人類共栄会創設50周年記念シンポ開催

〜AMDA理事長ら大いに語る〜

 2002年1月13日(日)、大阪市大正区の金光教泉尾教会において、人類共栄会の平成14年度総会と創設50周年記念シンポジウムが開催され、約200名が参加した。



シンポジウムで開会の挨拶をする三宅龍雄会長

 午前10:30、委任状提出者も含めて会規による総会開催の定足数を満たしているため、人類共栄会平成14年度総会が宣言された。まず、会員の中から小島宏理事が議長に選出され、今総会の議事を進行した。続いて、川島晴見常任理事から昨年度の業務や決算報告(約3,400万円)がなされ、また、今年度の活動方針と予算案が上程され、審議の後、すべて理事会の原案通り承認された。最後に、三宅光雄理事長から会員各位に対するこれまでの支援に対する謝意と一層の運動の展開を図って行く旨の施政方針が表明され、年次総会は閉会した。

 人類共栄会は、日本自身がまだ、戦後の復興を十分に成し遂げていない昭和27(1952)年の1月22日に、金光教泉尾教会長の三宅歳雄師によって創設された民族・国籍・宗教・イデオロギーに関わりなく、困難に直面した人々を救援するための組織であり、これまでにも、宗教対話による民族紛争の調停をはじめ、世界各地で大規模な救援・社会開発事業を展開し、国連をはじめとする多くの国際機関から高い評価を受けてきた。



記念講演で熱弁を揮う菅波茂AMDA理事長

 総会に続いて、人類共栄会創設50周年記念シンポジウムに移った。三宅龍雄人類共栄会会長の挨拶に続き、AMDA(アジア医師連絡協議会)の創設者であり、また、岡山市で病院を開業している菅波茂AMDA理事長(内科医)が、『今、NGOに何が求められているのか』と題して、自らの外地での人命救援活動の体験を通して得たことを熱弁し、今後ますます宗教NGOの役割が大きくなってきている点を協調した。



パネリストの面々。左から三宅善信氏・菅波茂氏・井上昭夫氏

 さらに、菅波氏の講演を受けて、アフガンゲリラとの交流をはじめ、数々のユニークな着想と実行力で、国連からも高く評価されている井上昭夫天理大学おやさと研究所長が、菅波氏の基調講演への問題提起を行い、NGOひとすじ四半世紀におよぶ活動実績のあるモデレーターの三宅善信春日丘教会長を交えて、質の高いディスカッションが展開された。

 なお、本シンポジウムの司会は、WCRP国際青年委員会副委員長の竹谷祐一郎氏が務めた。シンポジウムの内容(菅波茂氏の基調講演、井上昭夫氏の応答、3者によるディスカッション)については、随時紹介してゆく。


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