2026年3月23・24両日
2026年3月23・24両日、教皇庁生命アカデミーとスイス・バーゼル大学細胞システム工学研究センター共催の第三回生命工学倫理国際会議(ICEEL)が『人間とは何か? 誰が人間なのか?』をテーマに対面とオンラインを併用してバチカンで開催され、教皇庁生命アカデミー長官のレンゾ・ペゴラロ師とバーゼル大学細胞システム工学研究センター倫理局長のラルフ・ツヅキ博士が開会挨拶を行った。
初日は、イタリア・パドバ大学の進化哲学者テルモ・ピエヴァーニ教授が『脱絶滅の挑戦:生命倫理的な批判』と題して基調講演を行った後、欧米の生命工学者やAIエンジニア十八人が三つのパネルディスカッションを行った。
二日目は、イタリアのマリア・キアラ・カロッツァ元教育大臣が『デザインから責任へ:ライフサイエンスにおけるロボティクスとAIへの3つのRアプローチ』と題する基調講演に続いて、欧米の生命工学者やAIエンジニア十人が二つのパネルディスカッションを行った後、参加者全員で討議した。
日本からオンラインで参加した神道国際学会の三宅善信理事長は、欧米の科学者や神学者の生命工学や生成AIがもたらした倫理的な問題に対する真摯な取り組みに謝意を伝えた上で、「この問題を解決するためには、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教などの一神教的な世界認識や生命理解だけでは不十分である」という挑発的な質問を投げかけ、議論を盛り上げた。三宅師は本年5月に『AIと人間:知と責任について』という著作を刊行する予定である。