< 2004年度2月 >

大阪国際宗教同志会平成16年度総会開催
 AMDA理事長が総会で「殺人テロの本質」を大胆に分析 

 2月28日、立正佼成会大阪普門館において、大阪国際宗教同志会(大森慈祥会長)の平成16年度総会が神仏基新宗教各派の宗教者70余名が参加して開催された。総会に先立って開催された平成16年度第1回理事会では、理事長を務める三宅龍雄教会長の挨拶に始まり、昨年度の活動報告ならびに今年度の活動計画が事務局からなされ、昨年度の決算ならびに今年度の予算案が原案通り承認された。


総会に先立って開催された理事会の様子

 会場を変えて開催された総会では、理事の村山廣甫曹洞宗大阪教区所長が議長に選任され、先ほど、理事会によって承認された諸議題が悉く承認された。また、去る2月17日から19日にかけて台湾の高雄市で実施された「台湾原住民族視察旅行」の内容が、参加した会員によって報告された。


平成16年度総会時の記念講演の様子

 続いて、アフガニスタンやイラクの戦地で、敵味方の分け隔てなく医療活動を行い、また、世界各地で発生する大地震や台風などの自然災害においても、早急に救援チームを派遣するなど、わが国を代表するNGOとして国際的にも高い評価を受けているAMDA(アジア医師連絡協議会)理事長の菅波茂博士を招き、『日本人は何をなすべきか?』と題する記念講演が行われた。


熱弁を揮う講師の菅波茂AMDA理事長

 同講演で、菅波氏は、「9.11」米国中枢同時テロ事件を題材に採り上げて、「テロ」事件の首謀者が発するメッセージの謎を解き明かし、日本人には馴染みの薄い「啓典の民(ユダヤ・キリスト・イスラム教徒)」に対して、日本(政府・国民)の意図をどうすれば伝えることができるかについて、示唆に富んだ分析と大胆な提言を行った。

  04年03年 02月28日


副教会長WCRP開発環境委員長としてカンボジアへ 

 2月23日より27日まで、三宅光雄副教会長は、鳥インフルエンザの人への感染が懸念される中、WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会の開発環境委員長として、同視察団10名を率いてタイ・カンボジア両国を訪問し、WCRPが長年カンボジアにおいて実施してきた支援プログラムの視察を行った。


ソーラー給水設備の開通式でテープカットを行う三宅光雄副教会長

  24日は、午前中にはプノンペンにあるWCRPカンボジア委員会、SVA(シャンティボランティア会)、仏教研究所の各所を訪問し、それぞれの活動について説明を受けた。午後からは、WCRP日本委員会が長年支援しているスベット・ソン氏の「平和の子供の家T」を視察した。


ソーラー給水設備を前に、カンボジアの台地に跪いて感謝を捧げる三宅副教会長

  スベット・ソン氏は、ポル・ポト派による大虐殺と長年にわたる内戦の真っ只中、先代教会長へ支援を求めて1980年に泉尾教会を訪れたことのあるソン・サン元首相の子息で、同子供の家の敷地内にあるソン・サン氏の墓所に参拝した。同所では、WCRPが支援したソーラー発電ポンプによる給水設備のオープニングセレモニーが行われ、三宅光雄副教会長がスイッチを入れると勢いよく水が汲み上げられ、同所の150名の子供たちから感謝された。


「平和の子供の家T」の子供たち

  25日には、首都プノンペンから300kmも離れたバッタンバンにある「平和の子供の家U」を訪れ、潅漑用水路の工事現場や農地開発等の現場を視察した。長年にわたる内戦で荒廃した国土も、日本をはじめとする諸外国に支援で、かなり復興したが、それでも、往復600kmの陸路移動は大変で、この日の予定はすべてこの視察に宛てられた。

26日早朝、プノンペンを発ち、タイの首都バンコク移動。プラティープ財団を訪問し、交流会を行ない、翌朝帰国の途へ着いた。

   04年02月23〜27日


額賀福志郎自民党政調会長が再来訪

 2月23日(月)、与党の政策責任者である額賀福志郎自由民主党政務調査会長が、1月25日に続いて再び泉尾教会を訪れ、三宅龍雄教会長らと内外の情勢について意見の交換を行った。


三宅龍雄教会長と懇談する
額賀福志郎自民党政調会長

  1月の布教77年記念祭の日に参拝した額賀代議士は、その際に行われた三宅教会長との対談に非常に感銘を受け、激務の合間を縫って、この日、再び泉尾教会を訪れ、三宅龍雄教会長と問題山積の国政運営について相談した。

  04年02月23日


関はじめ虎ノ門戦略研究所理事長が来訪 

  2月23日(月)、虎ノ門戦略研究所の関はじめ理事長が泉尾教会を訪れ、三宅龍雄教会長らと内外の情勢について意見の交換を行った。防衛庁キャリア官僚出身の関はじめ氏は、海外公館駐在の経験や、内閣安全保障室のスタッフを務めた経験を持つ、わが国では数少ないグローバルな視野での安全保障問題の専門家で、現在、安全保障問題を研究するシンクタンク「虎ノ門戦略研究所」を主宰している。関氏は、イラクで展開する自衛隊の問題や北朝鮮による脅威等について、具体的な実例を挙げて、三宅龍雄教会長に日本の現状を説明した。


