカの各氏

第2部では、金光教の三宅善信師がモデレータとなり、教派神道の「現場」で活躍する神道扶桑教管長の宍野史生師が『明治新政府における宗教政策から誕生した神道教派の意味』と題して、天理教深川大教会長の木村洋行師が『天理教の概要と展望』と題して、神習教教主の芳村正徳師が『神習教の現状を今後の活動』と題して教派神道の直面する課題についての現状報告を行い、海外の研究者からの問題提起に応える形でディスカッションを進めた。

右からパネリストの芳村正徳、木村洋行、宍野史生各師
右からパネリストの芳村正徳、木村洋行、宍野史生各師

また、前日に真和総合法律事務所で開催された理事会において、来春(2018年)3月16日に開催される国際神道セミナーは『海と神道』をテーマに、秋の国際神道シンポジウムは『アニメとカミ:若者文化と神道』というテーマに開催されることが決定された。

11月10日に開催された理事会の様子
11月10日に開催された理事会の様子

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