★★ 当日ドキュメント ★★



1月27日(日)、金光教泉尾教会の布教七十五年記念大祭が仕えられ、助けられた喜びに御礼を申すために、全国から約5,000人の信者が参拝した。また、宗教協力・平和活動など長年にわたる泉尾教会での功績を称えて、内外各界から多数の来賓が参列した。


▼奇跡的な天候の回復

 布教七十五年記念大祭が仕えられる1月27日、天気予報では1週間前から25・26の土曜日、日曜日は低気圧に伴う前線が通過するので、大阪地方は風雨が激しいという予報であった。当日の朝方まで続いた雨も、全国からの参拝者を乗せた観光バスが到着する時間帯にはすっかり上がって、虹まで見えた奇跡的な天候の回復であった。観光バスは、その数約60台、教会正門に建てられた奉祝ゲートをはじめ、仮設テントの第3祭場等、泉尾教会の境内はすっかり奉迎ムードが整って、大勢の参拝者で参道が満たされた。中でも目を惹くのは、会堂正面向かって左に建てられた高さ約10メートルの布教七十五年記念大祭奉迎モニュメントであった。



参拝者を乗せて各地から続々と到着するバス

午後1時半からの祭典にも関わらず、正午過ぎには、第1祭場である会堂広前(全席椅子席で収容人員2,500人)は、既に満席となっていた。祭典に先だって三宅光雄副教会長による熱の籠もった前講が行われ、感激が伝わった。お昼を過ぎてから参拝した信者は、広前の様子がテレビ中継されている第2祭場(会堂1階ホール)での参拝になった。その間にも、午後1時頃をピークに正門には、次々と内外からの来賓が到着された。



全国からの参拝者で賑わう会堂正面口

▼神厳な記念大祭

午後1時15分、会堂広前へ来賓各氏が着席したのに続き、祭典開始前の広前は厳粛なオルガン演奏が行われ、祭典の始まりを今や遅しと待つ雰囲気で整った。



共に「献燈」する三宅龍雄教会長と三宅光雄副教会長

 午後1時半、中正楽(雅楽の一種)の調べに併せて、祭主以下40名の祭員が参向、着席した。布教七十五年記念大祭が始まった。祭事は、拝礼・取次詞奏上・大麻(おおぬさ=修祓)行事・神前拝詞奉唱と続き、三宅光雄副祭主によって日本一の神殿大扉が開かれ、その神厳さに参拝者一同頭を垂れた。


 祭主による「祭詞(のりと)」奏上中の広前(第一祭場

続いて中正楽の奏楽と共に海川山野の二十代の神饌物が次々と供えられた。さらに、聖歌隊による『親先生御布教七十五年讃歌』が歌われる中、三宅龍雄祭主が着座した後、三宅光雄副祭主の手によって聖火が手渡され、献燈が行われた。続いて、副祭主の先唱による『先代恩師親先生(泉尾教会の創始者である故三宅歳雄師の尊称)報徳拝詞』の奉唱が行われ、先程の三宅龍雄二代教会長と三宅光雄副教会長による献燈という三代にわたって人助けの御用が行われている泉尾教会の姿の象徴を目の当たりにした参拝者たちの中には、感激して涙するものも多数あった。


 祭主による玉串奉奠

この後、三宅龍雄祭主による祭詞奏上・玉串奉奠、天地書附奉体・御神願奉唱と祭事は恙無く進み、各界からの来賓(この日に参拝した来賓は約130名)代表の玉串奉奠が行われた。玉串を奉奠した来賓の名前は以下の通りである。金光本家当主の金光棋正師・宮本丈靖妙智会教団会長・清原恵光比叡山延暦寺執行・白柳誠一カトリック枢機卿・W.ベンドレーWCRP国際事務総長・飯降政彦天理教表統領・深田充啓円応教教主・池田瑩輝世界連邦日本宗教委員会委員長・西田多戈止一燈園当番の九師である。続いて、参拝教会長を代表して、近藤武野難波教会長と安武道義甘木教会長の二師が玉串を奉奠した。最後に、参拝者代表の信徒総代4名(樋口徳光・田上知・川島晴見・廣瀬彰)の各氏が玉串を奉奠し、神徳賛詞を奉唱して、祭員が退下し、記念大祭が恙無く終了した。