三宅龍雄教会長と懇談する
関はじめ虎ノ門戦略研究所理事長
04年02月23日


高齢者ボランティアの提唱者を招き男子壮年信徒大会

 2月22日(日)、泉尾教会では男子壮年信徒大会が、『道は一筋――祈られて生きる、真の「元気」』をテーマに開催され、各地から350人の壮年信徒が参集した。


高畑敬一氏の記念講演に
耳を傾ける会員たち

  大会に先立ち、会堂広前では感謝祭(祭主:三宅光雄副教会長)が仕えられた後、今年度の男子壮年信徒大会の開会が宣言された。

  廣瀬彰求道会長の挨拶に続き、地方と大阪の会員を代表して、植村眞次氏と子守勘二氏が、経済事情の厳しい中、自らの経営している会社での出来事を例に挙げて、いかに信仰によって守られ、おかげを頂いているかという熱の籠もった感話を行った。


講演中の高畑敬一氏

  この後、記念講演に移り、長年、松下電器産業労働組合の委員長を務められた後、松下幸之助翁から乞われて、松下電器産業株式会社の常務取締役に就任されるなど、労使双方の立場を越えて企業社会の発展に寄与されると同時に、退職された後は、一市民の立場からボランティア組織を立ち上げ、「各個人の奉仕実績の時間預託制度」という考え方を導入し、この分野にも大きな実績を上げられたニッポン・アクティブライフ・クラブ会長の高畑敬一氏が『多世代の共生とシニアのボランティア』と題して講演を行った。


三宅龍雄教会長による
「お祈りの言葉」を拝聴する会員

  最後に、三宅龍雄教会長から「お祈りの言葉」があり、今年度のスローガンを採択し、記念撮影を行い、無事、男子壮年信徒大会は閉会した。なお、引き続き、会場を会堂1 階のホールに移して懇親会が開催された。

04年02月22日


副教会長ら台湾の原住民と交流

  三宅光雄副教会長と三宅善信執行は、大阪国際宗教同志会(会長:大森慈祥辯天宗管長)の台湾視察団のメンバーとして、2月17日から19日まで、中華民国(台湾)南部の都市高雄を訪問し、原住民各部族と交流を図ると共に、佛光山総本部を訪問した。

  大阪国際宗教同志会の台湾原住民視察団一行10名は、2月17日夜、台北中正空港経由で、台湾南部の大都市高雄に降り立った。関空を発ってから関空に戻って来るまで、わずか45時間の強行日程であった。


原住民族文化園区を訪れた
国宗台湾原住民視察団一行

  翌18日は、朝8時に宿泊先のホテル国賓大飯店を出発。貸切バスで高速道路を1時間半かけて移動し、高雄市東部の屏東県の山岳地帯にある「原住民族文化園区」(註=日本では、一般に「先住民」と呼ばれているその土地にネイティブな少数民族のことを、中国語では「先住民」とは「昔に滅んでしまった民族」という意味があるので、「原住民」と呼称されており、本誌においても、その慣例に従うことにする)を視察した。

  一見、テーマパークのような「原住民族文化園区」では、それぞれ、アフリカ沖のマダガスカル島から、南太平洋のニュージーランド、南米沖のイースター島に至る広大な海域の各原住民族と人類学的な繋がりを持つと言われる台湾原住民各部族(註:泰雅族・阿美族など十数部族が現存する)のかつての生活風習等の展示館で、彼らの伝統生活を学ぶと共に、イベントホールで各部族の舞踊を見学した。


釋心定佛光山管長と意見交換を
行う三宅光雄副教会長

  続いて、高雄市への帰路にある台湾最大の禅宗系新宗教教団「佛光山」の総本部を訪れ、釋心定管長に面会し、大阪国際宗教同志会の事務局長を務める三宅光雄副教会長から、国宗の歴史と活動について紹介すると共に、諸般の問題について意見の交換を行った。佛光山は、星雲大師によって始められた宗教運動であり、創設されてまだ三十数年しか経たない歴史の浅い教団であるが、総本山の佛光山は30万坪(100万u)の広大な境内地に、1,300人もの出家僧尼が共同生活を営む、大変活気に満ちた「地上の楽園」の建設を目指している。


原住民事務委員会を訪れた
国宗台湾原住民視察団一行

  さらに、高雄市内にある原住民事務委員会を訪れ、ササラ・タイバン主任委員をはじめとする同委員会のスタッフから、中華民国政府の原住民政策についての説明を受けた。台湾では、現在、現職の陳水扁総統と、政権奪回を目指す国民党の連戦主席との間で、激しい総統選挙が繰り広げられているが、その最大の争点である「大陸(中華人民共和国)」との関係についても、中台を一衣帯水の関係と見る国民党と台湾独立を掲げる民進党との基本姿勢の違いの根拠、すなわち、賛成にしろ反対にしろ、漢人中心史観による「一衣帯水」との主張を根底から覆す台湾「原住民」の存在は、これからますます大きな問題となるであろう。同委員会での会談の後に、同委員会のビルに付属する原住民のための職業訓練センターや職安を訪れ、原住民との交流を行った。
こうして、次から次へと過密スケジュールをこなした大阪国際宗教同志会台湾原住民視察団は、翌19日早朝、現地を発って、帰国した。

