住吉大社御鎮座1800年記念大祭に参列

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  2011年5月12日、住吉大社において御鎮座1800年記念大祭が催された。社伝によると、後の応神天皇(誉田別尊=八幡神)を身籠もっていた神功皇后(息長足姫命)が三韓征伐から無事、摂津国七道の浜に帰還した際、神託によって航海の無事を守ってくれた海神である住吉三神(底筒男命・中筒男命・表筒男命)を祀ったことにはじまる。住吉大社は、古代大和朝廷の外交神として、遣隋使・遣唐使の発出の際には必ず、これに参拝したのをはじめ、平安時代の法令である延喜式には「明神大社」として、また、伊勢・石清水・賀茂社らと並んで、天変地異や国家の重大事に朝廷から特別の幣帛を受ける最高の神社である「二十二社」にも列せられた格の高い神社である。また、源氏物語や一寸法師などの「物語(フィクション)」の舞台としても登場するなど、わが国有数の神社のひとつである。


各界からの来賓が着席した第一本殿の前庭。
三宅善信代表の姿も見える

  その御鎮座1800年目に当たるこの日、あいにくの雨天ではあったが、来賓や崇敬者約2000名が境内の特設テントに着席して記念大祭が仕えられた。住吉大社は、先の住吉三神と神功皇后の四柱の神々をそれぞれ祀る第一から第四まで四つの本殿が並ぶ珍しい様式になっているので、四つの本殿で同時に祭事が仕えられた。


君が代を独唱した歌手のMINM

  午前11時、宗教界や地元大阪の財界代表はもとより市川團十郎らの顔も見える各界からの来賓たちが特設テント内に着席した第一本殿の前庭では、祭典の斎行を前に、地元大阪出身のレゲエ歌手のMINMI(ミンミ)が振り袖姿で国家『君が代』を独唱するという意外な演出で始まった。


天皇陛下から賜った奉幣を納めた辛櫃に続いて祭員が参向

  続いて、天皇陛下より賜った幣帛を納めた辛櫃(からびつ)とともに祭主真弓常忠宮司以下祭員が参向。伝統に則った厳粛な神事が仕えられ、真弓宮司による祝詞奏上、八乙女が神楽を奉納、宮司の玉串奉奠に続いて、参列者代表の玉串奉奠を経て、祭事は終了した。続いて、真弓常忠宮司や奉賛会総代等が挨拶に立って、この慶事を機に行われてきた遷宮(社殿の修理建て替え工事)や1800年祭そのものへの協力への礼を述べた。なお、三宅善信代表も来賓の一人として本祭事に招かれて参列した。


参列者に挨拶する真弓常忠宮司



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