三宅善信代表が韓国の台風被災地を訪問

 03年09月15〜17日


台風で根こそぎ松林が倒された新羅時代の
古墳を訪れた三宅代表


 9月15日から17日にかけて、三宅善信代表は、民間信仰共同研究会(会長:米山俊直大手前大学学長)の一員として、朝鮮半島の南東端に位置する慶尚南道の釜山(プサン)・蔚山(ウルサン)・慶州(キョンジュ)の各市を訪問し、フィールドワークを行った。


蔚山大学のピッチに立つ三宅代表


 三宅代表が韓国の地を訪れる2日前、この地域を台風14号が直撃し、百名におよぶ死者・行方不明者を出した韓国現代史上最大規模の台風被害によって、東アジア最大といわれる釜山港のコンテナ埠頭が壊滅し、河川の氾濫による田畑の冠水およびビニールハウス栽培による都市近郊農業が甚大な被害が出たが、民間信仰共同研究会(以下、研究会と略す)の一行10名は、その様子を見学した後、現代(ヒュンダイ)財閥の本拠地蔚山市にある「蔚山大学」を公式訪問。ナ・サンキュン学長をはじめとする同大学の幹部から歓迎され、工業化社会に続いて情報化社会に最適の人材を養成するためのIT関連の最新設備を備えた同大学を見学した。同大学はまた、理事長のチョウ・モンジュン氏(現代財閥総帥)がFIFAの副理事長を務める関係で、2002年のFIFAワールドカップ大会の際に、ブラジル選手団が練習場にした同大学のサッカー場の見学もした。


佛國寺の李性陀師と会談する
三宅代表


 15日は、ウルサン大学以外に、加藤清正が豊臣秀吉の“朝鮮征伐”のために築城したと伝えられる「西生浦倭城」跡や、慶州市内に数十はあると言われる新羅時代の古墳群(大陵苑)のいくつかを視察した。台風14号の暴風によって、各地で松の巨木が根こそぎ倒れたが、古墳や寺院にも甚大な被害が出た。


朝鮮王朝時代の両班の
家を見学する三宅代表


 16日には、慶州郊外の朝鮮王朝時代(1392〜1910年)を支えた両班(ヤンバン=官僚)の生活様式がよく保存されている村を視察。新羅時代の古墳のひとつ「掛陵」を見学。国立慶州博物館を視察した。また、世界文化遺産にも指定された慶尚南道最大の仏教寺院「佛國寺(プルグクサ)」を訪問し、旧知の李性陀会主を表敬、諸問題について意見交換を行ない、三宅代表は台風の被害が大きかった同寺へ見舞金を手渡した。さらに、遥かに日本海を見下ろす郊外の山上にある「石窟庵」を見学。帰途、高麗青磁の登り窯のある工房を見学した。

  韓国滞在中は、食文化についても「体験」を深め、17日の便で帰国した。 


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