2025年3月14日
2025年3月14日午前、満開の梅の香が馥郁と薫る京都北野天満宮に文道会館において、WCRP日本委員会の第51回理事会が開催された。理事会では、公益財団法人としての人事や先月来日したフランシス・カゲマ国際事務総長からの提言、7月に開催される第3回東京平和円卓会議の概要、今年末にアブダビで開催される予定第11回WCRP世界大会の日程等について審議された。
同日午後、京都北野天満宮に文道会館において、WCRP日本委員会の平和大学講座が開催された。『食卓から地球の平和と人類の共存を考える』というテーマで、齊藤忠夫東北大学名誉教授が基調講演を行い、松井ケティ清泉女子大学教授がモデレーターを務め、竹村牧男東洋大学名誉教授、日比絵里子FAO(国連食糧農業機関)駐日事務所長、森伸生拓殖大学イスラーム研究所長らがパネリストを務めてディスカッションが展開された。
80億人を超す世界総人口の食糧問題を考える際に、各国の人口の大小以外にハラール・コーシャー・ベジタリアン等、宗教と密接に関わる食習慣の差が問題になることが提起された。特に、共に14億人という膨大な人口を抱えるチャイナとインドであるが、なんでも爆食いするチャーニーズと、多くのベジタリアンを抱えるインド人とでは、世界の食糧不足に与える影響が大きく異なる点が注目された。