 祭典の様子が中継された第2祭場

▼記念式典と教会長の教話

祭典に引き続き、2時50分から、布教七十五年記念大祭記念式典が挙行され、各界を代表して、宮本丈靖妙智会教団会長清原恵光比叡山延暦寺執行白柳誠一カトリック枢機卿W.ベンドレーWCRP国際事務総長の4師が、先代教会長故三宅歳雄師以来、長年にわたって世界平和・宗教協力・難民救済のために活動を繰り広げている泉尾教会を称賛して、それぞれ祝辞を述べた。


 玉串奉奠を行った来賓各氏

最後に、多数届いた内外からの祝電の中から、ローマ教皇庁諸宗教対話評議会長官のF.アリンゼ枢機卿と、小泉純一郎総理(自由民主党総裁)からの祝電が披露され、記念式典は終了した。

 
参列した各界からの来賓各氏

続いて、三宅龍雄教会長自らがマイクの前に立ち、参拝した5,000人の信者に「教話」を行った。なお、今回の布教七十五年記念大祭を記念して、『三宅歳雄教話選集』の第3弾として、『園に集う人々』が刊行され、この日の参拝者全員に記念品として下賜された。


三宅龍雄教会長による教話(説教)

▼リーガロイヤルホテルでの祝宴

泉尾教会での記念大祭・記念式典に引き続き、午後5時から関西の迎賓館ともいわれるリーガロイヤルホテルの「光琳の間」において、「金光教泉尾教会布教七十五年記念祝宴」が行われ、内外からの来賓並びに祭典に参列した祭員(金光教の各教会長)約170名が参加した。

まず最初に、泉尾教会長である三宅龍雄師が、来賓に対してお礼の挨拶を行ったのに引き続き、飯降政彦天理教表統領と深田充啓円応教教主(新宗連理事長)、および庭野日鑛立正佼成会会長(酒井教雄立正佼成会前理事長が代読)が祝辞を述べ、清興として、祇園甲部の舞妓・芸妓がお祝いの舞を披露した。


祝宴で開会の挨拶をする三宅龍雄教会長

続いて、鏡開きに移り、池田瑩輝世界連邦日本宗教委員会委員長(真言宗中山寺派元管長)、西田多戈止一燈園当番、建内光儀賀茂別雷神社(上賀茂神社)宮司、廣瀬静水大本教主名代、田澤豊弘松緑神道大和山教主、亀井静香衆議院議員、J.プライジンガードイツ連邦共和国大阪総領事の各師が登壇し、掛声に併せて二つの酒樽が威勢良く開かれた。そして、上杉千郷皇學館大学理事長の発声で乾杯に移ったが、上杉氏は三宅龍雄教会長を称えるだけでなく、これらの壇上に登っている来賓と共に三宅教会長の子息である光雄・善信・修の三師を壇上に招き、一同揃って乾杯が行われ、開宴となった。

みなみりえこ氏の司会で始まった祝宴は、与党の実力や亀井静香衆議院議員と、野党の民主党副代表中野寛成代議士、更には前衆議院議員で大谷学園理事長の左藤恵氏、平岡英信清風学園理事長、柳本卓治衆議院議員らが祝辞を行い、更にJ.アルプサラジ世界連邦運動執行理事が祝辞を述べた。また、飛び入りとして、インドのハイデラバードから5名を率いて参加した全インド宗教指導者協会会長のシャビール・ナクシュバンディー氏が、インドから持参した記念品を三宅龍雄師に手渡し、同師をインドに招待した。

最後に、田中恆清石清水八幡宮宮司の発声で万歳三唱し、三宅光雄副教会長のお礼の言葉で午後7時に祝宴は終了した。



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