 04年02月17〜19日


宮本けいし妙智会理事長が来訪 

 2月16日(月)、妙智会教団の宮本けいし理事長が泉尾教会を訪れ、三宅龍雄教会長らと内外の情勢について意見の交換を行った。また、この席で、本年五月にジュネーブで開催される同教団関連団体主催の国際会議に、泉尾教会から三宅光雄副教会長らが参加することが決定した。


三宅龍雄教会長と懇談する
宮本けいし妙智会理事長

 会堂広前での正式参拝の後、宮本理事長は、泉尾教会がこのほどNTT西日本と共同で開発した「アーカイブ(歴史的記録画像電子ファイル)」のシステム運用について見学を行った。

04年02月16日


椿大神社で開催された第129JLC会議へ出席

 2月9日(月)、今年度のJLC当番事務局を引き受ける椿大神社(三重県鈴鹿市)において、第129回JLC会議(IARF日本連絡協議会)が開催され、泉尾教会からは、三宅光雄副教会長とIARF国際評議員である三宅善信執行が出席した。


椿大神社社務所で開催された
第129回JLC会議

 会議では、この度、「IARF/WCRP『愛・地球博』出展委員会」からの経過報告や、オックスフォードにあるIARF(国際自由宗教連盟)国際事務局から要請を受けている国際委員会に属する各専門委員会への日本人委員の指名や、今夏に予定されている日米青年交流行事の日程・予算等を審議した


椿大神社拝殿への正式参拝

 会議終了後、恒例の当番教団への正式参拝を拝殿で行い、引き続き、前IARF会長で2002年8月に逝去した故山本行隆先代椿大神社宮司が祀られている行満堂へ参拝し、泉尾教会からの献花が行われた。

  04年02月09日


教会長「生誕祭」仕えられる

祭典後の教話を行う三宅龍雄教会長

  2月8日(日)、会堂広前において、「親先生(三宅龍雄教会長の尊称)第76回御生誕祭」が、三宅光雄副教会長祭主のもとに仕えられた。


お祝いの合唱を行う求道会・婦人会役員たち

  祭事に引き続き、外殿(神前の舞台)に臨席した三宅龍雄教会長に対して、信徒会の樋口徳光会長からお祝いの言葉が申し上げられ、廣瀬彰求道会会長と竹田千鶴婦人会会長らからお祝いの品献上。吉村紗代子・城山みどり婦人会副会長から花束贈呈。廣瀬多美子・藤井美喜子婦人会副会長から鯛の贈呈などが行われ、三宅龍雄教会長の教話に引き続き、健児団・婦人会・求道会の合唱や踊りで、「親先生」の生誕を祝し、信徒会の川島晴見副会長の発声で万歳が三唱された。泉尾教会の歴史そのものとも言える三宅龍雄教会長の生誕をお祝いした。


鏡割りを行う三宅龍雄教会長と三宅光雄副教会長

  続いて、広前西ロビーに会場を移して、三宅龍雄教会長と三宅光雄副教会長による鏡割りを行い、参拝者全員に祝い酒を振る舞った。

 04年02月08日


「三宅家宅祭」仕えられる 

 2月7日(土)、教会長宿舎のある神徳館奥座敷神前の間において、先代教会長在世中と同じように、三宅家宅祭(祭主:三宅光雄)が仕えられ、三宅家の家族親族をはじめ出社中心者や大阪の役員らが参拝した。


三宅家霊舎にて祭詞を奏上する
祭主三宅光雄副教会長

 同日の夕方には、スイスホテル大阪において祝宴が催され、信徒の代表によるお祝いスピーチや樋口徳光信徒総代の発声による乾杯が行われた。


スイスホテルで開催された祝宴
 04年02月07日


節分感謝祭

 2月3日(火)午前10時、会堂広前にて、節分感謝祭(祭主:三宅光雄副教会長)が仕えられ、祭典と教会長の教話終了後、参拝者全員に、開運招福の「いのりまめ」が下賜された。


祭典終了後、「いのりまめ」の
お下がりを受ける参拝者
04年 2月 3日


初代玉水教会長六十年祭に参拝

 2月1日(日)、金光教玉水教会(湯川正夫教会長・大阪市西区)で仕えられた初代玉水教会長故湯川安太郎師の六十年祭(1944年2月1日帰幽)に、三宅龍雄教会長夫妻・三宅光雄副教会長夫妻をはじめ、泉尾教会から約270名の信者が参拝した。

 故湯川安太郎師は、泉尾教会の先代教会長故三宅歳雄師の伯父であり、また、信仰上の師である。歳雄師は15歳から24歳まで、玉水教会で安太郎師の内弟子として修行した後、1927(昭和2)年に、泉尾教会に布教した。

  04年02月01日

戻る